とうかいほっとメール第438号(令和6年8月5日発行)
1.秋葉局長就任のごあいさつ
7月5日付けで東海農政局長に就任した秋葉 一彦(あきば かずひこ)です。
<食と食品産業、農産物が密接に絡む東海地方>
東海地方は、近畿圏や首都圏、日本海側への交通の便も良い日本の要衝です。自動車産業や航空産業など、日本のものづくりの一大中心地であるだけでなく、平野部から中山間地域に至るさまざまな地域で、付加価値の高い作物を中心に多様な農業が営まれています。
また、食品産業も盛んであり、全国トップシェアを誇る企業が集積しています。独創的で特徴ある企業がこれほど多い地域は東海地方の他になく、食と食品産業、農産物が密接に絡んでいる地域だと認識しています。
<みどりの食料システム戦略の推進>
地球規模での温暖化の影響が顕在化しています。温室効果ガスの発生源は農林水産分野にもたくさんあります。東海3県ともカーボンニュートラルに非常に関心が高い地域であり、日本の先導的モデルとなるべく、農産物の温室効果ガス削減を星の数で表示する「みえるらべる」などの取り組みを推進してまいります。
<農業や食品産業の広報マンとして>
農業生産の現場で起こっている資材高騰などに対する合理的な価格形成や、環境に配慮した農産物を消費者に知っていただく必要があります。そのためには、現場の情報を伝え、生産者と消費者の距離を縮めていかなくてはなりません。消費者に情報を伝える、見てもらうことを通じて農業を持続的なものに変革できると考えています。東海農政局としましては、施策の推進に当たり、現場の声をよく伺いながら、誠心誠意取り組んでまいります。東海地域は食品含め非常に魅力的な産品がたくさんあります。私も、農業や食品産業のこの地域の広報マンとして、しっかり対応してまいります。どうぞ、よろしくお願いします。
2.東海農政局からのお知らせ
ノウフク・アワード2024を募集しています!
農林水産業と多様な人が連携することで、持続可能な共生社会を生み出す取り組みである農福連携(ノウフク)が、全国で拡大しています。ノウフク・アワード2024では、これまでノウフクを実践してきた人々やさまざまな取り組みに光を当てて、その事例を発掘・表彰します。そして、農福連携の輪を拡大し、新たな知恵や気付きを社会に発信していくことを目指します。皆さまのご応募をお待ちしています。
応募締切:9月30日(月曜日)
ノウフク・アワード2024特設サイト(外部サイト)
https://noufuku.jp/award/award2024/
高温に伴う農作物等の被害防止に向けて
本年7月の猛暑日(35℃以上)地点が過去最多となったことに加え、気象庁発表の「向こう1か月の天候の見通し(8月3日~9月2日)」によると、8月も全国的に気温がかなり高くなる見込みと予想されており、農作物の生育等への影響が懸念されます。
そこで、高温に対応した農作物等の被害防止に向け「農業技術の基本指針」(令和6年7月31日公表)(注1)や「令和5年夏の記録的高温に係る影響と効果のあった温暖化適応策等の状況レポート」(令和6年4月26日公表)(注2)を参考に、作業される方の安全確保を最優先に、高温対策の徹底による被害軽減をお願いします。
詳細はこちらから(農林水産省Webサイト)
(注1)https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_kihon_sisin/r6sisin.html
(注2)https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/report.html
スマート農業技術活用推進法の基本方針案のパブリックコメントを募集しています
農林水産省は、「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の推進に関する法律」に基づく、「生産方式革新事業及び開発供給事業の推進に関する基本的な方針(案)」のパブリックコメント(意見公募)を9月1日まで受け付けています。
詳細はこちらから(外部サイト)
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003980&Mode=0
所有者が分からない農地を借りることができます
所有者が不明な農地(不動産登記簿により所有者が判明しない農地、所有者の所在が不明で連絡がつかない農地)について、貸借が可能となる制度があります。
貸借を希望される方は、農業委員会にご相談ください。(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/souzokumitouki.html
キッズプロジェクト「ぼくもわたしも手洗いマイスターKidsになろう!」~食中毒予防の基本である手洗いを身に付けましょう~
