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関東農政局

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国営竜西土地改良事業計画の概要

1.事業の目的

   竜西地区の基幹的な農業水利施設である竜西一貫水路は、前回の国営竜西土地改良事業(昭和23年度~昭和38年度)により築造されましたが、平成12年度には不測の漏水や破損事故が発生するなど、農業用水の安定供給に支障を来していました。また、竜西一貫水路のうち天竜川を横断する天竜川伏越にあっては、大規模地震により破損した場合、下流地域に甚大な被害を及ぼす恐れがあります。
   このため今回の国営竜西土地改良事業では、竜西一貫水路の幹線用水路において機能を保全するための整備と耐震化に必要な整備を一体的に行うことにより、農業用水の安定供給及び施設の維持管理にかかる費用と労力を軽減し、農業生産の維持及び農業経営の安定化を図ります。

2.工事情報

予定工期:平成27年度~令和6年度
総事業費:40億
受益面積:703ha
負担割合:

天竜川伏せ越し耐震化対策工事は、国庫負担200/300、県負担が90/300、市と町の負担が10/300、地元の負担はありません。前河原伏せ越し老朽化対策工事は、国庫負担200/300、県負担が50/300、市と町の負担が18/300、地元の負担は32/300です。

3.関係市町(市町名をクリックするとその市町のHPへ移動します)

いいだし
飯田市
しもいなぐん まつかわまち
下伊那郡 松川町
しもいなぐん たかもりまち
下伊那郡 高森町

4.主要工事計画

【天竜川伏越(耐震化対策)】   施工延長:0.4km

   先端にドリルを取り付けたコンクリート管を押し込みながら掘削する「推進工法」(予定)により、既設伏越工よりも約11m下に新たな管路(口径2,000mm)を築造します。長野県南部では、今後30年以内の大規模地震の発生確率が87%と予想されており、これによって天竜川伏越が破損した場合、下流域に河川水が流出などの二次被害が発生する恐れがあるため、耐震化対策を実施します。また、新しい管路の完成後は既設の天竜川伏越工を撤去します。

推進機械という円筒上のドリルでトンネルを掘りながら、水路となる鋼製の管を推し進めます。これを推進工法と言います。その後、その管の内側に塩化ビニルの管を挿入します。これを内挿管工法と言います。 新たに水路を造ります。現在の伏せ越し水路は天竜川に飛び出ている形になっていますが、今回新たに造成される水路は天竜川の下の地面を通る深い位置に設置するので、川の水の影響を受けず、より壊れにくくなります。現在の伏せ越し水路は撤去します。
予定工法の既設伏越との位置関係

【前河原伏越(老朽化対策)】   施工延長:1.5km

   損傷、劣化したコンクリートの継目部分を、伸縮目地で補修し、漏水の解消と施設の長寿命化を図ります。


つながっている二つのコンクリート水路の目地にゴムを張って目地からの漏水を防ぎます。張ったゴムは、目地の近くのコンクリートにねじで金属の金具を固定して目地部分に張ったゴムを押さえつけます。これによってゴムに穴を開けずに目地に張ったゴムを固定できるのでゴムが切れにくくなります。
伸縮目地設置状況

事業所概要説明項目一覧

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関連リンク

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