プレスリリース

「国産米中のカドミウム・無機ヒ素含有実態調査」の結果について（令和4年～令和6年産）

〇国産米に含まれるカドミウム及び無機ヒ素の調査を実施。 〇前回の調査結果と比較したところ、今回の調査結果で得られた国産米中のカドミウム及び無機ヒ素の濃度が全体として低くなっていることを確認。 〇コメに含まれるカドミウム及び無機ヒ素の濃度をより低減し、国産米の安全性をさらに向上させていくため、引き続き、含有実態の把握や低減対策の実証等を推進。

農林水産省は、産地におけるコメに含まれるカドミウム及びヒ素の低減対策の有効性を確認するため、国産の玄米及びその玄米をとう精した精米を対象として、カドミウム及び無機ヒ素の含有実態を調査しました。

1. 調査結果の概要

令和4年～令和6年産の国産玄米（899点）及びその玄米をとう精※して得られた精米（899点）に含まれるカドミウム及び無機ヒ素の濃度を調査した結果は以下の表のとおりでした。
また、今回の調査結果を前回の調査結果（カドミウム：平成21年～平成22年産、無機ヒ素：平成29年～令和元年産）と比較したところ、カドミウム及び無機ヒ素の濃度は、全体として前回よりも低くなっていることが分かりました。このことから、産地において実施している低減対策は有効に機能していると考えられます。
※玄米のぬかを除いて精米にすること。

〇令和4年～令和6年産米のカドミウム濃度の調査結果

	調査点数	含有濃度（mg/kg）
		中央値	平均値	最大値
玄米	899	0.03	0.04	0.24
精米	899	0.03	0.03	0.23

〇国産玄米のカドミウム濃度の分布（過去調査との比較）


〇令和4年～令和6年産米の無機ヒ素濃度の調査結果

	調査点数	含有濃度（mg/kg）
		中央値	平均値	最大値
玄米	899	0.12	0.13	0.37
精米	899	0.09	0.09	0.23

〇国産玄米の無機ヒ素濃度の分布（過去調査との比較）

2. 今後の対応

農林水産省は、コメに含まれるカドミウム及び無機ヒ素の濃度をより低減し、国産米の安全性をさらに向上させていくため、引き続き、国産米中のカドミウム及び無機ヒ素の含有実態の把握や各生産地域に適した低減対策の実証等を地方自治体や関係機関と連携して進めていきます。

関連情報

・食品中のカドミウムに関する情報
・食品中のヒ素に関する情報
・コメ中のカドミウム及びヒ素低減のための実施指針(PDF : 1,173KB)

添付資料

（別紙）国産米中のカドミウム・無機ヒ素含有実態調査の結果について（令和4年～令和6年産）(PDF : 1,264KB)