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東北農政局

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事業の概要


1.目的

■湛水被害の軽減
近年の降雨形態の変化や土地利用の変化に伴い、地区内では排水能力を超えた水量が流入し、農地等が水に浸かる湛水被害が生じています。この被害を軽減するため、排水系統の再編と施設の改修・整備等を行い、排水能力の向上を図ります。

■維持管理労力の軽減
本事業で改修予定の排水機場は、そのほとんどが約50年前に建設されています。そのため、建物や内部のポンプ設備の劣化が著しく、排水機能が低下しているだけでなく、ポンプからの油漏れや水路の補修等維持管理に大きな労力を要しています。そこで、施設を改修することで老朽化による多くの細々とした修繕の必要性を減らします。

2.要旨

施設の老朽化対策

県営かんがい排水事業(昭和40~52年度)等により造成された排水機場・排水路は、現在老朽化が進んでいるため、本事業の工事によって古くなった施設を更新(改修)します。
排水機場は既存の施設の近くに新たな排水機場を建て、新しい施設が完成してから古い方の施設を撤去します。
このとき、施設によっては今まで使っていた吐出水槽等の継続して使える部分を新しい施設でも活用(既設流用)します。
排水路は、いくつかの区間に分けながら補修工事を行っていきます。

■排水機場

■排水路

■ポンプ設備

排水系統の再編

本地区の湛水被害は特に京田川ブロックで発生しています。
これは京田川に能力以上の排水が流れ込んでいることから発生すると考えられます。
そこで本事業では、京田川の負担を軽減させるため、京田川へ流れる排水の一部を上流で最上川に排水できるようにする放水路等の改修・新設工事を行います。

施設の機能強化

改修に当たって、各排水機場の排水能力を強化します。
排水機場の排水量を約1.5~2倍にするとともに、新たに生田排水機場を建設し、受益地全体の排水能力を大幅に向上させます。

排水機場別排水量(m3/s)
施設 改修前 改修後 増減
毒蛇排水機場 9.33 12.9 +3.57
大和排水機場 6.65 12.2 +5.55
二段割排水機場 2.84 2.90 +0.06
中央排水機場 5.31 11.2 +5.89
西野排水機場 4.45 8.8 +4.35
生田排水機場 6.40 +6.40
合計 28.58 54.4 +25.82

 

3.概要

総事業費

161億円(平成27年度単価)

事業工期

平成29年度~令和11年度(13年間)

受益面積(ha)

関係市町 鶴岡市 酒田市 庄内町
水田 111 775 5,035 5,921

主要工事計画

施設 内容 備考
排水機 6箇所 改修、新設
排水路 5.6km 改修、新設
水管理施設 1式 新設

4.事業効果

農業生産性の維持向上と野菜等の高収益作物の作付拡大を可能とし、農業経営の安定に寄与します。





お問合せ先

最上川下流左岸農業水利事業所
〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字上梵天塚15(最上川土地改良区 1階)
電話:0234-28-8316