フォトレポート(広島県)令和7年度
広島県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。
7月
名刹 棲眞寺のハス開花! ポンと音が聞こえる?!
- 撮影場所:広島県三原市
- 撮影日:令和7年7月18日
三原市大和町にある棲眞寺(せいしんじ)は、鎌倉時代より続く伝統ある臨済宗のお寺です。その公園内では、ハスの花が咲き始めています。
仏花や仏具の図柄に用いられるなど仏教に縁があるハスは、午後になると花が閉じてしまうと言われていますので、満開を見たいのなら早朝から午前中がおすすめです。
一説によると、開花時に音がするとか。撮影当日は、残念ながら「ポン」という音は聞こえませんでした。
大和町では、特産品であるレンコン(ハスの根)が栽培が盛んで、ハスの花は、大草地区を中心に町内のレンコン畑でも楽しむことができます。



呉市倉橋交流拠点構想推進協議会と意見交換
- 撮影場所:広島県呉市
- 撮影日:令和7年7月17日
中国四国農政局広島県拠点は、7月17日(木曜日)、呉市の倉橋交流拠点構想推進協議会を訪問し事務局の奥久保清人氏と意見交換を行いました。
同協議会は、平成29年に倉橋漁港の整備を発端に設立された協議会で、宿泊施設やキャンプ場、マリンスポーツなど様々なコンテンツを提供し地域と一体となって活性化に取り組んでいます。地域おこし協力隊の企画でコスプレをテーマにした島フェスを開催したり、花火大会やアクアスロンなどのイベント実施に協力をし、広島大学と連携して石切り場跡地を利用したオペラも予定しています。
今後は、インバウンドを受け入れるための体制やインフラの整備、ホームページを活用した予約システムや広報に力を入れていきたいと話されていました。
【関連URL】
KURAHASHI STAY PARK(外部リンク)
農泊を中心とした都市と農山漁村の共生・対流
https://www.maff.go.jp/chushi/green/nousangyoson/nouhaku_chushi.html




食用サボテンは地球を救う
- 撮影場所:広島県三次市
- 撮影日:令和7年7月16日
三次市三良坂町にある「もぐもぐ農園」の浜井陽一さんは、ハウス6棟でミニトマトなど多品目の野菜を栽培しながら、昨年から露地の「食用サボテン」を栽培しています。
令和4年に奥様の仕事の関係でご家族でメキシコで生活され、現地で食用サボテンが野菜として食べられている事に驚き、魅力を感じられたそうです。特に食用サボテンの特徴の一つである粘りは日本人も好むはずと考え、帰国後は日本でのウチワサボテンの栽培を目指し、日本の気候に合う品種を探されました。 メキシコ産、県外産のサボテンは、冬期に露地栽培では枯れてしまいます。
しかし、広島県北で観賞用として栽培されていたウチワサボテンは気温マイナス5度近くでも枯れず、食用にも適しているとわかり、そのサボテンの株を分けてもらい、7畝の畑に約2000株植えられています。植え替えも10年ぐらいは必要ないだろうと言われています。
畑の周りには、鳥獣被害対策用のネットが張り巡らされていますが、現在、シカ、イノシシなどの食害は無いそうです。
浜井さんは、中山間地域の鳥獣被害、耕作放棄地が増加し、地球温暖化が叫ばれる中、手がかからず収穫できるサボテンを庄原市、三次市の特産品にし、今後、料理教室を開催したり、新商品化開発に向け、庄原商工会議所(しょうばら産学官連携推進機構)と連携し、販売促進にも力を入れたいと言われています。



農林水産大臣官房長賞を受賞した佐伯醬油有限会社と意見交換
- 撮影場所:広島県廿日市市
- 撮影日:令和7年7月8日
中国四国農政局広島県拠点は、7月8日(火曜日)、廿日市市の佐伯醤油有限会社を訪問し代表取締役「阿須賀 謙治」氏と意見交換を行いました。
同社は大正13年創業、今年で101年になる醤油醸造会社です。昨年開催された第51回全国醤油品評会にて農林水産大臣官房長賞を受賞。今回で5年連続の受賞となり、うち2回は農林水産大臣賞を受賞しています。
塩分を抑えた製品づくりや製造ラインの隅々まで徹底して清掃するなど衛生面へのこだわりが良い商品になる秘訣とのことです。
商品の開発にも熱心で現在40種以上の商品を揃えており、最近ではグルテンフリーの米醤油を商品化しています。過去には海外での販売実績があり、「今後は輸出に力を入れていきたい」と話されていました。
【関連URL】
全国醤油品評会(外部リンク)
https://www.soysauce.or.jp/fair


