豊かさ指標で比較すると、都市と農村の格差は大きくない
最近、都市住民の中には、農村の豊かな自然環境や生活の質に魅力を感じ、新たな生活スタイルを求めて、農村へ移住する動きがみられるようになってきています。本研究では、豊かさを評価する指標として、真の進歩指標(GPI)を用いて、豊かさの観点から日本の都市型県と農村型県の格差の現状を分析しました。その結果、GPIで見た都市農村格差はGDPで見た格差よりもはるかに小さく、豊かさの差は経済的な格差より小さいことが明らかになりました。
都市型県と農村型県のGPI及びGDPの差 |
注:真の進歩指標(GPI: Genuine Progress Indicator)とは、民間最終消費支出をベースに、厚生(welfare)に関する調整を行ったマクロ豊かさ指標であり、「ボランティア労働の価値」や「家計労働の価値」等厚生の増進に貢献する経済価値を加算する一方、「所得不平等による損失」、「交通事故の費用」等厚生の減退をもたらす経済価値を控除することで、調整された経済ベースの豊かさ指標と位置付けられる。
この成果の詳細については、農林水産政策研究所Webサイトをご覧ください(以下参照)。
- 新たな価値プロジェクト研究資料 第1号 第2章(2016年8月)
https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/project/attach/pdf/160831_28arakachi1_02.pdf
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