生後5ヶ月頃から始まる離乳食は、母乳やミルク以外の初めての「食事」です。どんな食材を使う?味付けはどうする?と調べていく中で出会うのが「乳幼児期の食事が味覚を育てる」という一言。なんとなく不安になりながらも、あまりピンとこないパパ、ママも多いのではないでしょうか。
人の味覚のベースの一つが、食材そのものが持っている「うま味」です。今回はその「うま味」の歴史や魅力を紹介します。離乳食を始めるときの知識としてはもちろん、離乳食が終わっていても、小さな時から子どもの味覚を育てるために大事な「うま味」のことを知っておきましょう。
日本人が発見した「うま味」
「うま味」は、1908年に日本の科学者が昆布だしの味を担う成分を解析して発見されました。「グルタミン酸」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、それが昆布だしに含まれる「うま味」の成分だったのです。さらに、その弟子が鰹節のうま味成分「イノシン酸」を発見し、その後別の日本人科学者によって干し椎茸のうま味成分「グアニル酸」が発見されました。
代表的なうま味成分がすべて、日本人によって発見されたのは、普段から食べている和食に欠かせない「だし」にたくさんのうま味成分が凝縮していたからこそ、かもしれません。
「うま味」が含まれているのは、昆布や鰹節だけではありません。「煮干し」や「焼干し(アゴ)」、「干し海老」に「干し貝柱」、「はまぐり」まで、いろんな食材にいろんな「うま味」があります。うま味は口の中に残る持続性が高い、つまり「あと味」がいいのが特徴のひとつです。和食を食べて「ああ、おいしかった!」と思わず声に出してしまう、食後の満足感につながるおいしさの秘訣は「うま味」にあるのです。