梅雨明けの棚田
- 撮影場所:広島県安芸太田町
- 撮影日:令和7年7月4日
安芸太田町の井仁の棚田では水稲がすくすくと育っており、水田の緑色がアジサイの青色と相まって、美しい景観となっています。
井仁の棚田は「日本の棚田百選」に認定されており、さらに棚田地域の活性化や保全活動を積極的に行っている優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産」にも認定されています。
近隣には、棚田での滞在時間を増やしてもらうため、「棚田カフェ イニ ミニ マニモ」や、季節に合わせた地域の暮らしを体験してもらうことを目指して空き家を改装した体験型宿泊施設「古民家宿いにくる」もオープンし、四季折々の景観を楽しむことが出来ます。


日本政策金融公庫広島支店との意見交換会を開催
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年7月3日
広島県拠点は7月3日(木曜日)、拠点会議室において「日本政策金融公庫広島支店」(以下、「公庫」)と意見交換を行いました。
公庫からは、営農類型別の融資額・融資先数の推移と食品関係業者(農業・漁業)への参入状況などの取組について説明がありました。拠点からは、最近の米に関する情勢、農山漁村の活性化への取組、みどりの食料システム戦略など国の施策や拠点独自の取組について情報提供を行いました。
その後の意見交換では、農業者に対する融資の実情、「令和の米騒動」発生の原因解明に向けての取組状況、みどり認定の県内事情など時流に沿った話題について、活発な情報交換がされ、有意義な意見交換会となりました。
【関連URL】
日本政策金融公庫広島支店(外部リンク)
https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html
みどりの食料システム戦略(農林水産省リンク)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html
米の流通状況、備蓄米売渡等(農林水産省リンク)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/index.html


6月
食べて応援 福山から世界へ!
- 撮影場所:広島県福山市
- 撮影日:令和7年6月30日
中国四国農政局広島県拠点は6月30日、「とうもろこし奨学金プロジェクト」に参加している「福山市立大学農業盛り上げサークル『GooHats』(グーハッツ)」のトウモロコシ販売会を訪問してきました。
事前にSNS等で告知したため、用意されたトウモロコシは予約分を含め全て完売。情報発信力の高さに驚かされます。
GooHatsは、同プロジェクトのほか、福山の農家の魅力を発信する活動を行っています。
広島県拠点では、上記の活動が地域活性化に貢献することを期待するとともに、活躍を応援していきます。
*とうもろこし奨学金プロジェクト
令和5年、広島県福山市の農家「ワカイファーミ―」と広島大学の留学生たちが、トウモロコシを栽培し、売上金の半分をインドネシアの高校生に奨学金として支援。


びんご農業女子会初のPOPUPイベントを開催
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年6月29日
びんご農業女子会は6月29日、広島県拠点の橋渡しにより、広島アルパーク無印良品2階でイベントを開催しました。
内容は3本立て
1.びんご農業女子会で生産した野菜や加工品等を個売り、量り売りで販売2.ワークショップ
・大麦が食卓に上るまでを追体験
・旬の採れたて野菜を使ったピクルス作り
3.農業相談窓口
びんご農業女子会西本会長は「お客様が、個売り、量り売りに戸惑うところがあったが、野菜の販売は好調。また、ピクルスワークショップは予約がすぐに埋まるほどの人気」、「次回のイベントも頑張っていきたい」と話していました。


