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北陸農政局

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水田を活用した高収益作物

なぜ、いま、水田高収益?? ~水田高収益作物への移行が求められる理由

  • 高齢化による離農が加速する中、離農農地の引受先は地域の集落営農法人等が受け皿。
  • 今後も発生が見込まれる離農農地は、引受法人等の経営安定や労働力確保に支障が出れば、遊休農地化するおそれ。

引受法人等の経営を維持・拡大するためには、収益確保が必須!

収益確保力の分析 ~最近の農業総産出額と増減している作物

農業総産出額は、都道府県間で取引された中間生産物(種子、飼料作物等)を生産量に含まない等、農業産出額と相違している点がある。

全国農業生産額の推移

図1. 農業産出額(全国)の推移

全国の農業産出額は2003年(8.8兆円)から2021年(8.8兆円)までほぼ横ばい。内訳を見ると米は減少基調、畜産、野菜が増加基調。米のみに限定すると約41%減少。

北陸農業生産額の推移

図2. 農業産出額(北陸)の推移

北陸の農業産出額は2003年と2021年を比較して約31%減少。米のみに限定すると約44%減少。

全国の主食用米需要量は毎年10万トン前後減少。

今後も縮小見込み。主食用米に依存した経営では収益性の低下傾向は明らか。

主食用米中心の集落営農組織の収益力は明らかに低下している!

北陸でも可能な水田高収益~北陸水田の現状と課題から見た可能性

北陸農業の特徴

  • 太平洋側に比べ、日照時間・平均気温が低い。
  • 冬期の降雪、積雪により作付不可の期間がある。
  • 農地面積の約9割は水田、うち排水不良田が4割を超え、畑作物、野菜等の栽培に向かない、と言われてきた。

同様の条件を乗り越えた東北2県(秋田県・山形県)では、コメからの転換に成功し、稼ぎ(農業産出額)を増やしている。

北陸でも実現できる高収益モデルを考える!

北陸の気候・土壌を勘案すれば、 3つの高収益モデル

水稲育苗ハウスを利用したチンゲン菜の栽培

  • 水田や水稲育苗ハウスを活用して野菜を作る
  • 麦・大豆の収量と品質向上(パン・めん用途)させる
  • 非主食用米(加工用、新市場開拓用、飼料用/米粉用米)の単収を上げる

野菜に着目して検討
水田や水稲育苗ハウスを活用して気候条件等からクリアできる野菜を作る

野菜の需要はあるのか

北陸地域の野菜の自給率は低く、北陸地域で消費される野菜の9割は他府県産のもの。

高収益作物(野菜)生育上の課題~何を作る

  • 作物ごとの10a 当たりの粗収益、労働時間、コストを比較してみる
  • 必要となる農労力を比較してみる
  • ハウス、管理機械などの初期投資コストを比較してみる

高収益作物(野菜)販売上の課題~出口対策を考える

需要がある作物と取引相手を見つける
遠くの市場より足下の需要を見つける
業務用野菜、加工用野菜という選択肢
直売所よりも大口で身近な学校給食

北陸4県での高収益野菜取組事例

国による支援措置(水田農業の高収益化の推進)

高収益作物の導入・定着を図るため、「水田農業高収益化推進計画」に基づき、国のみならず地方公共団体等の関係部局が連携し、水田における高収益作物への転換、水田の畑地化・汎用化のための基盤整備、栽培技術や機械・施設の導入、販路確保等の取組を計画的かつ一体的に推進します。

関連リンク

水田高収益作物を調べていく中で、わかりやすく説明している各社のホームページ、コラムにたくさん出会いました。
我々だけでは、見つけきれない、調べきれない情報をわかりやすく紹介してくれるサイトの一部ですが、下にメモしておきます。是非、一度ご覧下さい。

なお、引用・掲載を快く了承していただいた各社各位には本当に感謝しています。ご協力ありがとうございました。
北陸農政局生産部一同

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生産部 園芸特産課

ダイヤルイン:076-232-4314

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