第1節 「食育ガイド」等の活用促進

「食育ガイド」
「食育ガイド(*1)」は、「「食べること」は「生きること」」とし、乳幼児から高齢者に至るまで、ライフステージのつながりを大切にし、生涯にわたりそれぞれの世代に応じた食育の実践を促すため、平成24(2012)年3月に作成・公表(平成31(2019)年3月に改訂)されたものです。食べ物の生産から食卓までの「食べ物の循環」やライフステージを踏まえた「生涯にわたる食の営み」等を図示し、各ステージに応じた具体的な取組を提示しています。
農林水産省では、国民一人一人が自らの食生活の振り返りを行い、実践に向けた取組の最初の一歩を踏み出すことができるよう、「食育ガイド」をウェブサイトに掲載し、普及啓発を図っています。また、国民一人一人の健康の増進や生活の質(QOL)の向上、食料の安定供給の確保を図るための指針である「食生活指針(*2)」について、平成28(2016)年6月に一部改定を行いました。これは、平成12(2000)年3月、当時の文部省、厚生省及び農林水産省による決定から16年が経過し、この間に、「食育基本法」の制定、「健康日本21(第二次)」の開始、「和食;日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産登録などの食生活に関する幅広い分野での施策に進展があったためです。この一部改定に併せて、国民一人一人が、バランスのとれた食事を中心に、食料の生産・流通から食卓、健康までを視野に入れた食生活を実践していけるよう、「食生活指針」の項目ごとに、具体的に取り組むべき内容を「解説要領」としてもまとめました。

「食事バランスガイド」
平成17(2005)年6月に、厚生労働省と農林水産省により「食生活指針」を具体的な行動に結び付けるために策定された「食事バランスガイド(*3)」は、食事の望ましい組合せやおおよその量をイラストで分かりやすく示したものです。一人一人が食生活を見直すきっかけになるものとして、より多くの人に活用されることが重要であり、地方公共団体におけるヘルシーメニューの普及啓発等、地域の特性に応じた食環境の整備においても活用されています。
厚生労働省では、「食事バランスガイド」の普及・活用を図るため、保健所や市町村保健センターの健康づくりに関する事業等において教材として活用しています。また、農林水産省では、地方農政局等において、食育に関するイベント等で、「食事バランスガイド」の活用のための講座や、地域の特性を盛り込んだ「地域版食事バランスガイド」の紹介等を行っています。令和2(2020)年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点からイベントの実施が難しい中、東海農政局では、「食事バランスガイド」を紹介する動画を作成し、ウェブサイトで紹介しました(*4)。
1 食育ガイド(農林水産省):https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/guide/guide_201903.html
2 食生活指針(農林水産省):https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/shishinn.html
3 食事バランスガイド(農林水産省):https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html
4 食育実践web(農林水産省東海農政局): https://www.maff.go.jp/tokai/keiei/shokuhin/shokuiku/jissen.html
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