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農林水産政策研究所

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食品アクセス問題に対する物理的・経済的制約を考慮した包括的な実証研究(連携研究スキームによる研究)

1. 研究の背景

  近年、人口減少と高齢化の影響によって食料品店舗の減少や交通手段の制約等が深刻となり、日常的な食品の入手が困難となる、食品アクセス問題が顕在化している。これまでの研究では、中山間地域(過疎地域)を中心とした地理的条件や店舗立地といった物理的要因に着目した分析が進められてきた。一方で、都市部においても同問題が顕在化していることに加えて、栄養問題や地域の衰退等にも発展していることが指摘されている。また、令和6年「食料・農業・農村基本法」の改正では円滑な食品アクセスの確保に関する施策が新たに位置付けられており、そのなかで「地理的な制約、経済的な状況その他の要因にかかわらず食料の円滑な入手が可能となるよう、食料の輸送手段の確保の促進、食料の寄附が円滑に行われるための環境整備」が求められている。

  こうした状況下において、食品アクセス問題の実態について地方部と都市部の両方を踏まえ、その経年変化や対策の効果についてマクロとミクロの視点から分析することが求められる。なお、格差社会が顕在化する我が国において所得水準・家計状況・世帯構成・社会的孤立等の経済的要因に対する実態把握と対応策の模索は委託先での研究課題となる。

2. 研究内容

  • 2025年版の食品アクセスマップの作成を通じて、地理的条件や交通環境等の物理的環境に起因する全国の買物困難者数を推計するとともに、食品アクセス問題の空間的分布を明らかにする。
  • ミクロな視点として食品アクセスマップに基づき事例調査を通じてアクセス環境が大きく変化した地域(都市部・地方部)の要因分析に従事し、住民の栄養問題との関係性の把握にも試みる。
  • 関係課が毎年実施する「食品アクセス問題に関する全国市町村アンケート調査」の個票データを活用し、食品アクセス問題への対応策について類型化とその実態把握を行うとともに、地域特性に応じた食品流通の改善方策の整理や他出子や住民共助の視点も踏まえた効果的な対策の指針となる成果を蓄積する。

お問合せ先

企画広報室広報資料課

ダイヤルイン:03-6737-9012