動物分野AMRセンター
2023年(令和5年)10月1日、動物医薬品検査所に「動物分野AMRセンター(Veterinary AMR Center)」が設立されました。
動物分野AMRセンター(Veterinary AMR Center)ロゴマーク: モチーフは耐性菌(耐性遺伝子)の関係を示すMinimum Spanning Treeのイメージ図ですが、これに当センターが動物分野AMRの日本の中心となって対策を牽引していくという意味を込めています。 また、モチーフを囲む菱形はヒト、動物、環境、食品のワンヘルスを表しています。 |
AMRの拡大抑制のための施策に効果的につなげ、人医療や獣医療、食品衛生等への悪影響防止を図ることを使命としております。
(1) 動物分野の動向調査・監視の確実な実施及び人医療分野等と連携したワンヘルスの取組推進
(2) 動向調査・監視により収集・蓄積された知見を解析・評価し、抗菌剤の慎重使用や抗菌剤に頼らない
畜水産物の生産の実現のための実効性のあるリスク管理措置の科学的根拠の提示や普及啓発のための情報発信を強化
(3) WOAHコラボレーティングセンターとして国際機関と連携したアジア地域の対策強化
薬剤耐性菌とは
抗菌性物質は、家畜の健康を守り、安全な畜産物を安定的に生産するための重要な資材です。
しかし、家畜に抗菌性物質を使用すると、薬剤耐性菌が生き残って増えることがあり(薬剤耐性菌が選択される)、抗菌性物質の効きが悪くなることがあります。
また、食品などを介して薬剤耐性菌が人に伝播した場合、人の治療のために使用される抗菌性物質が十分に効かない可能性もあります(図参照)。
(参考)