鈴木農林水産大臣記者会見概要
| 日時 | 令和8年9月4日(金曜日)10時47分~10時57分 於:本省会見室 |
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| 主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
本日、私から2点、御報告がございます。
1点目は、富山県、石川県及び福井県への出張についてです。
8月27日からの大雨により、農林水産関係でも多くの被害が報告をされております。改めて、被害に遭われた全ての皆様にお見舞いを申し上げます。
8月27日からの大雨につきましては、梅雨期以降の大雨と一連と判断をされ、先ほど開催をされました、第1回令和8年熊本地震非常災害復旧復興本部の中で、高市総理より、農地などの被害について、激甚災害(本激)に指定する見込みである旨、公表をされました。
被害に対しては、地方自治体と連携をして、被害状況調査や災害応急対策を進めているところでありますが、私自身も被害状況を、直接、確認させていただき、現地の皆様のお話をお伺いをするため、9月7日月曜日に、富山県、石川県、福井県に出張し、農地や農業水利施設などの被害状況調査を行わせていただきます。詳細は、この後、プレスリリースいたします。
2点目は、「農業界とスポーツ界との連携に関する勉強会」の取りまとめの公表についてです。
スポーツ界のアスリートの皆様が、全国の様々な農業の現場で活躍されている事例が見られるため、昨年8月から、「農業界とスポーツ界との連携に関する勉強会」を行ってまいりました。これまでの4回の議論を踏まえ、今般、取りまとめがなされましたので公表いたします。詳細は、この後、プレスリリースするとともに、当省のホームページに掲載をいたします。
私の地元山形におきましても、モンテディオ山形の選手の皆さんが、サポーターと協力をしながら、米を栽培し、「モンテ棚田米」として販売をしている事例もあります。
これまでにも、農業界とスポーツ界の連携の取組については、若手職員が中心となって進めている「アス→ノウ」プロジェクトのインスタグラムにおいて取組の事例発信なども行ってきましたが、メジャースポーツ、スポーツファンが持つ発信力や求心力も活かしながら、農業界とスポーツ界との連携を更に広げていくため、今後、官民連携の「アス→ノウ プラットフォーム」を立ち上げてまいります。今後の活動に御期待ください。
本日、私からは以上です。
質疑応答
記者
2問お願いいたします。
1問目、米の需給見通しについてお伺いをいたします。
先日の食糧部会で新たな見通しが示され、26年産米の生産量が最大754万トン、来年6月末の民間在庫量最大283万トンまで積み上がり、適正水準を大きく上回る見通しとなりました。
こちらの受け止めと、店頭価格への影響、また備蓄米の更なる買戻しも含めた今後の対応についてお伺いいたします。
大臣
2日の食糧部会にお示しをしました、令和8年7月から令和9年6月までの主食用米の需給見通しでは、今おっしゃっていただいたとおり、令和8年産生産量を735万トンから754万トン、そして令和9年6月末の民間在庫量を246万トンから283万トンとしております。
主食用米の民間在庫量については、取引関係者の間で、6月末の適正水準が180万トンから200万トンと認識をされている中で、これを大きく上回っており、十分な供給が確保されていると考えております。
今後の需給動向については、引き続き、8年産米の収穫量などの動向も、緊張感を持って注視していく必要があると考えております。
また、需給動向を踏まえた取組としては、既に、令和7年産の民間在庫に対しまして、「米穀周年供給・需要拡大支援事業」を活用し、産地が主体的に取り組む長期計画的な販売や、加工用・輸出用などの販売促進などが進められていると承知をしております。
いずれにしても、需要に応じた生産を現場で行っていただくことも大事かというふうに考えております。
記者
2問目、アメリカ産の生鮮ばれいしょについての輸入解禁についての質問でございます。
先日、産地の北海道で開かれた説明会においては、参加者から病害虫リスクについて懸念の声が上がり、反対する意見が多かったということですけれども、こちらの受け止めと、不安払拭に向けた今後の対応について改めてお伺いいたします。
