香川ぴっぴ通信 第167号 2022(令和4)年12月1日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・米消費拡大に向けて想うこと……総括農政推進官 伊東 美佐子 - 2【お知らせ】
・「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
・鳥インフルエンザの監視体制の強化について
・令和4年度農林水産関係第2次補正予算の概要について
・令和5年度農林水産予算概算要求及び農林水産省関係の令和5年度税制改正要望について
・「サヌキ白みそ」の地理的表示(GI)保護制度の登録申請内容が公示されました
・「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」が創設されました
・肥料価格高騰対策について
・みどりの食料システム法が施行されました
・農産物の脱炭素の「見える化」をしてみませんか
・「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」の改正について
・「人・農地など関連施策の見直し」について
・「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
・「令和4年度病害虫発生予報第9号」について
・農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
・農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中
- 3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・急がず焦らず...。……行政専門員 藤原
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★米消費拡大に向けて想うこと
総括農政推進官 伊東 美佐子
水田の稲穂の刈取りが終わり、店頭では新米の販売が始まっています。精米の容器包装には生産者の顔が見えるように生産者の顔を印刷したり、生産地の優れた点を表示するなどの工夫をしており、消費者が購入する上での多くの情報を入手することができます。米は、我が国で基本的な主食であり、食べる方の好みで、和、洋、中華など多彩な料理に利用されています。小麦アレルギーの方は、小麦粉を使った料理を米粉を使って味わうこともできます。昔から食べられてきた米も現在は米離れが進み、米の消費量は50年間で1人1年当たりの消費量が半分弱(50キログラム)まで減少してしまいました。このような中で、米の生産者は高齢化が進み耕作条件の悪い所では、耕作放棄地が増加しています。日本の原風景や美しい田んぼがある景色を次世代に繋ぐためにも、米の消費拡大に取り組んでみませんか。
2【お知らせ】
★「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
令和4年9月29日に開催された食料・農業・農村政策審議会において、農林水産大臣から審議会に対し、食料・農業・農村基本法の検証・見直しの検討について諮問が行われるとともに、基本法検証部会が設置されました。
基本法検証部会は10月18日に第1回が開催された後、月2回程度のペースで開催され、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む。)、農業の持続的な発展、農村の振興、多面的機能の発揮の各テーマごとに、有識者ヒアリング、施策の検証、意見交換等が実施されることとなっています。
・食料・農業・農村政策審議会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/index.html
・基本法検証部会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kensho/index.html
★鳥インフルエンザの監視体制の強化について
令和4年11月1日に香川県内の養鶏場において、今シーズン国内3例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されて以降、11月22日、23日にも確認され、まん延防止のため防疫措置が行われました。また国内でも相次いで発生しており、本病に対する厳重な警戒が必要です。
このため、飼養者の皆様におかれましては、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。万が一、飼養する家きんに異常を発見した場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
・詳しくは、こちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/anzen/inf/index.html
令和4年度農林水産関係第2次補正予算の概要について
農林水産省は、令和4年11月8日、令和4年度農林水産関係第2次補正予算を取りまとめました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/yosan/221108.html
★令和5年度農林水産予算概算要求及び農林水産省関係の令和5年度税制改正要望について
農林水産省は、令和4年8月31日、令和5年度農林水産予算概算要求及び令和5年度税制改正要望を取りまとめました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
(令和5年度農林水産予算概算要求の概要)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r5yokyu.html
(令和5年度税制改正要望)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/tyosei/220831.html
★「サヌキ白みそ」の地理的表示(GI)保護制度の登録申請内容が公示されました
地理的表示(GI)保護制度とは、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特徴が品質等の特性に結びついている産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録、保護する制度です。
このたび、令和4年10月19日に「サヌキ白みそ」の登録申請内容が公示されました。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/notice/index.html
★「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」が創設されました
令和4年9月9日に開催された第4回物価・賃金・生活総合対策本部において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を創設することが示されました。
・詳しくはこちら(内閣府地方創生推進事務局ホームページ)
https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
★肥料価格高騰対策について
世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰しています。
海外原料に依存している化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対し、肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて、農業経営への影響を緩和する対策を行っています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/220729.html
★みどりの食料システム法が施行されました
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律(みどりの食料システム法)が成立し、令和4年7月1日に施行されました。
この法律は、農林漁業及び食品産業の持続的な発展等を図るため、環境と調和のとれた食料システムの確立に関する基本理念等を定めるとともに、農林漁業に由来する環境への負荷の低減を図るために行う事業活動等に関する認定制度の創設等の措置を講じるものです。
また、この法律に基づく計画の認定を受け、一定の設備を取得した場合に、法人税・所得税の特別償却の摘要が受けられますので、ご関心のある方は以下の資料をご覧ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/houritsu.html
・「みどりの食料システム戦略」に関連する資料は、こちらにまとめています。(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html
★農産物の脱炭素の「見える化」をしてみませんか
農林水産省では、フードサプライチェーンにおける脱炭素化を推進するため、農産物の生産段階における温室効果ガスを算定できる「温室効果ガス簡易算定シート」(試行版)を作成しましたので、是非お試しください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/220912.html
