マイクロデータ分析による農水産業の生産性の規定要因に関する研究(連携研究スキームによる研究)
1. 研究の背景
我が国の高齢化・人口減少は都市に先駆けて農山漁村で進行しており、農業・水産業ともに生産の維持は困難となってきている。食料供給を維持するためには生産性の向上が不可欠な状況にある。そうした中にあって、スマート農業を中心に様々な個々の経済主体や生産単位を元にした農水産業の生産データの構築は進んできている。こうしたデータを活用することで、今までは行うことの困難であった個別の圃場や地域・季節ごとの漁業の生産性の評価を行うことができるようになってきている。
こうした状況から、農水産業において生産活動単位の投入―産出や生産環境のデータを分析可能なデータベースを構築し、そのデータを統計的に解析することで農水産業の生産性規定要因となっている要素を析出することにより、より有効性の高い施策への示唆が得られる可能性が高くなってきているといえる。
2. 研究内容
畑作・水産業を対象に生産性の規定要因の分析を行うために必要なデータベースの構築を行う。その際には、単に投入―産出の関係だけでなく、生産環境や生産方法に関するデータの収集を行い、GIS等を用いて生産性の検証に用いるデータとの結合を進める。データ構築に当たっては科学的な見地と生産者視点での両面からの生産性向上要因を検証するために綿密に生産方法に関する文献調査・現地調査を行い、検証に必要なデータの収集に努める。集めたデータを元にした分析結果について、現場での実装可能性を考慮して生産者団体・生産者との意見交換から分析の精緻化を進める。また、実装可能性を高めるための介入方法に関する検討を行う。
また、水産加工業に関する統計・ヒアリング調査研究を行う。
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