国際穀物等の価格は今後もほぼ横ばいで推移する見通し
食料輸入国である日本の食料の安定供給は、世界の食料需給に大きく依存しており、世界の食料需給について、自らの分析に基づく将来見通しを持つことは、我が国の食料安全保障政策の重要な基礎となります。このため、農林水産政策研究所においては、自ら開発した「世界食料需給モデル」を用いて、2008年度から毎年、10年後の世界の食料需給見通しを策定・公表しています。今回は、2015年(2014~2016年の3か年平均)を基準年として2027年における世界の食料需給見通しを行いました。
世界の経済成長は中期的にも今後とも緩やかに成長し、総人口が継続的に増加する等の前提条件を設定した結果、穀物等の需要と供給はほぼ拮抗し、穀物等の価格は、低かった2006年以前の水準にはもどらないものの、実質価格で見るとほぼ横ばいで推移する予測結果となりました。
主要穀物及び大豆の国際価格 |
(注)2017年までが実績値で、2018年から2027年までには予測値。小麦、とうもろこし、大豆の将来の名目価格は、米国の消費者物価指数(CPI)を用いて算定し、米はタイのCPIを基に算定。 |
この成果の詳細については、農林水産政策研究所Web サイトをご覧ください(以下参照)。
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