東広島市安芸津町の特産品「びわ」出荷最盛期
- 撮影場所:広島県東広島市
- 撮影日:令和7年6月25日
東広島市安芸津町は、市内で唯一瀬戸内海に面し、その温暖な気候と日当たりや風通しが良い傾斜地があることから、明治時代から「びわ」の産地として広く県民に知られています。
優良産地の大芝島では、6月初旬から収穫期を迎えており、「びわ」生産者は収穫・出荷作業に追われています。
主要品種の「田中」は、甘味と酸味がほどよく調和していることが特長で、贈答用として県内に出荷されており、JAひろしまふれあい市安芸津店でも販売が行われています。
生産者の古本克志さんは、「例年より1週間遅れて収穫時期を迎えました。梅雨の合間を縫っての収穫作業となります。今週末は天気予報が良いので、一安心です。」と話して下さいました。




野呂山で梅雨空に映えるアジサイ
- 撮影場所:広島県呉市
- 撮影日:令和7年6月25日
野呂山は、呉市川尻町に位置する標高839mの山で、瀬戸内海国立公園の区域に指定されています。中腹から山頂にかけて、瀬戸内の多島美を大パノラマで楽しめ、同国立公園の中でも屈指の景観です。
桜やツバキ、アジサイ、紅葉などが四季折々に咲き乱れ、自然散策を楽しむ多くの人たちが訪れます。
山頂付近では、梅雨を彩るアジサイが紫色の花を咲かせています。七変化とも言われ、花の色がどんどん変わり最後はグリーンになるそうです。
アジサイの花言葉のひとつに辛抱強さがあります。花期が長いことに由来しています。同国立公園内で2番目の標高を誇る野呂山のアジサイの見ごろはまだまだ続きます。


空き家を活用した体験型の宿泊施設「古民家宿いにくる」
- 撮影場所:広島県安芸太田町
- 撮影日:令和7年6月25日
中国四国農政局広島県拠点は、6月25日(水曜日)、古民家宿「いにくる」を訪ねオーナーの津川光太氏に話をうかがいました。
津川氏は、令和4年に地域おこし協力隊として安芸太田町に移住し、3年間井仁地区に密着した活動をし、今年その任期を満了しました。
地域の人たちといろいろと話をしていく中で、来訪者が滞在できる場所が欲しい、地域の魅力を伝えるために滞在時間を長くしてもらいたい、そういった想いが生まれ、空き家を改装した古民家宿の運営を始めました。単純な一棟貸しではなく、体験型宿泊施設として季節に合わせた地域の暮らしを体験してもらうことを目指しています。これからも地域の魅力を伝えるため、地域の活性化に貢献するため家族と一緒に活動していきます。




ひろしま農産物・食品輸出促進連絡会を開催
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年6月24日
令和7年6月24日(火曜日)、中国四国農政局広島県拠点(以下「県拠点」という)は、独立行政法人日本貿易振興機構広島貿易情報センタ―(以下「JETRO」という)及び日本政策金融公庫広島支店(以下「日本公庫」という)と連携し、農林水産物・食品の輸出額2030年目標5兆円の達成に向けて、「ひろしま農産物・食品輸出促進連絡会」の本年度第1回会合を開催しました。
日本公庫からは、「優れた輸出事例、輸出支援資金の概要」について紹介、JETROからは「農林水産物・食品の輸出支援事業」について報告がありました。
県拠点からは、新たに重点品目に追加された「牡蠣・牡蠣加工品」などの輸出促進を図る「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」の説明や、「輸出に取り組む優良事業者表彰」について紹介しました。
これらの説明を通じて、広島県における輸出の現状に関する情報が共有されました。
今後も三機関は協力を深めるとともに、他の関係機関と連携を行いながら、より多くの事業者が輸出に参入できるよう、引き続き取組んでいきます。
【関連URL】
独立行政法人日本貿易振興機構広島貿易情報センタ―(外部リンク)
https://www.jetro.go.jp/jetro/japan/hiroshima/
日本政策金融公庫広島支店(外部リンク)
https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html
農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略(農林水産省へリンク)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/progress/
輸出に取り組む優良事業者表彰(農林水産省へリンク)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/241224_1.html


