消費者・実需者のニーズを踏まえた新たな価値の創出に関する研究（プロジェクト研究）

  新規食品の安全確保に向けたEU規則等の直近の運用状況の解明を文献・行政文書等の調査に基づいて進める他、新規食品に係る制度について更なる情報の収集・分析を実施する。

  代替タンパク食品の取扱事業者を対象に、現地調査とそれに基づく定性分析等を更に推進することで、当該食品の流通構造の他、生産・製造の仕組みや課題等を明らかにする。

  前年度収集を行った、代替タンパクに係る新聞記事やネットニュースに基づき、同食品に対する社会的関心や消費者評価についてテキストマイニング手法を駆使して分析を行う。そして、同分析に基づいて、社会的関心の高いキーワードを選定し、代替タンパクに対する消費者選好調査の実施に繋げる。

  品種や商標などの知的財産を活用して競争力強化を図っている国内外の知的財産活用の先行的な取組事例の調査・分析を行い、知的財産活用上の問題点や方向性を検討する。

  地域ブランド産品の輸出等にかかる取組事例の現地調査と、それに基づく定性分析により、ビジネスとして地域ブランド産品を継続的に輸出等する際の成功要因や課題を把握する。

  訪日外国人観光客の招致による地域振興の促進の観点から、当該観光客の国内での消費行動にかかる統計資料の分析等により、各地域における価値の産出と、そこにおける地域ブランド産品の寄与の実態を把握する。

  国内観光客の地域への招致と近郊都市における産品販売を通じた地域振興の観点から、ドイツの山間地域を事例に、地域ブランド化と商標登録の経緯を整理し、商標を利用する経営（生産者、加工業、飲食業、旅館業など）の構成に関して分析する。

  GI産品のもつ地域の風土や伝統等のストーリー（情報）の提示方法が消費者評価に与える影響を検討する。Web調査によってデータを取得し、分析を実施する。

  本年度は2020年食料品アクセスマップの推計結果の分析検証・広報宣伝とともに、継続的調査地における各種調査から食料品アクセス対策の有効性や、食生活・健康、社会参加活動等の影響や効果を定量的に把握する。