
青菜(せいさい) R6.2.16
いつも山形のおいしいものを 紹介してくれる 食育班のTさんが先日、 地元で評判の 「青菜漬」を 買ってきてくれました。
|
 |
この「青菜」は、「あおな」ではなく「せいさい」と読みます。 「青菜漬」は高菜の一種「山形青菜」を使った漬物で、 独特の辛味とシャキッとした歯ざわりが特徴です。
【うちの郷土料理 山形県「青菜漬け(せいさいづけ)」】 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/ menu/seisaizuke_yamagata.html
お昼休みに職場のみんなでいただきましたが、 お弁当の白いごはんによく合い、またお茶うけにもぴったり。 しょっぱすぎず、大変おいしいお漬物でした。
多様な漬物文化が残る山形で 青菜を使った漬物といえば、もう一つ、「おみ漬(おみづけ)」も有名です。
 |
これは私が近所のスーパーで 購入した商品で、 山形青菜を中心に 大根・人参などの野菜を 一緒に刻んで漬けてあるもの。 彩りもとてもきれいですね。 |
意外な組み合わせかもしれませんが、 納豆に混ぜた「おみ漬納豆」も コリコリした青菜の食感と辛みが アクセントになり、 さっぱりしておすすすめ。 炊きたてごはんとの相性は抜群です! |
 |
山形青菜は一株が500g程度、 丈が70cmから80cmにもなる 大きい野菜なのだそうです。
おみ漬の由来については諸説あるようですが、 一説によれば 「青菜漬」は肉厚の茎の部分を珍重して食べることが多く、 葉先は捨ててしまうこともあったため、 もったいないと近江出身の商人が刻んで漬物にしたことから、 「近江漬」が転化して「おみ漬」になったといわれているのだとか。
余った野菜をすべて使い切るための知恵として 発展してきた料理ともいわれており、 近ごろは、山形青菜の間引き菜を使って作られることもあるそうです。 フードロス削減にもつながる、とてもエコな料理なんですね!
【うちの郷土料理 山形県「おみ漬け(おみづけ)」】 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/ menu/omizuke_yamagata.html 「漬物王国」とも呼ばれる山形県が誇る、青菜漬とおみ漬。 ごはんのお供に、ぜひ味わってみてください。(Y)
令和6年2月16日
黒にんにくと地理的表示 R6.2.9
皆さん、 黒にんにくをご存知でしょうか。 にんにくを加熱熟成して 作られる食品ですが、 私はお土産でもらって 初めて食べた時、 生のにんにくとは全く違う風味に びっくりしました(^^; 最近は道の駅や 大きなスーパーなどでも 見かけるようになりましたね。
|
 |
 |
皮をむくと名前の通り、 中身は本当にまっ黒です。 甘酸っぱくて、 ドライフルーツのプルーンのような フルーティな味。 生のにんにくよりも においがほとんどなく 食べやすいですね。
|
そんな黒にんにくですが、 今年1月、農林水産省は、にんにく生産量が日本一の青森県で生産される 「青森の黒にんにく」を地理的表示(GI)として登録しました。
【農林水産省HP 地理的表示 登録の公示情報 第142号:⻘森の黒にんにく 】 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/0142/index.html
地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が 品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。
これらの産品について、 その名称(地理的表示)を 知的財産として登録し 保護する制度が 「地理的表示(GI)保護制度」です。
|
 |
全国では令和6年1月29日現在で138産品(※)、 東北地域では34産品が登録されています。 登録産品につきましては、以下↓のページをご覧ください。
【東北農政局HP 地理的表示 東北地域の登録産品一覧】 https://www.maff.go.jp/tohoku/seisan/titekizaisan/toroku_sanpin.html
【農林水産省HP 地理的表示 全国の登録産品一覧】 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/index.html
※ 登録失効が2産品あるほか、海外産品の登録が5産品あるため、 登録産品数と登録番号は一致しません。
皆さんもお買い物や外食の際には、ぜひ地理的表示をみつけて その産品と生産地のもつストーリーにふれてみてはいかがでしょうか。(Y)
【農林水産省HP 地理的表示(GI)保護制度 】 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/index.html
令和6年2月9日
|