東海食育メールマガジン第93号(令和5年3月31日発行)
~健全な食生活の実践と食を支える農林漁業の理解のために~
第4次食育推進基本計画では、基本的な方針として3つの重点事項「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」、「持続可能な食を支える食育の推進」、「新たな日常やデジタル化に対応した食育の推進」を柱に食育を計画的に推進していくこととしています。
お知らせ
東海農政局は名古屋城の内堀のすぐそばに立地しています。内堀の両脇や名古屋城場内にはソメイヨシノやシダレザクラを中心に約10種類、約1,000本の桜があるそうです。今、まさにその桜が満開を迎えています。
まもなく4月、令和5年度のスタートです!
令和3年度からおおむね5年間を対象としてスタートした「第4次食育推進基本計画」が中間年度を迎えます。
3つの重点事項を中心に食育の推進に努めていきたいと思います!
◆◆◆皆さまからの情報をお待ちしております◆◆◆
東海食育メールマガジンは、皆さまからの生の声を反映した情報を発信したいと考えています。
本メールマガジンに取り上げてほしい食育情報・ご意見など、ぜひ、お知らせください。食育推進に関する皆さまからの情報もお待ちしています!発信を希望される情報をお持ちの場合は、ご連絡ください。(趣旨に添わない場合には、掲載できない場合があります。)
また、引き続き、有識者様の「食」についてのご意見や、「食」について第一線で活躍されている方をご存じの方は、ご紹介をいただけると幸いです。
情報はこちらまで▼
tokai-shokuikumm@maff.go.jp
(※ご意見や情報をお寄せいただいた方には、ささやかですが農政局特製の粗品を謹呈させていただきます。)
もくじ
★東海農政局からのお知らせ
1 第1回「はじめよう!サステナブルな食を学校給食から!~先進事例に学ぶ~」4月21日(金曜日)開催(参加者募集・参加費無料)
<学校給食に地場農産物や有機農産物を導入した秘訣・工夫とは?>
2「知って防ごう食中毒!」【消費者の部屋 特別展示】(令和5年4月10日(月曜日)から4月25日(火曜日)まで)
<食中毒を防ぐための正しい知識を学びませんか!>
3 有識者等との意見交換 TOKAIミニコミ「あいち在来種保存会 代表世話人 高木 幹夫(たかぎ みきお)氏」に聞く
<あいちの伝統野菜、その種子を絶やしたくない思いとは>
★農林水産省からのお知らせ
4 Webサイト「にっぽん伝統食図鑑」を開設!
<各地の伝統的な加工食品や日本の奥深い発酵文化を紹介>
5 令和4年度第2回 食育推進評価専門委員会が開催されました
<生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進などについての意見交換>
★東海食育ネットワーク事務局からのお知らせ
6「東海食育ネットワーク」の会員になりませんか!
<東海地域の食育の輪を広げよう>
★ 東海農政局からのお知らせ
1 第1回「はじめよう!サステナブルな食を学校給食から!~先進事例に学ぶ~」4月21日(金曜日)開催(参加者募集・参加費無料)
<学校給食に地場農産物や有機農産物を導入した秘訣・工夫とは?>
東海農政局は、東海地域の学校給食での地場農産物や有機農産物等(環境に配慮した農産物を含む。)の活用促進に向けて、関心のある方を対象にし、先進事例を紹介するセミナーと交流会を開催します。
この取組は、生産者、消費者、行政等の関係者が成功例や苦労している現状、課題を共有し、関係者間で理解を深めながら、交流をきっかけに、関係者のネットワークが徐々に拡大するよう、継続的な取組として複数回開催する予定です。
参加をお待ちしています。
開催日時:令和5年4月21日(金曜日)14時00分~16時15分(受付13時30分から)
参加人数:会場参加 50名、オンライン参加 100名(zoom)
開催場所:東海農政局 第1会議室(愛知県名古屋市中区三の丸一丁目2番2号)
