1.水田を創る
どうして水田には水を溜められるのかご存知でしょうか?なぜ水は地面に染み込んでしまわないのか。
もちろん、染み込まないわけではありません。水田は、地下水を涵養するという重要な機能を持っています。実は、水田の底(地下30cmくらい)には粘土でできた層があり、水が染み込みにくくなっているのです。何度も稲作を続けると、この粘土層が強固になり水を溜める機能も高まります。この粘土層は焼物の材料になるくらい良質なものです。そして、水田のまわりは畔(あぜ)という小さな土手で囲ってあります。これで水が溜まるようになっています。
しかし、水田は水さえ溜まればいいかというとそうではありません。稲刈りの時などに水が溜まっていると作業は大変になります。また、収穫した後、畑として作物を植えるためには水を抜いておく必要があります。
つまり、水田には、必要な時に水を抜く仕組み(排水路)も重要になってくるのです。
土地改良事業でつくる近代的な水田は、図のような構造になっていて、水を抜けば畑として使えるようになっています。
さて、この水田を使うためには水路を引いてこなければなりません。
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