もち麦使用製品の販売額の急増と国内産の使用拡大にむけた課題
押麦に加工するのではなく、そのまま粒で米に混ぜて食べるもち麦(もち性大麦)については、その食感の良さ(柔らかく、粘りが強い)や含有βグルカンの多さが、消費者に認知されつつあります。特に、2016年に入ってからは、販売額が大きく増加しており、需要がどの水準で落ち着くか今後の動向を見守る必要があります。また、現在はもち麦使用製品の多くが、原料を外国産に依存していますが、そうした中で、国内産を使用した製品が、産地だけでなく首都圏でも出現していることが注目されます。今後、国内産の使用拡大のためには、高品質の新品種を開発・導入するだけでなく、品質の安定、十分な生産量、ロットの確保も重要になるので、主産県間で品種統一を図っていくことが必要です。
麦類の販売額の推移(全国) |
資料:日本経済新聞デジタルメディア社による全国のスーパーマーケットなど419店におけるPOSデータより筆者が集計。 |
この成果の詳細については、農林水産政策研究所Web サイトをご覧ください(以下参照)。
- 農林水産政策研究所レビューNo.77(2017年5月)
https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/review/attach/pdf/170531_pr77_03.pdf - セミナ-・研究成果報告会(2017年3月7日)
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2016/attach/pdf/170307_01.pdf
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