収入保険が農業経営の安定に及ぼす効果に関する研究(行政対応特別研究)
1. 研究の背景
平成31年より導入された収入保険制度は、既存の農業保険制度と比較して補填の幅が広く、より安定的な制度として農業振興への効果が期待されている。一方で、制度自体が始まってから日も浅いこともあり、実際にどのような効果が発揮されているのか十分な検討がなされておらず、制度の評価や改善点の検証を行うための基礎的な資料が必要な状況にある。
2. 研究内容
(1)収入保険加入者の特徴及び加入が経営活動に与える影響に関する分析
まず、収入保険加入者のデータと農林水産省が保有する統計データとのマッチングを行う。次に、収入保険加入者と非加入者にデータを分けた上で比較分析を行う。さらに、収入保険の加入状況と様々な取組の実施状況を組み換え集計する。
(2)農業収入及び所得の変動要因と収入保険の役割に関する分析
収入保険加入者のデータと農林水産省が保有する統計データを用いて、農業収入・所得の変動と経営体属性や災害発生等との関係に関する統計分析を行う。さらに、収入保険加入者と非加入者との間における災害被害等の差異について、統計分析と事例分析を組み合わせて調査する。
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