農地所有者の不在村化が進展(2015年農林業センサスの分析)
2015年農林業センサス(結果の概要)の分析から、近年の農業構造変動の特徴を概観してみました。
その中の1つに、農家数の減少率が過去最大となったにもかかわらず、土地持ち非農家数の増加がごくわずかにとどまったことから、農地所有世帯数の減少率が急激に高まる傾向が確認できます。農地所有世帯数の減少率は、土地持ち非農家の残存率と強い相関関係にありますが、全地域ブロックでこの5年間に両率ともに大きく低下しており、地域較差が拡大しています。このことから、農地が残されたまま地域に所有者がいなくなる、いわゆる「農地所有者の不在村化」が地域差を伴って急速に拡がりを見せていることがうかがわれます。
農地所有世帯数の減少と土地持ち非農家の残存率との関係 |
資料:農業センサス(2005年, 2010年, 2015年)
注1) 農地所有世帯数とは,総農家数と土地持ち非農家数の合計である.
2) 土地持ち非農家の残存率=期末年の土地持ち非農家数/(期首年の土地持ち非農家数+5年間の総農家減少数)*100.
この成果の詳細については、農林水産政策研究所Web サイトをご覧ください(以下参照)。
- 研究成果報告会(2016年7月28日)
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2016/attach/pdf/160728_01.pdf
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