申込期限:令和5年4月17日(月曜日)17時00分
(※申込多数の場合は抽選、結果をメールでお知らせします。)
参加申込はこちら▼
https://www.contactus.maff.go.jp/j/tokai/form/seikatsu/230310.html(参加申込フォーム)
受け付けを終了させていただきました。申し込みいただきありがとうございました。
詳細はこちら▼
https://www.maff.go.jp/tokai/press/seikatsu/230310.html (プレスリリース)
チラシはこちらから▼
https://www.maff.go.jp/tokai/press/seikatsu/attach/pdf/230310-1.pdf
2「知って防ごう食中毒!」【消費者の部屋 特別展示】(令和5年4月10日(月曜日)から4月25日(火曜日)まで)
<食中毒を防ぐための正しい知識を学びませんか!>
消費者の部屋(東海農政局の玄関右側に設置)では、令和5年4月10日(月曜日)から4月25日(火曜日)まで「知って防ごう食中毒!」と題した特別展示を行います。
食中毒は有害な細菌やウイルスなどがついた食べ物、有毒な植物や動物を誤って食べることによって、発熱や下痢、吐き気などの症状が出る健康被害で、場合によっては命を落とす危険性もあります。
昨年、東海3県(岐阜県、愛知県、三重県)で66件の食中毒発生事例の報告があり、うち34件はアニサキスによるもので、近年、増加傾向です。その他、カンピロバクターやノロウイルスなどさまざまな原因による食中毒が起こっています。(出展:厚生労働省食中毒統計令和4年食中毒発生事例速報:令和5年2月28日現在)
このような食中毒を防ぐためには、消費者の皆さまが正しい知識を得ることが重要です。
今回の特別展示では、アニサキスを始めとした食中毒の予防方法や、この時期に誤って食べて食中毒になりやすい野菜や山菜と有毒植物の見分け方などについて、実際の植物や写真の展示、動画などで分かりやすく紹介します。また、絵本やクイズなどにより楽しく学んでいただけます。
食中毒を防ぐための役立つ情報がいっぱいです。この期間に、ぜひ、ご来場ください。
3 有識者等との意見交換 TOKAIミニコミ「あいち在来種保存会 代表世話人 高木 幹夫(たかぎ みきお)氏」に聞く
<あいちの伝統野菜、その種子を絶やしたくない思いとは>
東海農政局は、食に関わる有識者の方や学識経験者、地域の活動者の皆さまと対談を行い、意見交換の中でお聞きした幅広い情報を「TOKAIミニコミ」として発信しています。
今回は「第9回ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の特別賞(むらの宝食文化賞)を受賞された、あいち在来種保存会 代表世話人 高木 幹夫(たかぎ みきお)氏に保存会の活動をとおした様々なお話をお聞きしました。
「あいちの伝統野菜」(もとをただせば、在来種の野菜)は、現在、「宮重(みやしげ)だいこん」を含めて37品目。その種子を絶やしたくないという思いで、在来種の種子採りを続けておられます。
お店には国産野菜がいっぱい並んでいるが、実は「種子から国産」というのは少ない。日本の98%くらいの種子は輸入。在来種は、優良な形質を持つ F1品種に比べて発芽が悪くばらばらに育つが、栽培中に台風などの自然災害があった時には、収穫時期にばらつきがあることで災害の被害にあうリスクが少なくなるといった在来種のメリットの話も。
農産物を作るのにかかった費用を考え販売価格に反映する「再生産価格」での販売が大事。品質を求める消費者を集める店づくりをすること、良い品質の農産物が消費者に選択されるシステムにする必要があること、消費者が良質な野菜の価格を意識できるように食育をしていくことが大事だと思う、と言った話がありました。
最後に取材班から、あいちの伝統野菜を使った料理を食べてきましたので、ご紹介しています。そこでは、木之山五寸(このやまごすん)ニンジンを使ったニンジンラペなどが提供されています。