より安全なジビエの提供を目指して
- 撮影場所:広島県庄原市
- 撮影日:令和7年6月23日
庄原市の有害鳥獣処理施設では、市内で捕獲されたイノシシの食肉処理を行い「庄原猪いちばん」ブランドのジビエ肉として東京や関西、広島市内の飲食店、市内の道の駅などで販売しています。
当該施設は、衛生管理及び流通規格の遵守やトレーサビリティの確保など適切に取り組んでいることを証明する「農林水産省の国産ジビエ認証」を取得しています。
認証取得がきっかけとなりジビエの学校給食への提供が開始されました。
さらに、生徒への食育活動として、農産物の獣害対策として捕獲したイノシシを有効活用することで命を大切さを伝え、施設見学なども実施されています。
今後は地域で気軽にジビエが食べられる飲食店が増えるよう、活動していきたいと語っておられました。
【関連URL】庄原ジビエ工房(外部リンク)
https://shobaragibier.stores.jp/


庄原市東城町の名産品を販売する「比婆屋」を訪問
- 撮影場所:広島県庄原市
- 撮影日:令和7年6月23日
令和7年6月23日(金曜日)、広島県拠点は、広島市中区白島北町で令和4年7月にオープンした「比婆屋」を訪問し意見交換を行いました。
「比婆屋」は、東城町の豊かな自然ときれいな水に育まれた多彩な産品をもっと多くの人に知ってほしいとの思いから、東城町地場産品の厳選販売を行っており、オリジナル米「伍百米」(ゴヒャクメートル)、日本酒、お酢、ワイン、こんにゃく、製麺、竹屋饅頭、ジビエなどを取扱っています。
「比婆屋」責任者の桑原さんは「東城町地場産品をもっと知ってもらうため、広島県内のスーパーと連携しお酢・こんにゃく等の東城町の産物を使った料理教室を開くなどPRに力を入れたい」と今後の展開を語ってくれました。
【関連URL】
<比婆屋>
<東城町商工会>
https://tojo-shokokai.com/#sec7



「農福コンソーシアムひろしま」総会・講演会に参加
- 撮影場所:広島県竹原市
- 撮影日:令和7年6月20日
「農福コンソーシアムひろしま」は、令和6年に農福連携の広がりと農福連携に取り組む経営体の出口創出を目的に、設立されました。
令和7年6月20日(金曜日)、竹原市役所会議室で当該コンソーシアムの総会・講演会があり、中国四国農政局広島県拠点はオブザーバー参加しました。
総会では、設立の経緯や目的、これまでの事業や今後の展望、また、参加企業が29まで拡大していることが説明されました。
講演会では、東海大学文理融合学部経営学科教授 濱田 健司 氏から「農福連携とは」と題し、「農福連携を実践することが地域や人間関係まで包括した共生・共創の『農生業(のうせいぎょう) 』や『里マチ』につながる。農福連携があたりまえとなって、福祉さらには農福連携という言葉が要らなくなることを目指そう」と話されました。その後は参加者から多くの質問があり熱気のこもった講演会となりました。
【関連URL】
農福連携の推進
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/noufuku/(農林水産省へリンク)
農福連携
https://www.maff.go.jp/chushi/nouson/noufuku/noufuku.html(中国四国農政局へリンク)


「令和7年度小豆栽培講習会」に参加
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年6月17日
中国四国農政局広島県拠点は、6月17日(火曜日)、広島市産小豆の生産・振興を目的とした「令和7年度小豆栽培講習会」に参加しました。当該講習会は、JA広島市が主催し、小豆生産者、関係機関の職員など約20名が参加してJA広島市白木支店(広島市)で開催されました。
冒頭でJA広島市営農担当者から産地として復興させる活動の背景や小豆栽培技術のポイントなどの講習があり、続いて、JA全農ひろしまから鶏ふん堆肥の散布と耕うん作業の実地検証についての報告や3-R(さん・あーる)についての説明がありました。
広島県拠点からは、「新たな食料・農業・農村基本計画のポイント」「みどり認定」について説明し、ディスカバー農山漁村(むら)の宝への募集案内を行いました。また、熱中症予防の普及啓発を推進しました。
*「3-R」とは、JA全農ひろしまが立ち上げた「耕畜連携」による資源循環型農業で生産された農畜産物や加工品ブランドです。
【関連URL】
耕畜連携資源循環ブランド「3-R」(外部リンク)
https://www.zennoh.or.jp/hr/3-R/
地元産の小豆を材料にした商品開発で産地化を目指す(レモンあずき)(令和7年5月フォトレポート)
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/hiroshima/photo/photo-07.html#h250519_2




