中国四国地域のGI登録産品
地理的表示法に基づき、中国四国地域で登録されている地理的表示は以下の28産品です。(令和7年3月18日現在)
*名称については、代表的なものを記載しています。その他の名称等登録内容についてはそれぞれの産品欄にある【登録簿、明細書、生産行程管理業務規程】の部分をクリックして御確認ください。
名称* | 伊予生糸 (イヨイト) | ![]() |
登録番号 | 第10号 | |
登録年月日 | 平成28年2月2日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第42類 生糸類 家蚕の生糸 | |
特定農林水産物等の生産地 | 愛媛県西予市 | |
登録生産者団体 | 愛媛県西予市蚕糸業振興協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 時間をかけて丁寧に繭から糸を引き出すため、蚕がS字状に吐いて作った糸の繊維のうねりがそのまま残り、嵩高となる。また、光沢があり、ふんわりと柔らかい風合いの糸。 | |
地域との結び付き | 生の状態で冷蔵保存した繭を原料とする生繰り法により、テンション(張力)を抑えつつ低速で、かつ、多数の繭から繰糸する多条繰糸機を用いて生産する貴重な産地。 | |
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名称* | 鳥取砂丘らっきょう (トットリサキュウラッキョウ)、 ふくべ砂丘らっきょう (フクベサキュウラッキョウ) |
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登録番号 | 第11号 | |
登録年月日 | 平成28年3月10日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 野菜類 らっきょう | |
特定農林水産物等の生産地 | 鳥取県鳥取市福部町内の鳥取砂丘に隣接した砂丘畑 | |
登録生産者団体 | 鳥取いなば農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 身が締まっているうえ、各鱗片の厚みもほぼ同一で、食感の「シャキシャキ感」が良く、らっきょうの外観が白い。 | |
地域との結び付き | 鳥取砂丘に隣接した砂丘畑は、地力が低いことと、風が強く空っ風であり、砂質の環境(70メートルもの砂の層)であるがゆえに無駄な水分や栄養素等がないため、らっきょうの栽培に適していた。 | |
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名称* | 下関ふく (シモノセキフク) | ![]() |
登録番号 | 第19号 | |
登録年月日 | 平成28年10月12日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第10類 魚類 ふぐ | |
特定農林水産物等の生産地 | 山口県下関市及び福岡県北九州市門司区 | |
登録生産者団体 | 下関唐戸魚市場仲卸協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 活かし込みにより身質が引き締まり、高い技術により高い鮮度を保ったみがき処理(除毒等)が行われているみがきふぐ(とらふぐ)。全国各地からの集荷と仲卸業者の確かな目利きにより、全国の需要者のニーズに応じた出荷が可能となっている。 | |
地域との結び付き | 山口県出身の伊藤博文によるふぐ食公許以来の伝統。仲卸業者の目利きとふぐ処理の技術の高さは、とらふぐの集積地としての長い歴史の中で連綿として培われたものである。 | |
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名称* | 連島ごぼう (ツラジマゴボウ) | ![]() |
登録番号 | 第24号 | |
登録年月日 | 平成28年12月7日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 野菜類 ごぼう | |
特定農林水産物等の生産地 | 岡山県倉敷市(水島地域並びに倉敷地域のうち西阿知及び大高) | |
登録生産者団体 | 晴れの国岡山農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 川砂を主体とした畑で育てられ、肌が白くアクが少ないごぼう。肉質はやわらかで甘みがあり、筋張っていないのが特徴。洗いごぼうとして出荷するため、そのまま調理に使える。 | |
地域との結び付き | 高梁川の砂の堆積を利用し、他産地にはない砂地土壌で栽培している。伏流水が豊富にあり、灌水不足にならない立地。中国・四国地方では最大の洗いごぼうの産地。 | |
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名称* | 美東ごぼう (ミトウゴボウ) | ![]() |
登録番号 | 第40号 | |
登録年月日 | 平成29年9月15日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 野菜類 ごぼう | |
特定農林水産物等の生産地 | 山口県美祢市美東町 | |
