インバウンド消費によって農水産物部門へ 約1,100億円の経済波及効果
近年、日本へ訪れる外国人が増えており、それによる経済波及効果が期待されています。
そこで、2015年における訪日外国人の国内での買い物等の消費額から、国内の農・水産部門への生産誘発額(経済波及効果)を推計しました。
その結果、農産物への経済波及効果は第1次及び第2次波及効果を合わせて957億円と推計され、水産物への第1次及び第2次波及効果と合わせると1,086億円となりました。
近年拡大するインバウンド消費が、我が国の農水産物部門へプラスの影響を及ぼしていることが示されました。
また、日本人旅行者(宿泊旅行)と訪日外国人の1人1泊当たりの経済波及効果を比較すると、農産物等における訪日外国人の経済波及効果がより大きいことがわかりました。
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※ | 第1次波及効果は、直接消費によって誘発された原材料の生産額。 第2次波及効果は、直接消費と第1次波及効果による雇用者所得の拡大が誘発した生産額を示す。 |
※ | 1人1泊当たりの経済波及効果については、直接消費、第1次波及効果、第2次波及効果の合計額である。 |
※ | 直接消費については、2015年版の観光庁「旅行・観光サテライト勘定」を参照した。 また、直接消費の国産比率については、訪日外国人と日本人旅行者の旅行消費における項目別の国産比率が同じと仮定して、 観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究 2017年3月」のデータを用いた。 1人1泊当たりの経済波及効果で用いた延べ宿泊者数については、観光庁「宿泊旅行統計調査」のデータを活用した。 |
※ | 推計は、総務省「平成23年(2011年)産業連関表」を用いた。 |
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