香川ぴっぴ通信 第165号 2022(令和4)年11月1日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・この時代にふさわしい日本の「食」の在り方を考えよう……総括農政推官 足立 泰史 - 2【お知らせ】
・「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
・令和4年度(第61回)農林水産祭(むらづくり部門)で、「小豆島町中山棚田協議会」が農林水産大臣賞を受賞しました!
・「サヌキ白みそ」の地理的表示(GI)保護制度の登録申請内容が公示されました
・小簔の棚田で収穫祭が行われます!
・「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」が創設されました
・新たに有機農産物の取扱を開始される方を支援します!
・女性農業者及び若者のビジネスアイデア、個性を活かした農業経営を行っている家族・法人を募集します!
・令和5年度農林水産予算概算要求及び農林水産省関係の令和5年度税制改正要望について
・肥料価格高騰対策について
・みどりの食料システム法が施行されました
・農産物の脱炭素の「見える化」をしてみませんか
・「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」の改正について
・「人・農地など関連施策の見直し」について
・「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
・「令和4年度病害虫発生予報第8号」について
・農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
- 3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・我が町の神社について……統計専門職 神内
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★この時代にふさわしい日本の「食」の在り方を考えよう
総括農政推進官 足立 泰史
農林水産省は、食料の持続的な確保が世界的な共通課題となる中で、昨年7月、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」をスタートさせました。
ニッポンフードシフトは、次代を担う「Z世代」をターゲットとして、全国各地の農林漁業者の取組や地域の食、農山漁村の魅力を、イベントやテレビ、新聞、雑誌等のメディアを通じて発信し、そのことによって、我が国の食と農についての国民の理解を深め、国産の農林水産物や有機農産物を積極的に選択するといった消費行動につなげていくことを目指しています。
日本社会が大きな変化に直面している今、これからの「食」はどうあるべきか。食料自給率、環境との調和、新しい生活様式、健康への配慮、食育、サプライチェーンの状況など、私たちが真摯に向き合わなければならないテーマは少なくありません。今こそ、変えるべきは変え、守るべきは守り、新しい挑戦を応援しながら、この時代にふさわしい日本の「食」の在り方を考えてみてはいかがでしょうか。
・詳しくはこちら(ニッポンフードシフトホームページ)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/
2【お知らせ】
★「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
令和4年9月29日に開催された食料・農業・農村政策審議会において、農林水産大臣から審議会に対し、食料・農業・農村基本法の検証・見直しの検討について諮問が行われるとともに、基本法検証部会が設置されました。
基本法検証部会は10月以降、隔週で月2回のペースで開催され、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む。)、農業の持続的な発展、農村の振興、多面的機能の発揮の各テーマごとに、有識者ヒアリング、施策の検証、意見交換等を実施します。
・食料・農業・農村政策審議会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/index.html
・基本法検証部会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kensho/index.html
★令和4年度(第61回)農林水産祭(むらづくり部門)で、「小豆島町中山棚田協議会」が農林水産大臣賞を受賞しました!
「農林水産祭」は、農林水産省と公益財団法人日本農林漁業振興会の共催により昭和37年から実施されており、むらづくり部門の表彰は、天皇杯7部門の1つとして昭和54年度に設けられています。本年度は令和5年10月5日に天皇杯等の受賞者が決定し、香川県では「小豆島町中山棚田協議会」が農林水産大臣賞(むらづくり部門)を受賞しました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/kyoku/muradukuri/r4mura.html
★「サヌキ白みそ」の地理的表示(GI)保護制度の登録申請内容が公示されました
地理的表示(GI)保護制度とは、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特徴が品質等の特性に結びついている産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録、保護する制度です。
このたび、令和4年10月19日に「サヌキ白みそ」の登録申請内容が公示されました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/notice/index.html
★小蓑の棚田で収穫祭が行われます!