登録生産者団体 | 山口県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 長根のごぼうで先端まで肉付きが良く、食感が柔らかい。丁寧な出荷作業で香りが損なわれない。品質の良さから、市場関係者からも高値で取引されている。 | |
地域との結び付き | 生産地は秋吉台の石灰岩が侵食されできた窪地で、粘土質土壌が深く堆積し、土が重く硬い。この特殊な地形と土壌でごぼうを栽培することにより、肉質がきめ細かく柔らかな食感を生み出す。出荷の前に稲わら等で表面を傷つけずに丁寧に泥を落とす「すなでる」手法は、昭和初期の頃から当地で伝統的に行われている手法である。 | |
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名称* | 木頭ゆず (キトウユズ) | ![]() |
登録番号 | 第42号 | |
登録年月日 | 平成29年9月15日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第3類 果実類 ゆず | |
特定農林水産物等の生産地 | 徳島県那賀郡那賀町 | |
登録生産者団体 | 木頭ゆず振興協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 果皮障害の発生が少なく、外観が美しい。半世紀に渡る優良系統選抜により、果皮が厚く、果汁が多くて香りが良い。 | |
地域との結び付き | 那賀町は標高が高く冷涼であるため、果実の色合いが良い。また、夏期の降雨量は徳島市の2.5倍以上と多雨であり、夏期の乾燥が原因となる「かいよう性コハン症」の発生が軽減される。旧木頭村では古くからゆずが植えられていたが、昭和35年に大阪中央市場に販売し高い評価を受けたことを契機に本格的な生産が始まった。 | |
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名称* | 香川小原紅早生みかん (カガワオバラベニワセミカン) |
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登録番号 | 第54号 | |
登録年月日 | 平成29年12月15日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第3類 果実類 うんしゅうみかん | |
特定農林水産物等の生産地 | 香川県 | |
登録生産者団体 | 香川県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 果皮の色が鮮やかな濃紅色であることが特徴の温州みかん。国内で栽培されている約100品種の温州みかんの内で最も紅いといわれている。糖度と酸度のバランスがとれ食味が良い。 | |
地域との結び付き | 夏秋期に雨が少なく、日照時間が長い瀬戸内海式気候は、みかんの栽培に適しており、古くから高品質なみかんが栽培されてきた。香川県坂出市で偶然発見された「枝変わりの紅いみかん」を差別化商品として地域で育成。地域が一体となり品質向上に努め、消費宣伝活動に取り組んだことで消費者へ「美味しい紅いみかん」のイメージが定着し、特産品としての地位を築いた。 | |
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名称* | 大山ブロッコリー (ダイセンブロッコリー) | ![]() |
登録番号 | 第70号 | |
登録年月日 | 平成30年12月27日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 野菜類 ブロッコリー | |
特定農林水産物等の生産地 | 鳥取県西伯郡(大山町、日吉津村、南部町、伯耆町)、日野郡(日南町、日野町、江府町)、米子市 | |
登録生産者団体 | 鳥取西部農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 徹底した品質管理、食味の良さ、市場への安定供給によって、市場において高く評価されている。全国有数のブロッコリー産地。 最も売上げのある名古屋市場における占有率は約2割、平均価格は約1割高。 |
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地域との結び付き | 大山山麓の水はけが良く有機質に富んだ黒ぼく土、砂壌土が広がる地形に加え、年間平均気温が約15℃、昼夜の平均温度差が約8℃と、ブロッコリー栽培に適した環境。 長年のブロッコリー生産により確立された手法に沿った厳しい目での栽培管理を地域で徹底。 |
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名称* | こおげ花御所柿 (コオゲハナゴショガキ) | ![]() |
登録番号 | 第72号 | |
登録年月日 | 平成30年12月27日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第3類 果実類 かき | |
特定農林水産物等の生産地 | 鳥取県八頭郡八頭町 | |
登録生産者団体 | 鳥取いなば農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 旧郡家(こおげ)町の在来品種で200年以上前から栽培されている「花御所柿」を用いる。 一般的な柿と比べて甘く、果肉が緻密でジューシー。 昭和22年には戦後初の全国果実展示品評会において、花御所柿が柿の部1等賞となるなど、高く評価されている。 |