農林水産省は、手洗いの輪を広げるために手洗いをするお子様の写真や似顔絵を募集しています。応募いただいた写真や似顔絵はWebサイトに掲載させていただきます。今日から正しい手洗い9項目を身に付けて、ぜひご応募ください。(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/j/fs/handwashing/index.html
一般職係長級(事務系)採用の受付開始~社会人経験者を募集します~
農林水産省は、社会人経験のある方にその経験や知識を当省で活かしていただきたいという考えから、選考採用(社会人経験者)を実施しています。公務や農業政策に関心のある方、社会人の経験を活かして一緒に働きませんか。皆さまからのご応募をお待ちしています。
業務説明会や応募方法などの詳細は、東海農政局Webサイトをご覧ください。
応募期限:9月30日(月曜日)12時まで
2024年度農林水産省選考採用(一般職係長級(事務系))に関する採用案内
https://www.maff.go.jp/tokai/somu/jinji/recruit/keiken/jimu/index.html
3.募集中のイベント
令和6年度親子花育セミナーの参加者を募集します
~夏休みに花市場でお花を楽しんでみませんか~
東海農政局と東海地域花き普及・振興協議会は、8月24日と31日に愛知県内の花き地方卸売市場に協力いただき、親子で花とふれあい、寄せ植え体験などができる「令和6年度親子花育セミナー」を開催します。
皆さまの参加を心よりお待ちしています。
1)「夏休みに花市場でお花を楽しもう!」~模擬セリ体験、市場見学、フラワーアレンジメント体験~
開催日時:8月24日(土曜日)9時55分から12時00分
会場:愛知名港花き地方卸売市場(愛知県名古屋市港区船見町34番地の10)
定員:子ども30名
参加費:1人500円(保護者無料)
応募締切:8月13日(火曜日)16時00分まで(先着順。定員に達し次第終了)
2)「夏休み!花市場にでかけよう!」~花のクイズ、季節の花の寄せ植え~
開催日時:8月31日(土曜日)10時00分から12時00分
会場:愛知豊明花き地方卸売市場(愛知県豊明市阿野町三本木121)
定員:子ども50名
参加費:1人500円(保護者無料)
応募締切:8月16日(金曜日)16時00分まで(先着順。定員に達し次第終了)
https://www.maff.go.jp/tokai/press/engei/240801.html
「初めての輸出セミナー」の参加者を募集します
東海農政局は、新たに輸出にチャレンジする農林水産事業者・食品事業者に向けて「初めての輸出セミナー」を開催します。今回は、農林水産物・食品輸出の専門家と実践事業者が「商社ビジネス最前線 間接貿易を知る」をテーマに講演を行います。輸出を始めたいと思っている方や少しでも輸出に興味がある方は、気軽にご参加ください。
開催日時:8月29日(木曜日)10時00分から11時30分
会場:ウインクあいち 1103会議室(名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
定員:100名(先着順)
参加費:無料
応募締切:8月22日(木曜日)
https://www.maff.go.jp/tokai/keiei/renkei/export/tokaigfp.html#news
4.「消費者の部屋」から
https://www.maff.go.jp/tokai/shohi/seikatsu/heya/access/index.html
開設時間
月曜日~金曜日の10時00分~17時00分(祝祭日および年末年始は除く)
特別展示(テーマは数週間ごとに変更します)
今回のテーマは、「愛知の農業にようこそ!」です。展示を通じて「愛知の農業」の理解を深めてください。
展示は7月22日(月曜日)~8月7日(水曜日)まで。
https://www.maff.go.jp/tokai/shohi/seikatsu/heya/tokubetsu/index.html
次回のテーマは、「農山漁村のはたらきと未来」です。農業・農村が有する多面的機能のほか、地域資源を有効活用して活性化を図る取組事例を紹介します。
展示は8月9日(金曜日)~8月29日(木曜日)まで。
常設展示(テーマは月替わりです)
8月のテーマは、図でわかる東海3県(岐阜・愛知・三重)の農業「米(水稲)」です。
https://www.maff.go.jp/tokai/shohi/seikatsu/heya/josetsu/index.html
5.東海農政局管内の出来事
フォトレポート
(最近の主な掲載事項)
- 第1回学校給食セミナー「学校給食への地場産物・有機農産物等の活用」を開催しました(7月2日:三重県津市)