リンゴ農園でおいしいりんご、ジビエBBQなどを販売
- 撮影場所:広島県庄原市
- 撮影日:令和7年6月13日
庄原市比和町にある「白根リンゴ農園」では、標高600メートルの寒冷清涼な大自然に囲まれたこの地で約1600本のりんご果樹を栽培しています。
果実に袋をかけない無袋栽培「サンりんご」でおいしいりんご作りを目指し、農園のりんごを使用したシードル、焼肉のたれ、ジュースやジャム等の加工品も販売しています。
農園を営む白根ご夫妻は、近隣でイノシシなどが発見されれば、夫婦ハンターとして害獣を駆除、庄原ジビエ工房で加工、りんご農園でおいしいジビエを販売したりインターネットでも販売しています。
数年前から庄原市周辺でジビエ料理を提供する場所が無いとの声を聞いていたため、3年前にジビエBBQ場を併設しました。土・日曜日のみの予約制営業ですが多くの来場者が訪れ、先日も約50人のスポーツ団体を受け入れされたそうです。
今後もおいしく新鮮なりんごとジビエ肉をたくさんの人に食べてもらたいと話されていました。
【関連情報】
白根リンゴ農園(ホームページ)
ジビエ利用拡大コーナー(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/index.html



神石高原町安田地区で農村RMOの取組始まる
- 撮影場所:広島県神石高原町
- 撮影日:令和7年6月12日
中国四国農政局広島県拠点は令和7年6月12日(水曜日)、今年度より農村型地域運営組織(農村RMO)形成推進事業の取り組みを始めた、神石高原町安田地区の「安田未来づくり協議会」を訪問し、事務局を務める「一般社団法人 安田えーのう」美田代表理事と意見交換を行いました。
安田地区は、狭陰な山間地にあり、高齢化等で年々離農が進んでいましたが、農地集積にかかる手間が煩雑なこと、中山間直接支払交付金事業が6期対策となる節目であることや、農水省担当者の講演を聞いたことをきっかけに農村RMOの取り組みを決意されました。その際には町の応援がありました。
協議会では、現在ビジョンの策定に向け地域住民とワークショップを重ねています。今後、拠点整備を行い、住民皆が活用できる場とし、高齢者が集い、自慢のおばあちゃんの野菜の持ち寄り販売や、食事の提供ができる場にしていきたいと将来を見据えた抱負を話してくださいました。


杏の里で収穫始まる
- 撮影場所:広島県福山市
- 撮影日:令和7年6月6日
中国四国農政局広島県拠点は、令和7年6月6日(金曜日)、杏の里として知られる福山市田尻町で、4年前から杏栽培の経営を始めた「たかはし農園」を訪問し意見交換を行いました。
たかはし農園では、収穫最盛期を迎えており、杏の木には赤く色づいた実がいくつも垂れ下がっていました。
経営者の高橋さんが杏栽培を始めたきっかけは、初めて生の杏を食べた時に「こんなに美味しい杏が、どうして市場に出回っていないんだろう」という疑問と、杏の美味しさをもっと皆に知って欲しいとの思いでした。
杏の収穫期は1週間程度と短く、収穫作業は1つ1つ赤く色づいた実を素手で軽く引っ張り木から離れる熟成したものだけ収穫します。収穫した杏は傷みやすく収穫後2日で売り物にならなくなるため市場に出回りにくいと話してくださいました。
このため、傷みかけた杏は、ジャムやシロップ漬けに加工し出荷しており、今後は生の杏の冷凍保管にチャレンジしたいと抱負を話してくださいました。
髙橋さんは杏をより多くの人に食べて貰いたいと日々頑張っています。