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地域との結び付き | 1780年頃に奈良県から御所柿を持ち帰って栽培したことが発祥であり、200年以上前から栽培されている。 明治42年に農林省園芸試験場の恩田博士が花御所柿と命名。昭和44年から「こおげ花御所柿」の名称でブランド化を推進。 |
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名称* | 大栄西瓜 (ダイエイスイカ) | ![]() |
登録番号 | 第80号 | |
登録年月日 | 令和元年6月14日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(すいか) | |
特定農林水産物等の生産地 | ⿃取県東伯郡北栄町・琴浦町、倉吉市 | |
登録生産者団体 | ⿃取中央農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 交配後、約48日頃まで完熟させたスイカ。形状、品質にバラツキが少なく、果実中心部と皮ぎわの糖度差が少ない、安定した品質・供給が確保できるスイカとして、市場から高い評価を得ている。 | |
地域との結び付き | 生産地は、肥沃で保水性と透水性が良い黒ボク土の丘陵地で形成されており、スイカの栽培に好適な自然条件。品種、生産方法、出荷基準の共通化、出荷前検査の徹底、共同選果体制の確立など生産地の長年にわたる組織的取組が、安定した品質・供給につながっている。 | |
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名称* | 善通寺産四角スイカ (ゼンツウジサンシカクスイカ) | ![]() |
登録番号 | 第82号 | |
登録年月日 | 令和元年6月14日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(すいか) | |
特定農林水産物等の生産地 | 香川県善通寺市 | |
登録生産者団体 | 香川県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | サイコロ状の四角い形をしたスイカの果実で、スイカの外皮は縞がほぼ垂直で整った縞模様であることから、美しい外観を有している。ユニークな四角い形や美しい外観が市場において評価され、高価格で取引されている。善通寺市のふるさと納税の返礼品にも採用されるなど、善通寺市を代表する特産品となっている。 | |
地域との結び付き | 善通寺市は、スイカ栽培に適した温暖寡雨な気象条件であり、毎年安定的に四角スイカの生産が行われている。 スイカ作りが盛んな善通寺市において、昭和40年代から、成型栽培容器を始めとした栽培技術の研究を重ねてきており、栽培技術については、登録団体が中心となり、地域で伝承する体制を整えている。 |
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名称* | 比婆牛 (ヒバギュウ) | ![]() |
登録番号 | 第83号 | |
登録年月日 | 令和元年9月9日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 生鮮肉類 牛肉 | |
特定農林水産物等の生産地 | 広島県 | |
登録生産者団体 | あづま蔓振興会 | |
特定農林水産物等の特性 | 日本最古の蔓牛(多くの牛の中から優良牛を選び出して造成した系統牛)のひとつである「岩倉蔓」の血統を有する黒毛和牛の牛肉。不飽和脂肪酸割合について遺伝的に高い能力を持っているため、「比婆牛」の肉質は口どけがよく、やわらかい舌触りが特徴。 | |
地域との結び付き | 庄原市で古くから人々の生活に密接にかかわってきた、和牛の中で優秀なものから作出された「岩倉蔓」が起源。同地域では、「岩倉蔓」を受け継ぎ改良して「あづま蔓」が造成され、「第38の1岩田」といった優秀な和牛が誕生。その維持に取り組んでいる。 | |
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名称* | 豊島タチウオ (トヨシマタチウオ) | ![]() |
登録番号 | 第84号 | |
登録年月日 | 令和元年9月9日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第4類 水産物類 魚類(たちうお) | |
特定農林水産物等の生産地 | 広島県呉市豊浜町豊島沖周辺海域 | |
登録生産者団体 | 呉豊島漁業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 豊島の漁師に受け継がれてきた一本釣り漁法、鮮度保持技術により、傷のない美しい外観、高い鮮度を有しているタチウオ。その見た目の美しさ、鮮度の良さが市場から高く評価されている。 | |
地域との結び付き | 豊島沖は緩急に富んだ潮の流れがありイカナゴなどの小魚が集まる好漁場となっている。さらに、代々受け継がれてきた一本釣り漁法がタチウオ釣りに活かされており、釣り上げた後、選別・氷をかけて活け締めする行程を全て船上で完結させる鮮度保持の徹底により、美しい外観、高い鮮度のタチウオを出荷できている。 | |
