山形フォトレポート(令和5年度)
令和5年度
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新着情報
- 『蔵王上野(ざおううわの)の棚田(山形市)』で地元小学生が田植えを行いました。(令和5年5月30日)
- 鮭川村で花き施設園芸(バラ、スノーボール、りんどう等)に取り組む(有)熊谷園芸と意見交換を行いました。(令和5年5月24日)
- 「大蕨(おおわらび)の棚田(山辺町)」で田植えが行われました。(令和5年5月22日、24日)
- 米沢栄養大学(米沢市)の学生と、「みどりの食料システム戦略」を消費者にPRするための意見交換を行いました。(令和5年4月28日)
『蔵王上野(ざおううわの)の棚田(山形市)』で地元小学生が田植えを行いました。(令和5年5月30日)
山形市の『蔵王上野の棚田』では、蔵王上野棚田地域振興協議会と山形市立蔵王第二小学校が協力して、『あかねっ子学校田』と命名した棚田の一部を活用した社会科学習を実施しています。今年は5月30日に、5年生18名による田植えを行いました。乗用田植機による田植えの実演を見学した後に、協議会の方から指導を受け、おたまじゃくしが泳ぐ田んぼへ「はえぬき」の苗を手植えしました。児童は、泥んこになったりはしゃぎながらも徐々にコツを掴み、無事に田植えを終えました。
田植えの様子を見守っていた佐々木地方参事官が児童に田植えの感想を聞いたところ、「足が抜けなくて転びそうになったり、苗を上手く植えられなかったけど、だんだん楽しくなった」との声がありました。
また、田植え後の池野会長からの挨拶では『田植えは先生よりも児童の皆さんの方が上手でした。心をこめて苗を植えていたので、秋にはすばらしいお米が稔るでしょう。』と話されていました。
『蔵王上野の棚田』ではコロナ禍で様々なイベントを中止してきましたが、今年は開催可能な以下のイベントを計画しています。
- 7月30日、蔵王上野地区内の交流と絆を深めるため企業と合同での「第5回蔵王上野棚田夏まつり」
- 良好な景観を形成するため、棚田にコスモスを植栽
- 蔵王第二小学校5年生の稲刈りと収穫した棚田米を使った収穫感謝祭
- 棚田で収穫したそばを利用した「新蕎麦祭り」
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蔵王上野棚田地域振興協議会 池野会長(右)と佐々木地方参事官(左) |
乗用田植機による田植えの実演を見る 蔵王第二小学校5年生 |
5年生の皆さん おそるおそる田んぼへ |
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小さなベテラン 手慣れた様子での田植え |
真っ直ぐ植えられているかな | 田植え終了 やり終えた後ろ姿 おつかれさまでした |
鮭川村で花き施設園芸(バラ、スノーボール、りんどう等)に取り組む(有)熊谷園芸と意見交換を行いました。(令和5年5月24日)
5月24日、鮭川村で環境制御技術(※)を取り入れた花き施設園芸に取り組み、高品質で市場評価の高い花きの生産・販売を行っている(有)熊谷園芸代表取締役 熊谷和樹氏と意見交換を行いました。
(有)熊谷園芸は、豪雪地帯という厳しい環境の中、冷暖房や湿度をコントロールするヒートポンプや自動環境制御技術(光合成を促すための炭酸ガス発生装置、養液調整や消毒設備)を導入し、ロックウールを培地とした養液栽培によるバラ(30品種以上)を主体に、スノーボール、りんどう(10品種以上)、リアトリス等を年間150万本以上生産しています。
また、農薬・肥料・エネルギー等の環境負荷低減、鮮度・品質管理、トレーサビリティ等を証明する国際的な花き産業認証プログラム「MPS」の登録認証を受け、花きの付加価値を高めることにより小売業者からの受注が増加し、国際市場への輸出にも繋がっています。
今年5月から2代目として就任された熊谷代表からは、「花き施設園芸の生産技術を向上させて産地づくりを進め、花きとともに地域の良いところを世界に発信していきたい。」との花き振興への思いを伺うことが出来ました。
※「環境制御技術」とは、ハウス内の環境(温度、湿度、炭酸ガス濃度など)を測定し、そのデータに基づき暖房機や遮光・保温カーテンなどを使用することにより、ハウス内を作物の生育に最適な環境とする技術。
