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肥料用消石灰の警告表示による注意喚起について


平成23年4月、農作業中に肥料用消石灰が目に入り左眼を失明するという事故が起きました。このことを受け、容器包装への警告表示による注意喚起をするよう肥料関係事業者団体等に対して文書を発出しました。

このページでは、文書の内容や関連する外部情報等についてご紹介します。

肥料用消石灰の警告表示による注意喚起について

23消安第3556号
平成23年10月6日


肥料関係事業者団体の長殿


農林水産省消費・安全局農産安全管理課長


肥料用消石灰の警告表示による注意喚起について


今般、農作業中に肥料用消石灰が眼に入り、左眼を失明するという事故が起きたところです。

肥料を取り扱う業界団体は、消石灰などアルカリ性が強く目などに入ると危険である肥料について、商品の容器包装に注意事項や警告表示を記載するよう生産する事業者に指導しているところですが、このような記載のない商品も販売されている状況にあることは大変遺憾です。

このため、肥料用消石灰、生石灰、過りん酸石灰については、今後の被害を防止する観点から、生産業者・輸入業者においては、別添の注意表示の例を参考に、取扱いについての警告文や絵表示、さらには事故に遭った際の応急処置等の注意表示をわかりやすく容器包装に添付するようお願いいたします。また、販売業者においては、小分けして製品を再包装する際、同様に注意表示するとともに、表示がない場合は注意表示を添付の上、販売していただきますようお願いいたします。

また、形状、pH等から同様の事故につながる可能性がある肥料についても、表示の必要性について点検いただきますようお願いいたします。


注意表示の例 

消石灰の表示例(画像をクリックすると拡大します)

消石灰の表示例(絵表示及び注意書き)(JPG:71KB)

性状
主成分は水酸化カルシウム[Ca(OH)2]で強いアルカリ性です。

[取扱上の注意]

  1. 皮膚、口、呼吸器等を刺激し、炎症を起こしたり、目に対して腐食性があり視力障害を起こす場合がありますので、保護メガネ、保護手袋、保護マスクを着用して取り扱って下さい。
  2. 取り扱い後は、手洗い及びうがいを十分に行って下さい。
  3. 子供の手の届かないところに保管して下さい。

[応急処置]

  • 目に入った場合:直ちにきれいな大量の水で、20分以上徹底的に洗浄し、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 吸入した場合:直ちに空気の新鮮な場所に移動させるとともに、きれいな水でうがいをし、鼻腔を水洗いした後、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 飲み込んだ場合:直ちにきれいな水で口の中をよく水洗いし、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 皮膚についた場合:直ちに多量の水で洗い流して下さい。炎症等が見られたら、速やかに医師の診断を受けて下さい。

 

生石灰の表示例(画像をクリックすると拡大します)

生石灰の表示例(画像をクリックすると拡大します)(JPG:82KB)

性状
主成分は酸化カルシウム[CaO]で強いアルカリ性です。

[取扱上の注意]

  1. 水と反応し、発熱します。この際、可燃物を発火させるに十分な熱を発生することがありますので、水との接触は避けて下さい。
  2. 皮膚、口、呼吸器等を刺激し、炎症を起こしたり、目に対して腐食性があり視力障害を起こす場合がありますので、保護メガネ、保護手袋、保護マスクを着用して取り扱って下さい。
  3. 取り扱い後は、手洗い及びうがいを十分に行って下さい。
  4. 子供の手の届かないところに保管して下さい。
  5. 本品は室内・湿気のない所に密封保管して下さい。

[応急処置]

  • 目に入った場合:直ちにきれいな大量の水で、20分以上徹底的に洗浄し、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 吸入した場合:直ちに空気の新鮮な場所に移動させるとともに、きれいな水でうがいをし、鼻腔を水洗いした後、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 飲み込んだ場合:直ちにきれいな水で口の中をよく水洗いし、速やかに医師の診断を受けて下さい。
  • 皮膚についた場合:直ちに多量の水で洗い流して下さい。炎症等が見られたら、速やかに医師の診断を受けて下さい。

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:肥料企画班、肥料検査指導班
ダイヤルイン:03-3502-5968

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