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名称* | 東出雲のまる畑ほし柿 (ヒガシイズモノマルハタホシガキ) |
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登録番号 | 第87号 | |
登録年月日 | 令和元年12月10日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第5類 農産加工品類 果実加工品類(干柿) | |
特定農林水産物等の生産地 | 島根県松江市東出雲町上意東畑地区 | |
登録生産者団体 | 島根県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 専⽤の2~4階建ての柿⼩屋で⼲し上げた高糖度(80度前後)の⼲柿。果⾁は深みのある橙⾊で⼲柿の表⾯には⽩く糖が吹いており、果実の中⼼部まで⼗分に乾燥しているが⼈の⽿たぶ程度の適度な柔らかさをもつ。高糖度でありながら、その⽢さは「上品な⽢さ」に感じられる。400年以上の⼲柿の⽣産の歴史と伝統、品質の良さが評価され、特にお歳暮の⾼級贈答品として⾼い需要がある。 | |
地域との結び付き | 土壌は粘土質が強く、保水力・保肥力に優れており、水はけがよいことから西条柿の栽培に適している。また、晩秋から初冬にかけて冷涼な季節風が吹きこみ、昼夜の寒暖差がある等、干柿作りに適している。この季節風を最大限活用できるよう、2~4階建ての独特な柿小屋で干し上げることにより、糖度が凝縮した高糖度の干柿が生産できている。 | |
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名称* | 大野あさり (オオノアサリ) | ![]() |
登録番号 | 第89号 | |
登録年月日 | 令和元年12月10日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第4類 水産物類 貝類(あさり) | |
特定農林水産物等の生産地 | 広島県廿日市市 | |
登録生産者団体 | 大野町漁業協同組合、大野漁業協同組合、浜毛保漁業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | ほとんどが殻長35ミリメートル以上で45ミリメートルを超えるサイズも珍しくない大型のあさり。身質は肉厚でふっくらとし、あさりのうま味が強く、出汁も濃厚な味わいとなる。また、砂かみが少なく品質が安定している。どのような料理でも見栄えが良く、味が引き立つと需要者に高く評価され、高値で取引されている。 | |
地域との結び付き | 大野瀬戸は静穏な海域で、瀬戸に生じる潮流、宮島の豊かな森林からの河川水や伏流水の流入があり、餌となる植物プランクトンが安定しているため、二枚貝類が良好に成長し、良質なものとなる。干潟の漁場を漁業者毎に区割りして管理させる特徴的な方法により、大型に成長させてからあさりを出荷することが地域に定着した。 | |
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名称* | 三瓶そば (サンベソバ) | ![]() |
登録番号 | 第91号 | |
登録年月日 | 令和2年3月30日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 穀物類(そば) | |
特定農林水産物等の生産地 | 島根県大田市三瓶町及び山口町 | |
登録生産者団体 | 三瓶そば振興協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 三瓶⼭麓の⼤⽥市三瓶町及び⼭⼝町で古くから栽培されている在来種のそば。本州で栽培される主要なそばの品種と⽐べると、⼩粒で引き締まっており、苦味の強さに起因した、深味のある濃い味が特徴である。三瓶の在来種としての希少性と、粘りのよさ、味といった品質が、全国各地のそば粉を扱う製粉会社や他府県のこだわりの蕎⻨屋から⾼く評価されている。 | |
地域との結び付き | ⽣産地である⼤⽥市三瓶町及び⼭⼝町は、三瓶⼭(標⾼1,126メートル)の麓にあたる標⾼約500メートルに位置する地域である。活⽕⼭である三瓶⼭より降り積もった⽕⼭灰質の⿊ボクの⼟壌と、⽇中と夜間の寒暖差が⼤きい⾼原気候という⾃然条件がそばの⽣産に適しており、江⼾時代からそばが栽培されている。 | |
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名称* | 物部ゆず (モノベユズ) | ![]() |
登録番号 | 第96号 | |
登録年月日 | 令和2年6月29日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 果実類(ゆず) | |
特定農林水産物等の生産地 | 高知県香美市 | |
登録生産者団体 | 高知県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | キズが少なく外観が美しい、棚持ちの良い青果用に特化したゆず。青果用ゆずは栽培管理に手間がかかるため、全国平均の青果率は18%であるが、「物部ゆず」は69%(平成29年)と青果率の高さが際立っている。取引市場から、長期間安定供給、選果選別の徹底、棚持の良さなどが高く評価され、「物部ゆず」指定での注文も多い。 | |
