さらに詳しく 早場米と「囲い」
排水の悪い地区の対策として、早生(わせ)種としての品種の改良も進みました。現在も佐原(さわら)地区は早場米(はやばまい)の本場として知られています。これは梅雨時の増水や冠水で稲が水の中に沈まないため、できるだけ早く田植えをしたいからです。また、秋の台風による洪水の前に稲を刈り取っておくためです。
また、佐原地区では、利根川(とねがわ)の付け替えによる水量の増加対策として、水害を防ぐために大規模な「囲い」と呼ばれる水田の堤防を造っていました。徳川時代は高さ1m、最大7haくらいであった「囲い」。それが連結し、徐々に高くなり、昭和の初期頃には、高さ2m、最大120haの「囲い」となりました。
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