プレスリリース
松井宏次(屋号:松井精肉店)における牛の個体識別番号の不適正表示に対する措置について
農林水産省近畿農政局は、松井宏次(奈良県葛城市尺土204-8。屋号:松井精肉店。以下「松井精肉店」という。)が、特定牛肉(※)に個体識別番号を表示せず販売していたことを確認しました。
このため、本日、松井精肉店に対し、牛トレーサビリティ法に基づき、表示の是正と併せて、原因の究明・分析の徹底、再発防止対策の実施等について勧告を行いました。
※牛個体識別台帳に記録された牛から得られた牛肉であって、枝肉・部分肉・精肉が該当します。
1.経過
農林水産省近畿農政局が、令和7年1月16日から7月10日までの間、松井精肉店に対し、牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(平成15年法律第72号。以下「牛トレーサビリティ法」という。)第19条第3項の規定に基づく立入検査を行いました。
この結果、農林水産省近畿農政局は、松井精肉店が、特定牛肉について個体識別番号を表示せず、少なくとも令和6年1月11日から令和7年1月16日までの間に、合計1,463kgを一般消費者に対して販売したことを確認しました。
2.措置
松井精肉店が行った上記1の行為は、牛トレーサビリティ法第15条第1項の規定に違反するものです(別紙参照)。
このため、農林水産省は、松井精肉店に対し、牛トレーサビリティ法第18条第2項の規定に基づき、次の内容の勧告を行いました。
勧告の内容
(1) 現在保持している特定牛肉について、直ちに個体識別番号の表示の点検を行い、適正に表示していない特定牛肉が発見された場合には、速やかに牛トレーサビリティ法に従って、適正な表示に是正した上で販売すること。
(2) 販売した特定牛肉について、個体識別番号を表示していなかったことの主な原因として、正しい情報を提供するという意識、牛トレーサビリティ制度に対する認識及び法令遵守に対する意識の欠如が考えられるとともに、不適正表示を防止するための管理体制及び商品管理システムに不備があると考えられることから、これらの事項を点検し、原因の究明・分析を徹底すること。
(3) (2)の結果を踏まえ、個体識別番号の表示に関する責任の所在を明確にするとともに、特定牛肉への適正な個体識別番号の表示について確実にチェックできる管理体制及び商品管理システムを整備するなどの再発防止のための対策を適切に実施すること。これにより、今後、販売する特定牛肉について、牛トレーサビリティ法に違反する不適正な表示を行わないこと。
(4) 全従業員に対して、牛トレーサビリティ制度についての啓発を行い、その遵守を徹底すること。
(5) (1)から(4)までに基づき講じた措置について報告書にとりまとめ、令和7年9月5日までに農林水産大臣宛てに提出すること。
参考
本件について、農林水産省近畿農政局でも同様のプレスリリースを行っております。
添付資料
別紙1 店頭陳列商品の表示状況(PDF : 226KB)
別紙2 牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(抜粋)(PDF : 119KB)
お問合せ先
消費・安全局消費者行政・食育課米穀流通・食品表示監視室
担当者:綾戸、越智
代表:03-3502-8111(内線4487)
ダイヤルイン:03-3502-5728
近畿農政局消費・安全部米穀流通・食品表示監視課
担当者:深田、大屋
代表:075-451-9161(内線2262、2941)
ダイヤルイン:075-414-9082