2019年における世界の食料需給見通し-世界食料需給モデルによる予測結果-
プレスリリース
農林水産省
農林水産省(農林水産政策研究所)では、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用い、2019年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行いましたので、その結果をお知らせします。
1. 「世界の食料需給見通し」とは
「世界の食料需給見通し」は、10年後の世界の食料需給について、国際的な経済予測を前提として分析モデルを用いて定量的に見通したものです。
農林水産省では、これまでに世界食料需給見通しを5回公表しており、昨年度からは農林水産政策研究所が開発した世界食料需給モデルを用いた見通しを毎年公表することとしています。
2. 予測結果のポイント
2008年の世界的な金融危機における経済成長の低迷は一時的なものであり、途上国の経済成長は今後とも高い水準で推移すると見込まれています。これを前提とすると、世界の食料需給は、中長期的には人口の増加、所得水準の向上等に伴うアジアなどを中心とした食用・飼料用需要の拡大に加え、バイオ燃料原料用の農産物の需要の増大も要因となり、今後とも穀物等の在庫水準が低く需給がひっ迫した状態が継続する見通しであり、食料価格は2007年以前に比べ高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する見通しです。
なお、詳細につきましては、農林水産政策研究所のホームページで紹介しています。
https://www.maff.go.jp/primaff/seika/jyukyu.html
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