地域との結び付き | 年間平均気温約15℃で、降水量が多いものの水はけが良い樹園地が多く、ゆず果実の生育に適しており、青果ゆずの日本一の産地。出荷の9割以上を占める黄玉が着色する10月以降の気温が低く、果実が鮮黄色になる。 | |
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名称* | 福山のくわい (フクヤマノクワイ) | ![]() |
登録番号 | 第97号 | |
登録年月日 | 令和2年6月29日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(くわい) | |
特定農林水産物等の生産地 | 広島県福山市 | |
登録生産者団体 | 福山市農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 表面の青色が鮮やかな美しい外観、ほっこりとした食感が優れているくわい。お節料理における縁起の良い食材として需要が高く、また、品質の維持、長年にわたる安定した供給、厳しい選果体制などが市場関係者から高い評価を受けている。 | |
地域との結び付き | 明治35年頃、福山城周辺の肥沃な堀で栽培が始まった。瀬戸内の温暖な気候と日照量の多さや、江戸時代に造設された用水路が、多量の水を必要とするくわい栽培に適している。 | |
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名称* | 徳地やまのいも (トクヂヤマノイモ) | ![]() |
登録番号 | 第100号 | |
登録年月日 | 令和2年11月18日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(やまのいも) | |
特定農林水産物等の生産地 | 平成17年9月30日における行政区画名としての山口県佐波郡徳地町(現山口県山口市徳地地区) | |
登録生産者団体 | 山口県農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 首部が短く肩の広い仏掌型あるいは拳型で周辺部が波状になり、外皮は滑らかで可食部の髭根が少ないのが特徴で、すりおろしたときの粘りが強い。 | |
地域との結び付き | いちょういもは、地下水位が低く生育期に乾燥しない土地でなければ良質なものは生産できないが、徳地地区では、首部が短い芋を選抜し、水稲の輪作作物として栽培することで、耕土が浅い水田においても、適度な湿度が保持された土壌での良質な芋の安定生産が可能となっている。 | |
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名称* | サヌキ白みそ (サヌキシロミソ) | ![]() |
登録番号 | 第124号 | |
登録年月日 | 令和5年1月31日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第8類 調味料類 みそ(米みそ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 香川県 | |
登録生産者団体 | 香川県味噌工業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | なめらかで透き通るようなクリーム色の外観を有し、塩分が6%以内の低塩で糖分を多く含む甘口の白みそである。 | |
地域との結び付き | 「サヌキ白みそ」の生産地である香川県は塩、砂糖及び木綿が名産品とされており、良質な塩造りが行われ、蒸した大豆に多めの米麹と塩で仕込み熟成させた自家製白みそを作っており、原料として大豆の2倍の米麹を使用し、でんぷんの糖化が促進されること、また、褐色の色素に変化することが抑え、最終仕上げの磨り潰しにより「なめらかさで糖分を多く含み甘口の透き通るようなクリーム色のみそ」が製造されている。 | |
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名称* | 阿波尾鶏 (アワオドリ) | ![]() |
登録番号 | 第127号 | |
登録年月日 | 令和5年3月31日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 生鮮肉類 家きん類(鶏肉、その内臓肉、かわがら及び なんこつ) |
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特定農林水産物等の生産地 | 徳島県 | |
登録生産者団体 | 徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 徳島県在来の赤笹系軍鶏の雄とホワイトプリマスロックの雌を用いた優良種の交配の徳島県オリジナルの地鶏である。また、肉色は赤みを帯びて美しく、適度な歯ごたえがあり、低脂肪でうま味成分を豊富に有しているばかりでなく、鮮度劣化もしにくい特徴がある。 | |