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(有)熊谷園芸 代表取締役 熊谷和樹氏 |
意見交換の様子 | バラの養液栽培について 説明を受ける山形県拠点職員 |
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自動環境制御システム | 冷暖房や湿度をコントロールする ヒートポンプ |
融雪システム(ハウスの間隔を広げ 降り積もった雪を水路で融かす) |
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花きの出荷作業の様子 | 予冷庫で出荷を待つバラ | 箱詰めされ出荷されるバラ |
「大蕨(おおわらび)の棚田(山辺町)」で田植えが行われました。(令和5年5月22日、24日)
山辺町の「大蕨の棚田」では、5月19日(金曜日)からグループ農夫の会が中心となって5年産米の田植えが行われました。この田植えには、22日に山形交響楽団の楽団員が参加し、佐々木地方参事官も田植えを体験しました。また、24日にはモンテディオ山形の選手が田植えを行うなど、農業の担い手の減少や高齢化に伴う農地の荒廃が進む中で、地域のボランティアやサポーター等と協働で棚田の再生と農村地域の活性化に向けた取組を推進しています。グループ農夫の会稲村代表は「次の世代につなげていけるよう、こうした取組を継続していく。」と力強く話されていました。
棚田で作付けされた品種は『山形95号』で、秋には稲刈りイベントも計画されており、収穫した米は「山響棚田米」、「モンテ棚田米」、「大蕨棚田米」として販売し、その売上げは棚田の活動維持費等に充てられます。
また、大蕨の棚田では今回の田植えのほかにも以下の活動を予定しています。
- 千本の稲杭立てとソーラーライトによるライトアップ
- 棚田米の稲刈り(モンテディオ山形選手、山形交響楽団員参加予定)
- 棚田に灯る千の光トワイライトコンサート(山形交響楽団員による演奏)
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グループ農夫の会 稲村代表(左)と 佐々木地方参事官(右) |
山形交響楽団が参加した田植え風景 (令和5年5月22日) |
田植えを行う佐々木地方参事官 | ||
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モンテディオ山形が参加した田植え風景(令和5年5月24日) | 大蕨の棚田の案内看板 | 左からモンテ棚田米、 大蕨棚田米、山響棚田米 |
米沢栄養大学(米沢市)の学生と、「みどりの食料システム戦略」を消費者にPRするための意見交換を行いました。(令和5年4月28日)
4月28日、山形県拠点主催による「米沢栄養大学『みどりの食料システム戦略』意見交換会」(米沢栄養大学3年生9名参加)を開催しました。
今回の意見交換は、当拠点が昨年12月に米沢栄養大学の学生を対象に開催した「みどり戦略」説明会に参加した学生を中心に「消費者向けPRチーム」が発足したことから、学生の視点を踏まえた企画・実行を推進するため、「みどり戦略を消費者へPRするために私たちに出来ること」をテーマとして消費者向けPRチームの皆さんでディスカッションしていただきました。
討論内容の発表では、「実際に消費者に手に取ってもらうためには売り場の工夫(ポップの掲示)や農産物への表示が大切」、「大人になった時に環境に配慮した野菜を選び食べるようになるには、子供のうちから体験や学習が必要」、「県内の有機農産物の産地を巡るツアーを企画してはどうか」等、様々なアイデアが出されました。
今後は、学生から出された意見を踏まえて、消費者向けPRチームの皆さんと県拠点が連携して、消費者向けコンテンツの企画化と周知活動を進めていきます。
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米沢栄養大学消費者向け PRチームの学生と 北林蒔子教授(右後) |
消費者へのPRについての ディスカッション(その1) |
消費者へのPRについての ディスカッション(その2) |
過去の山形フォトレポート
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