つなぐ棚田遺産にも認定された香川県三木町小簔地区の「小蓑の棚田」で、「こみの収穫祭2022~体験マルシェ~」が行われます。
当日は、古代米のお餅つき、ピザ焼き、野菜の収穫、ヤギとのふれあいなどの体験が予定されています。是非参加してみてはいかがでしょうか。
(体験内容は変更になる場合があります。)
日時:令和4年11月23日(水・祝) 10時~15時 ※雨天決行
場所:香川県三木町小蓑928-1「どんぐりころころ」周辺
参加費:中学生以上2,000円 小学生1,000円
申込み:次のアドレスからお申し込みください。申込み期限は11月18日(金曜日)までとなっています。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfTATz2OcfN5uUaXnSCjvVH8Mi7Z6VInpDfhww_0WFR4olwFQ/viewform
お問合せは、こみの古代米プロジェクト2022隊長 芳田氏まで。
電話 087-891-3320(三木町役場地域活性課)
★「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」が創設されました
令和4年9月9日に開催された第4回物価・賃金・生活総合対策本部において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を創設することが示されました。
・詳しくはこちら(内閣府地方創生推進事務局ホームページ)
https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
★新たに有機農産物の取扱いを開始される方を支援します!
農林水産省では、有機農産物の市場拡大に向けて、有機農産物を取り扱う食品事業者・流通事業者と有機農産物を生産する農業者が新たに取引契約を締結した際に、有機農産物以外の農産物を取り扱った場合と比較した有機農産物の取引価格の掛かり増し経費を一定の範囲内で支援します。
なお、事業計画の申請締め切りは令和4年11月10日(木曜日)までとなっています。
・詳しくは、こちら(株式会社マイファーム(有機農業推進総合対策緊急事業事務局)ホームページ)
https://myfarm.co.jp/organic-market-expansion/page01/
★女性農業者及び若者のビジネスアイデア、個性を活かした農業経営を行っている家族・法人を募集します!
農林水産省は、今後の食・農・くらしの活性化に向けたビジネスアイデアコンテストである「農業女子アワード2022」の開催に向けて、女性農業者及び若者のビジネスアイデアや、年齢、性別などに関わらず個性を活かした農業経営を行っている家族・法人を募集しています。
なお、募集の締め切りは令和4年12月16日(金曜日)となっています。
・詳しくは、こちら
(株式会社マイファーム(農業女子アワード2022事務局)ホームページ)
https://myfarm.co.jp/women/nougyoujoshi_award2022/
★令和5年度農林水産予算概算要求及び農林水産省関係の令和5年度税制改正要望について
農林水産省は、令和4年8月31日、令和5年度農林水産予算概算要求及び令和5年度税制改正要望を取りまとめました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
(令和5年度農林水産予算概算要求の概要)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r5yokyu.html
(令和5年度税制改正要望)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/tyosei/220831.html
★肥料価格高騰対策について
世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰しています。
海外原料に依存している化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対し、肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて、農業経営への影響を緩和する対策を行っています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/220729.html
★みどりの食料システム法が施行されました
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律(みどりの食料システム法)が成立し、令和4年7月1日に施行されました。
この法律は、農林漁業及び食品産業の持続的な発展等を図るため、環境と調和のとれた食料システムの確立に関する基本理念等を定めるとともに、農林漁業に由来する環境への負荷の低減を図るために行う事業活動等に関する認定制度の創設等の措置を講じるものです。
また、この法律に基づく計画の認定を受け、一定の設備を取得した場合に、法人税・所得税の特別償却の摘要が受けられますので、ご関心のある方は以下の資料をご覧ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/houritsu.html
・「みどりの食料システム戦略」に関連する資料は、こちらにまとめています。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html
★農産物の脱炭素の「見える化」をしてみませんか
農林水産省では、フードサプライチェーンにおける脱炭素化を推進するため、農産物の生産段階における温室効果ガスを算定できる「温室効果ガス簡易算定シート」(試行版)を作成しましたので、是非お試しください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/220912.html
★「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」の改正について
農林水産省は、政府の輸出額目標である2025年に2兆円、2030年に5兆円とする目標を設定し、輸出促進に努めています。
