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農林水産政策研究所

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バイオ燃料が世界の食料需給に与える影響

  自動車用燃料として使用できるバイオ燃料は、エネルギーの確保、環境の保全、農業・農村経済の活性化等の目的により、世界の多くの国・地域で生産が行われています。世界のバイオ燃料生産量の増加率は鈍化しているものの、いまだに増加傾向が続いています。

  バイオ燃料の原料は依然として農産物が大部分を占めており、世界の農産物需要におけるバイオ燃料の割合は、ほとんどの品目で横ばいもしくは上昇しています(図)。このため、バイオ燃料が世界の農産物需給に影響を与えている状況が続いています

  世界の多くの国・地域では、2000年代半ば以降、バイオ燃料の使用義務量や義務的混合率が設定されており、バイオ燃料の需要が一定期間保証されています。このため、世界の食料需給においては、バイオ燃料の需要が価格の「下支え」効果として機能しているため食料価格が下落しにくい構造となっています。

  バイオ燃料の世界的な普及は世界食料需給構造を大きく変えた要因の一つであると考えられます。

  世界の農産物需要におけるバイオ燃料使用量の推移  
 
世界の農産物需要におけるバイオ燃料使用量の推移
 
注1) F.O.Licht及びUSDAデータより作成。
   2) サトウキビのみ生産量に占めるバイオ燃料使用量の割合で算出した。
 
 

 

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