農林水産物・食品の輸出増加による我が国の農林水産業及び関連産業への波及効果に関する研究(行政対応特別研究)
1. 研究の背景
農林水産物・食品の輸出は、近年増加しているが、農林水産物・食品製造業生産額に占める輸出額の割合は2%程度と全体に占める割合はわずかであるため、生産者や食品製造事業者からすると、輸出をすることが生産者等の利益や地域の活性化につながるのかが見えにくい状況にある。
こうした中で、輸出が生産者利益の増加につながっている事例は複数あるものの、事例では十分な根拠とならないため、農林水産物・食品を輸出することにより生じるマクロ的な経済効果を示すことが必要であり、また、一次生産者の利益や所得の増加のみを輸出効果と捉えるのではなく、地域産業の活性化や農業・農村の維持等への効果を評価することが求められる。
2. 研究内容
(1)接続表や地域表など様々な産業連関表を用いた分析により経済波及効果等を計測し、(2)その結果を踏まえて関係産業等にインタビュー調査等を実施し、(3)地域産業の活性化、農山村の持続性への効果等について検討する。
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