こだわりの品質でジビエ肉を提供する北広島町ジビエ専門店
- 撮影場所:広島県北広島町
- 撮影日:令和7年6月4日
令和7年3月に「きたひろジビエコンソーシアム」と民間事業者が協力して「北広島町ジビエ専門店」を開店しました。当施設のこだわりは、猟師が動物によって罠の種類や架設方法、設置場所などを変えて捕獲時に暴れて傷つくことにより肉の質が落ちないように工夫したり、捕獲日時を決めて止め差しから1時間以内に仕入れられるものに限定して良質の肉を提供していることです。
また、北広島町や地域住民とのコラボによるアクセサリーの販売など、精肉以外のジビエ利活用で地域活性化にも取り組んでいます。今後、食育として学校給食に提供したり、動物保護施設にペットフードを寄付するなど地域に貢献する活動もしていきます。
「きたひろジビエコンソーシアム」
設立:令和6年5月
構成メンバー:WinBack(ジビエ加工施設)、大朝まちづくり有限会社、捕獲事業者(猟友会、農家ハンター)、tegos(一般社団法人広島県鳥獣対策等地域支援機構)、北広島町
【関連URL】
ジビエ利用拡大コーナー(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/index.html

北広島職員とコンソーシアム会長の工藤氏(右)

三次市立君田小学校で食育教育を実施
- 撮影場所:広島県三次市
- 撮影日:令和7年6月2日
6月は「食育月間」です。
令和7年6月2日(月曜日)、広島県拠点は、三次市立君田小学校で、児童全員が一堂に会してお弁当を食べる日にあわせ、こども向け学習コンテンツ「ミーとトラの大冒険日本の農業と伝統文化」を活用し、食育のお話しをしました。
田んぼには、生態系を保全する機能があること、水を通して周囲の環境と関わっている生物の間には食う食われるという食物連鎖の関係があり、人は環境と関わって工夫して生活していることなどを説明しました。
【関連URL】<農林水産省ホームページ>


5月
建設会社がジビエ加工・販売業に参入!地域活性化に取り組む
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年5月30日
広島市安佐北区白木町にある株式会社中矢建設(代表取締役 中矢和明氏)が、令和6年11月に広島市内では初となるシカ・イノシシ肉加工処理施設「白木ジビエセンター」、販売施設「ももんしや」を開業しました。店名の「ももんしや」は、江戸時代に獣肉を客に販売していた「ももんじ屋」と地名の「志屋」を合わせたものです。
同施設は、地域で捕獲され処分される害獣の命を粗末にせず、過疎化が進む地域の活性化に貢献したいという思いで開業し、地元の飲食店とコラボし食材の提供やメニューの開発も行っています。店内では地元産の野菜や地域の方が作製した加工品を売るなど地域に思いを寄せた運営をされています。
今後、ペットフードや新しいメニューの開発、新鮮な精肉をたくさんの人に食べてもらうために冷蔵の宅配便も始めていきたいと話されていました。
【関連情報】
ももんしやチラシ(PDF : 146KB)
ジビエ利用拡大コーナー(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/index.html



第36回グリーンツーリズム田植交流会
- 撮影場所:広島県庄原市
- 撮影日:令和7年5月25日
令和7年5月25日(日曜日)、庄原市東城町粟田の水田で「第36回グリーンツーリズム田植交流会」が開催されました。
当日は、時折小雨の降る中、広島県内外から約200名の消費者や関係者が参加し、網田植、アイガモ放鳥、さつまいも苗定植、こども神楽など農業体験を楽しみました。
昼食は、地元のお米を使った「おにぎり」や「つけもの」、「牛の丸焼き」などが振舞われ、子供たちは何度もおかわりをしていました。
同会の代表、藤本聡さんから「環境に配慮した農業への取組み」「秋の収穫への期待」などの話があり、広島県拠点からは「みえるらべる」パネル展示、「ジュニア農林白書2024」、「日本の農業と伝統文化」のパンフレットを配布しました。
収穫感謝祭(10月)では稲刈り、さつまいも収穫などの農業体験が予定されています。
【関連URL】
<農林水産省ホームページ:農産物の環境負荷低減の「見える化」>
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html
<中国四国農政局ホームページ:みえるらべるin広島>
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/hiroshima/mieru_label.html




