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農林水産政策研究所

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農林水産政策研究所ニュース No.296(2022年3月2日発行)

目次

【1】新刊案内:農林水産政策研究 第36号(令和4年2月)

【1】新刊案内:農林水産政策研究 第36号(令和4年2月)

【調査・資料】
ブラジルにおける農業協同組合の変遷と経済的成果
 林 瑞穂(国際領域)

<論文概略>
 途上国における貧困緩和等に果たす農業協同組合(以下、農協)の役割が国際的に着目されており、農業大国であるブラジルでも同様の傾向が見られます。ブラジルにおける農協は、累積債務危機やハイパーインフレの影響により1990年代末に経営危機に陥いりましたが、2000年代以降に組織数や輸出実績が急拡大する成長を遂げて息を吹き返したことが知られています。しかしながら、ブラジルの農協の2010年代の経済的成果に関する先行研究は限定的です。そこで、本論では、ブラジルの農協の変遷や経済的成果について俯瞰(ふかん)し、社会的な役割を担いつつも、資本集約的な農業に適用するために、効率を追求する新しい農協モデルや企業的な経営手法を導入することによって、ブラジルの農協が持続的な経営を実現していることを示します。

【調査・資料】
農業政策の効果測定手法:操作変数法
 川崎 賢太郎(東京大学(元農林水産政策研究所))

<論文概略>
 政策効果に関して信頼性の高いエビデンスを得るためには、因果関係を評価できる適切な手法を利用することが重要です。本稿では、回帰不連続デザイン及び差分の差分法をレビューした川崎(2020; 2021)に続き、操作変数法に焦点を当て、その基本的な概念や農業経済学分野における応用例を紹介します。

以下のURLから御覧ください。
https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/seisaku/036.html


お問合せ先

企画広報室広報資料課

ダイヤルイン:03-6737-9012