ナッジによるエシカル消費の促進効果
消費者が、人や社会・環境に配慮した商品の購入等を行うエシカル(倫理的)消費が注目されています。
消費者がどのような情報に反応して有機農産物を購入するのかを明らかにするため、ナッジ※(情報発信)による消費への効果を、ランダム化比較試験(RCT)により検証しました。
その結果、ほうれんそう、にんじん、たまねぎの購入促進には、有機農産物の安全・安心に関する情報(安全・安心ナッジ)だけでなく、環境へのプラスの影響に関する情報(環境ナッジ)も有効と分かりました。
※ナッジ(Nudge)は「ひじで軽くつつく」の意味で、強制するのではなく、人々を自発的に望ましい方向に誘導する仕掛けのことです。セイラー博士(2017年ノーベル経済学賞)が提唱した行動経済学の概念の一つです。
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実験の設定 【群ごとの付与情報(ナッジ)】 補足 |
図 群ごとの購入金額(情報付与後2回分の合計)
※*、**、***はそれぞれ10%、5%、1%水準で有意差があることを示します。
この成果の詳細については、農林水産政策研究所Web サイトをご覧ください(以下参照)。
- 農林水産政策研究 第34号(2021年6月)
ナッジが有機農産物の購買行動に与える影響―オンラインによるランダム化フィールド実験からのエビデンス― [リポジトリへのリンク]
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