今般、輸出事業計画による支援策の拡充(公庫による制度資金の創設・税制上の特例を新設)などが盛り込まれた「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」が改正されました。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/gfp/attach/pdf/export_caravan-33.pdf (PDF : 3,650KB)
★「人・農地など関連施策の見直し」について
農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講じることが必要であることから、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律が令和4年5月に成立しました。
この法律では、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講じることとしています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/hito_nouchi_plan.html
★「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
ロシアやウクライナとの農林水産物や食品の貿易など、我が国の農林水産業や食料供給への影響を不安視する声が高まっています。このため、農林水産省では、農林水産業や食品関連産業等の事業者向けに「ウクライナ情勢に関する相談窓口」を設置し、燃油高騰対策や中小事業者向けの資金繰りの支援などの情報発信を強化していきます。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/sodan.html
★「令和4年度病害虫発生予報第8号」について
令和4年10月12日、農林水産省は「令和4年度病害虫発生予報第8号」を発表しました。
大豆では、吸実性カメムシ類の発生が、四国の一部の地域で多くなると予想されています。
また、果樹において、果樹カメムシ類の発生が、四国の一部の地域で多くなると予想されています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/221012.html
★農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
農林水産省では、農業を営まれる方の経営発展に役立つ様々な支援策を用意していますが、「どのような支援策があるのかよく分からない」等のお声をいただくこともあることから、様々な支援策をとりまとめたカタログを作成しました。
是非、ご活用ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_pamph/180529.html
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。
・詳しくは、こちら(NOSAI香川ホームページ)
http://nosai-kagawa.jp/
3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
農林水産省は「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国に発信する取組を行っています。
中国四国農政局管内では、これまでも多数の地区から応募があり、優良事例が選定されましたが、選定には至らなかったもののすばらしい取組が各地で行われています。
このため、中国四国農政局では選定された地区だけでなく、選定に至らなかった多くの地区を応援するため、中国四国応援プロジェクトを実施しております。また、取組情報の発信による横展開を図るため、取組事例集を作成していますので是非ご覧ください。
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/nouson/kaseika/discover.html
4【報道発表資料】
★農林水産省の報道発表
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
★中国四国農政局の報道発表
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html
5【AFFクイズ】
★今回のクイズは、地理的表示(GI)保護制度について出題します。
農林水産省は、令和4年10月19日に「サヌキ白みそ」の登録申請の内容を公示しました。
香川県には、既に地理的表示に登録された産品がありますが、それはどれでしょう。
(1) みかん (2) レタス (3) ハマチ
(解答は次号)
★前回のクイズは、「耕地利用率とは、耕地面積を「100」とした場合の作付(栽培)延べ面積の割合のことを言います。農林水産省が公表した令和3年の耕地利用率による と、全国の耕地利用率は91.4パーセントでしたが、香川県は何パーセントだったでしょう。」でした。おわかりになったでしょうか。
正解は、(2)80.9パーセントでした。この値は昨年よりも0.4ポイント上昇しており、主に水田での麦類の作付けが伸びていることが要因となっています。
6【コラム】
★我が町の神社について
我が町の神社は、高松市由良町の由良山の麓に位置し、清水(しみず)神社といいます。
大昔、大干ばつがあった際に国司の命により空海の弟真雅が、当神社に奉奠(ほうてん)されてあった甕(かめ)を使って雨乞いを行ったところ、大成功したといわれています。
香川県では、本年春先から9月の台風14号まで降水量が少なく、当農政局においても渇水対策本部が立ち上がるほどでした。当神社においても毎年雨乞いの神事等が行われており、その効果かは定かではありませんが、干ばつの大きな被害はありませんでした。
このほど秋の祭典が、コロナ感染拡大防止の観点から規模を縮小し行われました。規模は縮小したものの、干ばつ、台風、コロナ感染症などの災いが起こらないことを祈りつつ、本年の秋の祭典が終わりました。
統計専門職 神内
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◆農業競争力強化プログラム
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
◆農業保険(収入保険・農業共済)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/nogyohoken/index.html
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