このページの本文へ移動

動物医薬品検査所

文字サイズ
標準
大きく
メニュー

薬剤感受性ディスク・薬剤感受性試験

  抗菌剤を使用する時に薬剤感受性試験を実施し、対象とする菌の感受性を確認することは、薬剤耐性対策における抗菌剤の慎重使用を行う上で重要です。また、その菌に感受性のある抗菌剤を適切に選択することは、動物だけでなく農家や飼い主の方の負担を最小限に抑えることにもつながります。薬剤感受性を確認し、適切な抗菌剤を選択することは、薬剤耐性菌の増加を抑え、抗菌剤が将来にわたって治療に有効な手段であり続けるためにも重要なことです。
このページでは、臨床現場で薬剤感受性の確認に使用される薬剤感受性ディスクを中心に、薬剤感受性試験に関する情報をまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

(1)薬剤感受性試験の方法

  薬剤感受性試験には、最小発育阻止濃度(MIC)を測定できる微量液体希釈法等の希釈法と、阻止円の大きさで感受性を判断できるディスク法や濃度勾配ストリップを用いてMICを測定するE-test等の拡散法があります。1)ではそれぞれの薬剤感受性試験の方法を図や写真を交えて紹介しています。また2)では薬剤耐性対策を推進するために、農林水産省が獣医師や生産者のみなさまに向けて作成した動画(YouTube)のうち、薬剤感受性試験を実施される方が具体的な手技や方法を習得するのに参考となる動画となっております。
1) テキスト・資料
薬剤感受性試験方法

コリスチンの薬剤感受性試験法(Colistin Broth Disk Elution(CBDE)法)
2) 動画(YouTube)
ディスク法の手技及び判定方法
微量液体希釈法の手技及び判定方法
寒天平板希釈法の手技及び判定方法

(2)動物用の薬剤感受性ディスク一覧

  動物用医薬品として販売されている抗菌性物質製剤に関する薬剤感受性ディスクの取扱いをまとめて掲載しております。また薬剤感受性ディスクの供給元が確認できる(公社)日本動物用医薬品協会のホームページにもリンクしております。

(3)薬剤感受性試験における最小発育阻止濃度(MIC)とディスク阻止円径の分布

  細菌がその薬剤に対して感受性か耐性かを判断する基準となるのがブレークポイント(BP)です。CLSI(Clinical Laboratory Standards Institute)等の機関からBPが公表されていますが、獣医領域については細菌の種類や薬剤が限られているのが現状です。そこで全国から収集した家畜由来細菌を用いて薬剤感受性試験を実施し、MICとディスク阻止円径の関係を表にまとめ、その結果から算出したBPを参考として示す取組を開始しました。この表を薬剤感受性試験結果の解釈に役立てて頂けますと幸いです。まだ菌種は少ないですが、今後更に追加していく予定です。