地元産の小豆を材料にした商品開発で産地化を目指す(レモンあずき)
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年5月19日
令和7年5月19日(月曜日)、菓子を製造・販売する「なばな」がひろしま夢ぷらざ(広島市中区)で新商品「レモンあずき」を販売しました。
JA広島市が中心となり2020年から小豆の産地化を目指しており、その中で高陽町商工会が小豆を特産品とした地域振興に取り組み、なばなへ商品開発を依頼をして商品化が実現しました。当商品は、白木地区産の小豆(丹波大納言)と呉市産のレモンを使用しており、甘さの中にレモンの酸味があり、カリカリッとした食感で手軽に食べられる逸品です。
ひろしま夢ぷらざでの販売は1日限定でしたが、今後の展開が期待されます。
【関連URL】
広島県産小豆を使った特産品販路拡大セミナーが開催されました(令和7年1月フォトレポート)
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/hiroshima/photo/photo-06.html#h250130


三次市立君田小学校での生物多様性、有機米などの学習体験
- 撮影場所:広島県三次市
- 撮影日:令和7年5月19日
令和7年5月19日(月曜日)、三次市立君田小学校5・6年生9名に「小学校に対する生物多様性、有機米の学習体験」が開催されました。
学習体験では、Natural Style Co,Ltd.代表取締役「松田 優一」氏より生物多様性の話と田んぼロボットのプログラミング実践がありました。その後、農産物の環境負担低減による「みえるらべる」に取り組んでおられる安田農産(三次市)代表社員「安田剛」さんの田んぼで児童がプログラミングしたロボットを浮かばせました。子供たちからは、自分でプログラミングしたロボットが動き楽しかったとの声がありました。
広島県拠点関参事官からは、ジュニア農林白書2024を中心に食料自給率や農家の減少など農家の課題について優しく説明しました。
今後、水田圃場で「生きもの調査体験」、秋には「収穫体験」、「無印良品」でのお米の販売体験が予定されています。



尾道市因島の除虫菊が見ごろ
- 撮影場所:広島県尾道市
- 撮影日:令和7年5月15日
初夏の風物詩「除虫菊(シロバナムシヨケギク)」が尾道市の因島で見ごろを迎えています。
除虫菊は、大正時代から昭和中期にかけては蚊取り線香の原料として盛んに栽培されていましたが、化学合成原料の殺虫剤が開発されてから、蚊取り線香用としての需要はなくなり、現在では観賞用として島内5箇所で栽培されています。
栽培地のひとつ因島フラワーセンター内には、蚊取り線香の歴史や製造工程を解説した展示コーナーもあり、見ごろとなる5月初旬から可憐な白い花を見に多くの人が訪れます。


安田女子大学への施策説明
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年5月14日
令和7年5月14日(水曜日)、中国四国農政局広島県拠点は、安田女子大学において、現代ビジネス学部公共経営学科2・3年生(51人)に、「農林水産業の課題・農林水産省の政策&農林水産省のご紹介」と題して講義を行いました。
講義では、地方参事官から「食料・農業・農村基本法」、食育、広島県における見える化の取組・Jクレジットの説明を行うとともに、農林水産省の組織やインターンシップ案内を行いました。
学生からは、「農業について関心がもて、自分も力になりたいと思った。」「硬いイメージがありましたが、自分自身の生活にも深く関わっている課題を聞くことができて良かった。」「話が分かりやすく最後まで楽しんで聞くことができた。」などの感想が寄せられ、「身近な省!農林水産省」を実感してもらった有意義な時間となりました。


ふくやま農業女子の会総会へ出席
- 撮影場所:広島県福山市
- 撮影日:令和7年5月9日
「ふくやま農業女性の会」は令和7年5月9日、JA福山市「食と農の交流館」において、同会会員や行政機関など約30名が参加し第29回通常総会を開催しました。
同会は、農業に夢や希望を持ち、農業経営を意欲的に実践している女性が、農業技術の向上や情報交換、会員相互の交流を図りながら農業のさらなる発展と農家生活の向上を図ることを目的としており、研修会や交流会などの活動を行っています。
上記総会で、関地方参事官から、食料・農業・農村基本計画、農業女子プロジェクト、みどりの食料システム戦略等について情報提供を行いました。
同会の会長は「今年度は設立30年の節目の年であり、大役を果たして参りたい」と抱負を述べておられました。


