シンポジウム「農村におけるイノベーションを担う人材とその育成 -EU・韓国・日本の動き-」
農林水産政策研究所シンポジウムの開催について、以下のとおりご案内いたします。
趣旨
農村地域での人口減少・高齢化問題や、行政のスリム化といった社会情勢の変化の中で、6次産業化や農業と異業種との連携を梃子にしたイノベーションの推進により、農林水産業の競争力が向上し、農村地域の経済が活性化することに、大きな期待が寄せられています。そして、地域のリーダーとして、このような変革を担う人材の育成が求められています。
こうした農村人材の問題は、国際的にも共有されています。行政の分権化が進展しているEUでは、地域振興プロジェクトの企画・運営を担うことのできる民間の人材(農村アニメーターやリージョナルマネージャー)への需要が高まっています。また韓国では、様々な農村地域開発プロジェクトの担い手育成事業や、その支援者の育成事業を実施しています。
このセミナーでは、EUの共通農業政策の新しい動きと農村振興プログラムの推進を担う人材・組織の実態や、EU、韓国、及び日本における農村人材育成制度に関する研究成果を報告するとともに高知大学の農村振興に向けた人材活用の取組などについて紹介し、意見交換を行います。そして、6次産業化や地域活性化を促進し、農村イノベーションを担うリーダー的な人材の育成の意義とその方策を探ります。
日時
平成27年3月9日(月曜日)13時30分~17時30分(13時00分受付開始)
場所
東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI 大手町ビル2階 電話:03-3243-9301
プログラム
(1)開会 13時30分 | ||
(2)挨拶 農林水産政策研究所長 | ||
(3)農村人材の育成政策に関する研究成果報告 | ||
「農村におけるイノベーションを担う人材に関する研究について-目的と概要-」 | ||
井上 荘太朗(農林水産政策研究所 国際領域 主任研究官) | ||
「EUの農村地域振興政策 -コミュニティ主導型政策への流れ-」 | ||
市田 知子 氏(明治大学農学部食料環境政策学科 教授) | ||
「ドイツにおける地域振興プロジェクトの実態-ヘッセン州のリージョナルマネージャーの取組から-」 | ||
飯田 恭子 氏(農林水産政策研究所 客員研究員・前ドイツ ヘッセン州 ローカルアクショングループリージョナルマネージャー) | ||
「EU・韓国・日本における農村リーダー人材の育成事業」 | ||
松田 裕子 氏(三重大学地域戦略センター 研究員) | ||
李 裕敬 氏(農林水産政策研究所 客員研究員)、樋口倫生(農林水産政策研究所 国際領域 主任研究官) | ||
小柴 有理江(農林水産政策研究所 農業・農村領域 研究員) | ||
(4)地域主体の農村人材育成の取組事例の紹介 | ||
「登米市における6次産業化人材育成の取組」 | ||
渡邉 誠 氏(宮城県登米市産業経済部ブランド戦略室長) | ||
「雲南市の地域振興人材の育成とその活動」 | ||
矢田 明子 氏(NPO法人おっちラボ 代表理事) | ||
(5)コメント及び大学における農村振興に向けた人材育成の紹介 | ||
受田 浩之 氏(高知大学副学長・地域連携推進センター長) | ||
(6)質疑応答、意見交換 | ||
(7)閉会 17時30分 |
申し込み
参加を希望される方は、3月5日(木曜日)までにFAXまたはお申し込みフォームにて、お名前(ふりがな)、所属、連絡先(電話番号またはメールアドレス)をご連絡ください。(定員150名・参加費無料)
注)定員(150名)に達した場合には締め切らせていただくことがございます。お申し込みを受け付けた場合、特にご連絡はいたしません。お断りする時のみご連絡いたしますので、あらかじめご承知おきください。
その他
参加に当たっての注意事項
参加に当たっては次の留意事項を厳守してください。お守りいただけない場合は参加をお断りすることがあります。
- 会場以外の場所に立ち入らないこと。
- 携帯電話等の電源は必ず切ること。
- 静粛を旨とし、担当職員の指示に従うこと。
お問合せ先
企画広報室広報資料課
ダイヤルイン:03-6737-9012
FAX番号:03-6737-9600