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農林水産政策研究所

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くまもと県産い草畳表では、地理的表示保護制度への登録は価格上昇に有効

  地理的表示保護制度(以下「GI制度」)は、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結び付いている産品について、その名称を知的財産として登録し、保護する制度です。

  こうしたGI制度は登録産品の価格を上昇させる効果があったのか、「くまもと県産い草畳表」を対象にヘドニック・アプローチ*1を用いて検証しました。

  い草畳表(熊本県産)のうち農協市場*2へ出荷される畳表は6銘柄があり、うち5銘柄が「くまもと県産い草畳表」としてGI制度登録産品となっています。本研究では、「くまもと県産い草畳表」の5銘柄の価格と対照群(非GI制度登録産品の1銘柄と税関別の輸入畳表)の価格を用いて分析しています。

  その結果、「くまもと県産い草畳表」の高級品として確立されていた「ひのさらさ」を除く5銘柄中4銘柄で価格上昇効果がみられ、GI制度への登録が有効であった様子がうかがえました(図)。

  GI制度登録産品は、全国的に有名な産品や伝統野菜のような地域に根差した産品など多様であり、今後、どういった産品でより大きな価格上昇の効果があったか検証する必要があると考えます。

  当研究所では、GI制度に関する研究を継続して実施しています。

   銘柄別のGIプレミアム(麻本間規格)  

 

銘柄別のGIプレミアム(麻本間規格)

注(1) 麻本間規格とは、1畳の大きさが191cm×95.5cmで、経糸に麻糸を使用したものを指します。経糸は、い草を交互に交差させながら挟み込む際に用いる平行に張られた糸の列のことです。
   (2) 価格上昇率とは、GIプレミアムをGI登録前の各畳表加重平均価格で除したものです。

*1  本研究で用いたヘドニック・アプローチとは、ある商品価格をその商品のさまざまな属性の価値に関する集合体とみなし、回帰分析を利用してそれぞれの属性価格を推定する手法です。
*2  農業協同組合の開設している市場

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企画広報室広報資料課

ダイヤルイン:03-6737-9012
FAX番号:03-6737-9600

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