https://www.maff.go.jp/tokai/kikaku/photo/dekigoto/index.html#s20240702
地方参事官ニュース
(最近の主な掲載事項)
- 岐阜県立大垣養老高等学校で「みどりの食料システム戦略」に関する出前授業を行いました(7月5日:岐阜県拠点)
https://www.maff.go.jp/tokai/area/gifu/index.html#reiwa6gifu - 改正食料・農業・農村基本法等に関する講演を行いました(7月19日:三重県拠点)
- 有限会社鈴鹿ポートリー代表取締役と意見交換を行いました(6月28日:三重県拠点)
https://www.maff.go.jp/tokai/area/mie/index.html#reiwa6mie
6.統計情報
地域の農業を見て・知って活かすデータベース
「地域の農業を見て・知って活かすDB」(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/tokai/tokei/ikasudb/index.html
東海3県(岐阜・愛知・三重)の農業の特徴や市町村別のデータを掲載していますのでご活用ください
https://www.maff.go.jp/tokai/tokei/bunseki/index.html
7.農政ひと口メモ
環境負荷低減のクロスコンプライアンス編(その4)
農林水産省では、令和6年度から、補助事業等を活用する皆さまに、最低限の環境負荷低減の取り組みを実践していただくことを要件とする「環境負荷低減のクロスコンプライアンス」を導入しました。そのポイントについてQ&A形式で紹介します。
Q8)「努める」、「検討する」という記載が多いですが、取組実施については実際に取り組むことを求めるのでしょうか。もしくは記載のとおり「努めた」、「検討した」というレベルで問題はないのでしょうか。
A8)クロスコンプライアンスの導入に当たっては、 (1)農林水産・食品関連事業者等の環境負荷低減の意識向上と取り組みの底上げを業界全体で図るとともに、 (2)生産現場等における環境負荷低減の取り組みを見える化し、消費者に現場の努力を伝えることで、我が国の農林水産・食品関連事業に対する国民的な理解を得ること
などにより、持続可能な食料システムの構築に資するものと考えております。
そのため、まずは農林水産・食品関連事業者等の幅広い者に取り組んでいただくべき水準として、「努める」、「検討する」としている項目もあります。これらの項目については、まずは意識付けを進めるため、現段階では、各取り組みに努めることや、実施を検討することで、チェックを付けることができるものとしますが、今後の実施状況を踏まえ、中長期的には見直しも検討してまいります。
Q9)間接補助事業の場合に、チェックシートを作成するのは誰になるのでしょうか。また、協議会やコンソーシアム等、農業者や民間事業者、団体、地方自治体などから構成される実施主体の場合、チェックシートを作成するのは誰になるのでしょうか。
A9)間接補助事業の場合、間接補助を行う都道府県や市町村ではなく、受益者となる農業者等がチェックシートの実施者となります。例として、強い農業づくり総合支援交付金では、受益者である農業者がチェックシートを作成し、事業実施主体であるJA等が取りまとめて提出することとなります。一方で、実証事業や研究開発など、農林水産業全体や地域の農業の発展に寄与し、受益者の範囲が広く、特定できない事業については、事業実施主体がチェックシートを作成することとなります。また、協議会やコンソーシアム等が実施主体の場合で、構成員が多岐にわたる場合は、構成員のうち最も受益する者に作成していただくこととなります。例えば、協議会の中で農業者向けの機械設備等を導入する場合には、当該機械等を利用する農業者にチェックシートを作成いただくこととなります。作成者は事業内容により異なり、各事業の要綱・要領において規定されていますので、ご確認願います。
Q10)関係法令の遵守にはどのように取り組んだらよいでしょうか。
A10)農林水産業・食品産業等に関係する主な環境関連法令については、農林水産省のWebサイト各解説書に掲載していますので、まずはそちらを参照いただき、ご自身の経営に関係する法律をご確認ください。
また、万が一関係法令の遵守に関して指導等を受けた場合は、速やかに改善に取り組んでいただくようお願いします。
(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/kurokon.html
お問合せ先
企画調整室
担当者:広報班
代表:052-201-7271(内線2317)
ダイヤルイン:052-223-4610