どうぞ、お楽しみに、ご一読ください。
詳細はこちら▼
https://www.maff.go.jp/tokai/shohi/seikatsu/mc/230215.html
★農林水産省からのお知らせ
4 Webサイト「にっぽん伝統食図鑑」を開設!
<各地の伝統的な加工食品や日本の奥深い発酵文化を紹介>
農林水産省は、地域固有の多様な食文化の保護・継承、認知拡大、輸出促進を目的にWebサイト「にっぽん伝統食図鑑」を開設しました。伝統的な加工食品を17のカテゴリーに分類し、各地域で選定された伝統食(地域の食材を基に、気候・風土など地域の特性を活用し、保存性、食味などを工夫しながら長年製造されてきた食品)の特徴、歴史、地域における保護・継承の取組やアレンジレシピ等をデータベース化しています。さらに、日本の伝統食には欠かすことのできない、発酵文化についても併せて紹介しています。
ぜひ、この図鑑で伝統食の魅力を再発見し、ご家庭での調理、外食企業でのメニュー化・商品開発、海外への発信・普及などにご利用ください。
令和4年度は福井県、奈良県、熊本県の情報(各県20品目/合計60品目)を掲載しています。このうち各県5品目、合計15品目は英語版Webサイトにも掲載しています。
また、次年度以降、他の都道府県についても順次掲載予定です。
詳細はこちらをご覧ください▼
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/wasyoku/230307.html (農林水産省プレスリリース)
「にっぽん伝統食図鑑」URL▼
https://traditional-foods.maff.go.jp/ (外部リンク)
5 令和4年度第2回 食育推進評価専門委員会が開催されました
<生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進などについての意見交換>
令和5年3月20日(月曜日)、令和4年度第2回食育推進評価専門委員会が開催されました。
第4次食育推進基本計画の各目標の達成状況について報告されるとともに、第4次食育推進基本計画の重点事項の1つである「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」に関する取組事例等について、各委員より報告いただき、意見交換が行われました。
この委員会の資料が公表されています。
詳しくはこちらをご覧ください▼
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kaigi/r04_02.html
★東海食育ネットワーク事務局からのお知らせ
6「東海食育ネットワーク」の会員になりませんか!
<東海地域の食育の輪を広げよう>
東海食育ネットワークでは、会員の皆さまと事務局、更には会員の皆さま相互の関係が深まるよう、当該ネットワークを運営していきたいと考えています。食育活動をされている方、活動予定の方で、会員の登録をされていない方は、お気軽にお問い合わせください。一緒に東海地域の食育の輪を広げていきましょう!
今年度は、全国食育推進ネットワークや東海食育ネットワークの会員の方々と連携し、デジタル技術を活用したイベントも実施しています。東海食育ネットワークの会員になって、様々な取組情報などを発信しませんか!
ご照会、ご登録をお待ちしています。
詳細はこちら▼
https://www.maff.go.jp/tokai/keiei/shokuhin/shokuiku/network/index.html
★編集後記
少し前になりますが、侍ジャパンのWBC優勝に日本中が沸きました。準決勝のメキシコ戦は祝日でしたので、私も息子と一緒にテレビにかじりついて、大声援を送っていました!
この試合でも大活躍した大谷選手!日本人離れした身長・体格は言うまでもありませんが、やはり小学校から身長が高かったようで、6年間に42cmも伸びたそうです。小学校1年生~6年生までの間に伸びる身長の全国平均は約30cmだそうで、平均より12cmも伸びたことになり、凄い伸び幅です!
ここで「大谷選手エピソード」をひとつ。
身長を伸ばす秘訣は両親の遺伝と小学生時代の食事にあるようですが、小学6年生の時の身長は167cmという事を踏まえると、大谷選手は小学生時から食事量は多かったのだろうと思っていたのですが、意外にも食事はそんなに多くは食べなかったそうです。
そんな大谷選手に両親は、無理やり食べさせることは一切しなかったということです。
両親が取った行動は「食事を楽しいものにしよう」ということ。
その事もあり大谷選手は、毎回の食事を楽しく摂るようになり、食べることが楽しみに変わり、自然に食べる量が増え、高校時代には1日10杯ものごはんを食べるようになったというエピソード。
私は、「家族で一緒に食事を楽しむ」という、このエピソードを聞いて、まさに「食育」の根幹にあるものだ!と感じました。
楽しい食事を毎日、家族と続けることは、体も心も育てる源になる。食事を楽しむことでヒーローにもなれる!
このように食育も楽しみながら浸透することができたらいいな、と思います。
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
担当者:食育推進班
代表:052-201-7271(内線2815)
ダイヤルイン:052-223-4651