災害用備蓄食品をフードバンク活動団体に提供
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年5月8日
各府省庁は、保有する災害用備蓄食品を有効に活用するため、災害用備蓄食品の役割を終えたものを、フードバンク団体等へ提供する取組を行っています。
広島県拠点は、5月8日(木曜日)及び5月9日(金曜日)に保有する災害用備蓄食品(缶詰350個)を申込みのあった「NPO法人環境保全創生委員会」と「NPO法人フードバンク福山」に引き渡しました。
両団体は、新しい民間公益活動の一環としてフードバンク活動を行い、食品を必要とする子育て・母子(父子)家庭等へ食材を無償提供することにより食品ロス削減と生活支援対策に取り組んでいます。
農林水産省では、ポータルサイトを設け、各府省庁からの災害用備蓄食品の提供予定情報及び提供結果を取りまとめて公表を行っています。
【関連URL】<農林水産省ホームページ>
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/portal.html


4月
「令和7年度経営所得安定対策等説明会」を開催
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年4月24日
令和7年4月24日(木曜日)、広島県拠点は広島県農業再生協議会と共催で、地域農業再生協議会等の担当者を対象に「令和7年度経営所得安定対策等説明会」を開催しました。
冒頭、当拠点関地方参事官が「本対策は農業経営に必要不可欠。交付金の適正な執行に向け地域協議会の皆さまの協力を引き続きお願いしたい。」と関係機関による連携強化の重要性を呼びかけました。
続いて、農政局、県農業再生協議会及び県農業共済組合の各担当から、経営所得安定対策等の概要、水田活用の直接支払交付金及び水稲共済などについて説明を行いました。
出席者からは、農政局への農業者情報の提出手法、産地交付金に係る飼料作物の交付要件、畑地化促進事業対象農地と産地交付金の関連性、連作障害回避に資する取組など実務に直結した具体的な多くの質問が寄せられました。
年度当初に関係機関が一堂に会し、情報共有と意見交換を図ることができた説明会となりました。


日本の伝統産業を後世へ 神主、杜氏、農家
- 撮影場所:広島県広島市
- 撮影日:令和7年4月6日
日本の伝統文化を担う若手3名が広島の新たな日本酒を創り上げるプロジェクトをコンセプトに、新たなモノ造りに挑戦されています。国内の消費量がピーク時の3分の1と言われ、衰退が懸念される日本酒産業を盛り上げるため、3名が中心となり、地元に誇れる全く新しい「日本酒」の磨き上げに挑戦。米や瓶の選定、ラベルデザイン、米作り、酒造り、神事、全ての経過を見守り願い、異業種が手を取り合い誕生した日本酒「一味神水(いちみしんすい)」。毎月初めの日曜日に広島市中区空鞘稲生神社で定期開催される野菜市「空鞘farmers market」でお披露目されました。
安田農産(三次市)代表社員「安田剛さん」が、栽培期間中はアイガモロボットで田んぼの除草を行うなど、農林水産省の環境負担低減の「みえるらべる」を取得したお米「春陽」を生産。
旭鳳酒造株式会社の社長兼杜氏「濵村洋平さん」が醸造。
同神社の禰宜「内田久紀さん」が、完成した日本酒を神社で祓い清めました。
内田さんは、お酒の大元になる米作りでは田植え前に行う「お田植え祭」、稲刈り収穫の際は「抜穂祭り」、一味神水の酒造りを始める前には「醸造始修祓式」などを行うなど日本古来から続く、神事を若い世代に伝えていきたいと言われていました。
(参考)農産物の環境負荷低減による「みえるらべる」とはみどりの食料システム戦略に基づき、持続可能な食料システムを構築するため、生産者の環境負荷低減の取組を評価し、「みえるらべる」により星の数で分かりやすく伝える「見える化」を推進しています。
「温室効果ガス削減」や「生物多様性保全」に取り組み、等級が付与されれば生産物の袋に「みえるらべる」を表示することが出来ます。
【関連URL】
農産物の環境負荷低減の「見える化」<農林水産省ホームページ>
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html


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