大臣
米国産の一般流通用の生鮮ばれいしょの輸入検疫の協議の状況につきまして、主産道県の農業関係者の皆様から忌憚のない声をお聞きし、意見交換を行うために、1日の北海道を皮切りに、産地説明会を開始をさせていただきました。
説明会でいただいた主な御意見としては、まず病害虫の侵入リスクは本当に抑制できるのかといった御懸念、そしてまた、協議の状況について、関係者への丁寧な説明をしてほしいといったお話、さらには、輸入ありきで協議をしているのではないかといった声をいただいております。
農林水産省といたしましては、頂いた御意見はしっかりと受け止めさせていただき、我が国の農業に悪影響を与えるおそれのある病害虫が侵入しないよう、毅然とした姿勢で、慎重に協議に対応してまいります。
今後、引き続き、産地説明会を開催をし、丁寧に農業関係者の皆様と意見交換を重ねるとともに、9月18日には、全国説明会を開催をいたします。報道関係の皆様も含め、広く皆様に本協議の進捗状況などを説明することとしております。
今後とも、皆様方の不安や御懸念が払拭できるように、丁寧に説明や情報提供を行ってまいりますし、いずれにしても、科学的にしっかりとした措置があってしかるべきだというふうに考えております。
記者
2点お伺いできればと思います。
備蓄米の買戻しについて、買戻しを決めた2日の食糧部会では、21万トンという量に対して、民間在庫量から見ると足りないので積み増しを求める声が多く上がりましたが、これについてどう受け止めていらっしゃるかと、また9月の実施となったことについても、遅過ぎるのではないかという意見もありましたが、こちらについてのお考えをお願いいたします。
大臣
2日の食糧部会において、適正備蓄水準の100万トンへの回復に向けて、早期に追加の買戻しをすべきといった趣旨の御意見があったことは承知をしております。
こうした御意見を踏まえても、備蓄米の買戻しについては、供給不足になる状況を避けつつ、適正備蓄水準100万トンに向けて、着実に回復を図るという観点から、まずは「令和7年産21万トン」の買戻しをしっかりと進めることが重要と受け止めております。
その上で、急激な需給変動を避ける観点も踏まえつつ、今後とも、需給状況等を見定めて、食料安全保障の観点から、適正水準に向けて、着実に計画的な回復を進めてまいります。
また、時期についても、そのような御指摘があったことは承知をしております。
我々といたしましては、何度も申し上げておりますが、供給不足が生じる見込みが低い環境下で買戻し、備蓄水準の回復について、計画的に行っていくということが何よりも重要であるというふうに考えております。
このため、8月31日に公表いたしました、8月15日現在の作況の状況、作柄を踏まえ、また6月末の民間在庫243万トンと合わせ、米の供給量が十分に確保されることを確認した上で、このタイミングで判断をさせていただいたところであります。
なお、2日の食糧部会において、「米の基本指針」の改定が了承されたため、買戻しの手続きについては、速やかに進めてまいります。
記者
もう1点、食料品の消費税減税についてだったのですが、農業者への支援として、政府は免税、簡易課税事業者に対して、売上高に応じた給付支援を検討されていると思いますが、現時点で、どの程度の予算規模が対策に必要になると想定されていらっしゃるか、お願いいたします。
大臣
食料品の消費税率の引下げに伴う対策につきましては、8月5日に閣議決定された、「『給付付き税額控除』の制度導入の基本方針」を踏まえて、令和9年度予算概算要求において、「飲食料品に係る消費税率の引下げに係る対応に係る経費」を事項要求したところであります。
また、与党でも、税制調査会において、現在、税制改正大綱の策定に向けた議論が行われていると認識をしております。
農林水産省としては、こうした議論も踏まえつつ、今後の予算編成過程において、具体的な検討を進める予定になっております。
現時点で、予算規模に言及することは困難でありますが、当然、必要な額が措置できるように対応させていただきます。
報道官
よろしいでしょうか。それでは大臣会見を終了いたします。
以上




