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農林水産省

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3 農山漁村の維持・活性化


農林水産業や住民の生活の場である農山漁村は、食育を進める上でも重要な役割を果たしており、これを支える地域コミュニティの維持・活性化を図る必要があります。

このため、農林水産省は、平成28(2016)年度から「農山漁村振興交付金」により、農山漁村が持つ豊かな自然や「食」を観光・教育・福祉等に活用する地域の活動計画策定やそれに基づく取組等、地域資源を活用した地域の自立及び発展に資するための実践活動の取組を支援し、農山漁村の維持・活性化を促進しています。令和6(2024)年度は全国32の地域協議会に対して、地域の活動計画策定や計画に掲げられた取組を実施するための体制の構築、実証のための活動等を支援しました。

事例:アグリツーリズモの実践

株式会社大田原(おおたわら)ツーリズム(栃木県)

株式会社大田原ツーリズムは、「ただいまと言いたい“ふるさと”」をコンセプトに、栃木県大田原市を中心とした周辺4市町で農泊を実施し、農業体験、林業体験、料理体験、歴史・文化体験など幅広い体験活動を企画・提供しています。

当社は、平成24(2012)年にグリーン・ツーリズム(*1)の推進のため、大田原市と地元の民間団体が共同出資し設立されました。学校や企業、外国人旅行客、個人旅行者等の参加者の窓口となり、地域の約180軒の農家民宿、農業や伝統工芸などの産業体験のコーディネートを行っています。

設立当初から、農業体験を中心とした団体向け教育旅行を主に受け入れており、体験プログラムでは田植え体験等の農業体験や環境保全型農業の学習、間伐や植林等の林業体験、郷土料理等の料理教室等、農山村の暮らしや生産現場の体験ができる、100以上のメニューを用意しています。

令和5(2023)年度からは、農泊の更なる普及のため、同エリアの6軒の農家と連携し、アグリツーリズモ(農家ホテル)の樹立に向けての取組を始めました。これまでは団体旅行者を中心に受入れ、個人旅行者の受入れは限定的でしたが、農家が敷地内にある蔵や古民家を改修し、個人旅行客が利用しやすい設備を整えたことで、個人旅行客を受け入れられるようになりました。農業体験や食に関する体験プログラムも用意し、現地の人と触れ合いながら農家ならではの食材や料理等を生かした農村の景色も楽しめる宿泊施設を提供しています。

農家民宿やアグリツーリズモの宿泊者からは、「農業体験でとれたてを食べ、苦手な野菜が食べられるようになった。」、「農作物の生産から流通まで学び、もっと食べ物を大事にする必要性を学んだ。」、「農家さんの大変さや思いを知り、食べ物を残さず感謝して食べるようになった。」、「帰宅後も滞在した地域や農家さんからの食材を親が発注している。」、「家族で一緒に滞在し、心に残る体験になった。」という声が聞かれました。特に、アグリツーリズモの宿泊者は、家族等で一緒に滞在するため、これまでの農家民宿よりも更に宿泊者と農家の長期的な関係が続いている様子がうかがえます。農山漁村の滞在は、参加者の心に残る体験になるとともに食への興味や関心を高めるきっかけとなっています。

今後も、大田原市を人々の心の“ふるさと”として、いつでも戻れる“ばしょ”を、居心地の良い家族となる“ひと”を、からだに優しい本来の“たべもの”を、提供し、「生きる力」や「人間形成力」を育む農泊の取組を続けていきます。

1 農村において、自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型余暇活動(平成27年度食料・農業・農村白書より)

一列に並んでイネを植えている様子

田植え体験の様子

おもちをつく人とそれを見つめる人々

お餅つき体験の様子

黒、白、茶色を基調とした和風のホテル

蔵を改修した農家ホテルの外観



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お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4551)
ダイヤルイン:03-3502-1320

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