地域との結び付き | 大規模化に不向きな地形を有する徳島県では、既存の小規模農家を活かす方策として、「少量・高品質」の新しい高品質肉用鶏の開発のため、昭和53年に当時の徳島県畜産試験場が、県在来の赤笹系軍鶏が持つ肉味佳良な特性に着目し、その優れた肉質を活かしながら、生産性に秀でたホワイトプリマスロックと交配する交雑種生産を技術確立させ、平成元年に「阿波尾鶏」が誕生。平成元年度の販売当初から現在に至るまでの長期に渡り、安定的な生産の保持とブランドの信頼性を高めている。 | |
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名称* | 徳島すだち (トクシマスダチ) | ![]() |
登録番号 | 第129号 | |
登録年月日 | 令和5年3月31日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 果実類(すだち) | |
特定農林水産物等の生産地 | 徳島県 | |
登録生産者団体 | 徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 「徳島すだち」は、徳島の地に原生していたことに由来して、その生産はほぼ県内に限られ、全国のすだち出荷量の98%を占めており、果皮が濃い緑色の時期に収穫された美しい外観を呈し、さわやかな香りと酸味を有する香酸柑橘である。 | |
地域との結び付き | 徳島県は、西南暖地に属し温暖な気候で日射量が多く、四国山地・讃岐山脈に囲まれ水はけの良い傾斜地も多い、一般的に果樹の栽培に適した地域であり、「すだち」は、「酢橘(すたちばな)」が名前の由来で、古くは万葉の昔から徳島の地に原生し、この果実がすだちの原種だと言われており、名西郡神山町には推定樹齢200年あまりの古木が今もなお健在している。昭和46年に徳島県歌の歌詞冒頭に「すだち」が用いられ、49年には、「すだちの花」が徳島県の県花に指定されるなど、「徳島すだち」は、徳島県を代表する特産物となっている。 | |
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名称* | 大野豆 (オオノマメ) | ![]() |
登録番号 | 第141号 | |
登録年月日 | 令和6年1月29日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 穀物類(乾燥そらまめ)、野菜類(未成熟そらまめ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 香川県高松市香川町大野、香川町寺井及び寺井町 | |
登録生産者団体 | 大野豆プロジェクト | |
特定農林水産物等の特性 | 一般的な一寸そらまめに比べて、小粒で皮が薄く柔らかいため咀嚼しやすい。 古くから郷土料理の「押し抜き寿司」や「しょうゆ豆」の原料として重宝され、近年の生産復活後は地元小中学校の給食にも採用されるなど地元に欠かせない産品。 |
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地域との結び付き | 当該地域は、冬でも温暖な気候と水はけの良い土壌により、稲作の裏作として古くから「讃岐長莢そらまめ」を栽培、昭和初期から「大野豆」と称され人気を博す。 平成年代に入ると品種転換による消滅の危機に瀕するが、平成25年に、生産地のコミュニティ協議会が中心となり、地産地消活動として教育機関との連携や行政の協力を経て「大野豆」を復活。 |
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名称* | 備前黒皮かぼちゃ (ビゼンクロカワカボチャ) | ![]() |
登録番号 | 第143号 | |
登録年月日 | 令和6年1月29日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(かぼちゃ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 岡山県瀬戸内市 | |
登録生産者団体 | 備前黒皮かぼちゃ振興協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 濃緑色で、縦溝が深く、他の黒皮かぼちゃより、ややこぶが多い外観。果皮・果肉硬度が低く含水率が高いため、煮くずれしにくく滑らかな食感を持つ。 近隣の地域にはない在来の日本カボチャとしての伝統及び希少性から、高値で取引されているなど、需要者から高く評価されている。 |
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地域との結び付き | 生産地は、丘陵地が海に迫った傾斜地で水はけがよい栽培適地。西洋カボチャの栽培が隆盛になる中、昭和初期に固定された日本カボチャの品種系統を守り、種子を管理・保護し栽培を続けてきた。 瀬戸内市牛窓で米・麦の代用食として、地元の黒皮かぼちゃを使った「南瓜雑煮(なんきんぞうに)」が生まれ、岡山県の郷土料理として今に伝わっている。 |
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名称* | 長州黒かしわ (チョウシュウクロカシワ) | ![]() |
登録番号 | 第152号 | |
登録年月日 | 令和6年3月27日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第2類 生鮮肉類 家きん肉(鶏肉、その内臓肉、かわ、がら及びなんこつ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 山口県長門市、美祢市 | |