★「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」の改正について
農林水産省は、政府の輸出額目標である2025年に2兆円、2030年に5兆円とする目標を設定し、輸出促進に努めています。
今般、輸出事業計画による支援策の拡充(公庫による制度資金の創設・税制上の特例を新設)などが盛り込まれた「農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律」が改正されました。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/gfp/attach/pdf/export_caravan-33.pdf (PDF : 3,650KB)
★「人・農地など関連施策の見直し」について
農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講じることが必要であることから、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律が令和4年5月に成立しました。
この法律では、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講じることとしています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/chiiki_keikaku.html
★「ウクライナ情勢に関する農林水産業・食品関連産業事業者向け相談窓口」の設置について
ロシアやウクライナとの農林水産物や食品の貿易など、我が国の農林水産業や食料供給への影響を不安視する声が高まっています。このため、農林水産省では、農林水産業や食品関連産業等の事業者向けに「ウクライナ情勢に関する相談窓口」を設置し、燃油高騰対策や中小事業者向けの資金繰りの支援などの情報発信を強化していきます。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/sodan.html
★「令和4年度病害虫発生予報第9号」について
令和4年11月9日、農林水産省は「令和4年度病害虫発生予報第9号」を発表しました。
野菜において、トマトのコナジラミ類の発生が、四国の一部の地域で多くなると予想されています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/221109.html
★農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
農林水産省では、農業を営まれる方の経営発展に役立つ様々な支援策を用意していますが、「どのような支援策があるのかよく分からない」等のお声をいただくこともあることから、様々な支援策をとりまとめたカタログを作成しました。
是非、ご活用ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_pamph/180529.html
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。
・詳しくは、こちら(NOSAI香川ホームページ)
http://nosai-kagawa.jp/
★農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中
農林水産省は、「食料・農業・農村基本計画」に基づき、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中です。
・詳しくはこちら(ニッポンフードシフトホームページ)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/
3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
内閣官房及び農林水産省は「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現に向けて、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化、所得向上に取り組んでいる優良な事例を「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第9回選定)として、令和4年11月7日(月曜日)に33地区及び4名を選定しました。香川県内の選定団体は以下のとおりです。
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」選定団体
・株式会社山南営農組合(三木町)(コミュニティ・地産地消部門)
また、中国四国地方で応募のあった事例の中には、これら以外にも優れた取組があることから、中国四国農政局では、今後の活躍が期待できる取組を選定しました。香川県内の選定団体は以下のとおりです。
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」選定団体
・アスパラ大騒ぎ実行委員会(高松市)(ビジネス・イノベーション部門)
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞選定団体・個人
・香川県立石田高等学校ワンダーフォーゲル同好会(さぬき市)(団体)
・Gomyo倶楽部(東かがわ市)(団体)
・株式会社ソルトレイクひけた(東かがわ市)(団体)
・香川県立笠田高等学校(三豊市)(団体)
・下高瀬子どもすこやかボランティア・三豊市立下高瀬小学校(三豊市)(団体)
・小豆島陽当の里伊喜末(土庄町)(団体)
・小豆島町漁業振興協議会(小豆島町)(団体)
・綾川町さぬきうどん研究会(綾川町)(団体)
・稲木健造(綾川町)(個人)
・「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」第9回選定結果はこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kouryu/221107.html
・中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」及び中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞の選定結果についてはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/shinko/221108.html
4【報道発表資料】
★農林水産省の報道発表
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
★中国四国農政局の報道発表
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html
5【AFFクイズ】
★今回のクイズは、香川県の地名について出題します。
これは香川県のある地名ですが、何と読むでしょう。
「磨屋」
(1) みまや (2)とぎや (3) みがきや
(解答は次号)
★前回のクイズは、「香川と言えばうどん。しかし、そばも香川県内で作付されています。では、令和3年産の香川県におけるそばの作付面積はどの位だったでしょう。」でした。おわかりになったでしょうか。
正解は、(2)38ヘクタールでした。香川県内にある一部のうどん店では、一つのどんぶりにうどんとそばを両方入れて食べることもあるようです。一度香川県産のそばも食べてみてはいかがでしょうか。
6【コラム】
★急がず焦らず...。
定年を迎え、時間的に余裕ができたこともあり、一念発起してウォーキングを始めました。長年酷使(?)した体は、日頃の不摂生が祟り、肥満・筋力低下・生活習慣病と負のスパイラルに陥っていました。
ウォーキングを始めるに当たって、まずは形から...。スポーツ用品店で靴・ウェアを買い込み、勇んで歩き始めましたが、少し歩いただけですぐに息が上がったり、筋肉痛になって湿布を貼るというあまりにも情けない状況でした。家族には「どうせ長続きはしない。」とか「暑くなるまでもたない。」と陰口を叩かれる始末でした。
それでもそこは親父の意地で、まずは自宅の周りをゆっくりと歩いてみることに...。いつもは車で通り過ぎる景色がとても新鮮に映り、今まで立ち入ることの無かった路地に足を踏み入れると、知らなかった風景やお店があり、それらを見つけるのが楽しくて、日々コースを変えて歩くようになりました。
また休日には、府中湖(坂出市)や宝山湖(三豊市)、飯野山(丸亀市)等の周辺を散策して、いつもは気づかない季節の流れを感じることができました。そのうち、半信半疑で見ていた家族も一緒に散策するようになりました。
半年経った昨今、ボロボロだった私の体は少しだけ改善されたような気がしておりますが、BMIの数値はまだ「やや肥満」を脱しておらず、生活習慣病の数値も正常値にはなっていません。引き続き少しでも健康を取り戻すために、地元の道を自分の足で踏みしめながら、人生同様、急がず焦らず歩いていきたいと思っています。
行政専門員 藤原
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