登録生産者団体 | 深川養鶏農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 適度な⻭ごたえを残しながら柔らかく、うま味成分イノシン酸や疲労回復成分「イミダゾールジペプチド」を多く含む⼭⼝県初の「地鶏⾁」。「焼き⿃のまち」⻑⾨市の観光における⾷の名物として浸透しているばかりでなく、⼭⼝県オリジナル地鶏として、その良好な⾷味から県内外の流通業者、飲⾷店、宿泊施設などで重宝されている。 | |
地域との結び付き | ⻑⾨市近郊は、古くから漁業が栄え、⿂粕など⾼価な飼料が安く⼿に⼊る環境から養鶏業が盛んであり、鶏⾁は、外⾷だけでなく、家庭料理としても定着し地元の⾷⽂化に根付いている。こうした中、地元の産業と⾷とを地域振興に繋げるため、⼭⼝県が良⾁味の地元の天然記念物「⿊柏鶏」を活⽤して 13 年かけて開発し、地域由来の餌を⽤い、⽣産者と⾏政が連携し官⺠⼀体での飼養管理と県内外への消費拡⼤の推進により山口県ブランドとして確⽴。 | |
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名称* | 伯州美人(ハクシュウビジン) |
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登録番号 | 第153号 | |
登録年月日 | 令和6年8月27日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(ねぎ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 鳥取県米子市、境港市及びその周辺の大山山麓(鳥取県西伯郡日吉津村、南部町、伯耆町、大山町、同県日野郡日南町、日野町、江府町) | |
登録生産者団体 | 鳥取西部農業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 軟白部分が太くて柔らかく、加熱すると甘くとろけるような食感をもつ。 食味重視のブランドねぎとして需要者から高く評価されており、一般的な白ねぎより高値で取引されている。 |
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地域との結び付き | 白ねぎ栽培の長い歴史をもつ大産地において、在来種の改良を重ねて育成した鳥取県のオリジナル品種を使用。 品種特性に加え、肥沃な土壌、冬の低温という自然条件を活かし、丁寧な肥培管理、甘みの増す厳冬期に限定した栽培・出荷を実施。 |
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名称* | 益田アムスメロン (マスダアムスメロン) | ![]() |
登録番号 | 第162号 | |
登録年月日 | 令和7年1月30日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(メロン) | |
特定農林水産物等の生産地 | 島根県益田市 | |
登録生産者団体 | 益田アムスメロン振興協議会 | |
特定農林水産物等の特性 | 大玉で甘く、果汁が豊富なことに加え、果皮近くまで柔らかく可食部が多いことから、贈答用として人気があるほか、品質も安定しているため市場で高く評価されており、益田といえばアムスといわれるほど地域を代表する名産品となっている。 | |
地域との結び付き | 日本海型気候の中でも温暖な地域で、果実の肥大・成熟期に日照時間が多く、高津川による豊富なかん水の水源とメロン栽培に適した砂壌土にも恵まれ、産地として発展した。 新たな仕立て法をはじめ独自の栽培技術を確立するとともに、肥料メーカーと「益田アムスメロン」専用の肥料を共同開発。厳しい経営・労働環境から脱するため、様々な品目・品種を試行錯誤しアムスメロンに到達した地域一丸の取組が評価され、天皇杯を受賞したほか、地域の副読本にもなっている。 |
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名称* | 御膳みそ (ゴゼンミソ) | ![]() |
登録番号 | 第167号 | |
登録年月日 | 令和7年3月18日 | |
特定農林水産物等の区分 | 第8類 調味料類(みそ) | |
特定農林水産物等の生産地 | 徳島県 | |
登録生産者団体 | 徳島県味噌工業協同組合 | |
特定農林水産物等の特性 | 塩分濃度も高いが米麹の比率が高いことにより甘味も強く、熟成による酸味、渋味、苦味のアクセントを含み、リンゴのような爽やかな香りも有する、深みのある豊かな味わいのみそである。藩主の御膳に供したため「御膳みそ」と呼ばれ、焼き味噌やおかず味噌としても食されるなど徳島の郷土料理として根付いている。 | |
地域との結び付き | 江戸時代に、藩主が製塩と藍製造を振興した阿波の国では、多量の肥料を用いる藍栽培の余肥が、裏作の大豆を良質なものとし、これが地元の塩、米と相まってみそ製造が発展した。藩主の御膳に供され、藩主がその味を諸侯に披露し広まったと言われる。昭和40年代に県開発の酵母の導入や原料等の共通規格の作成により品質を安定・向上させた。 | |
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