このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

米国の農業政策

  • 印刷
平成29年7月3日更新

1.米国の価格・所得政策

2.2014年農業法のあらまし

1. 米国の価格・所得政策

米国では、1930年代に価格支持融資制度が導入され、更に1973年に農家の再生産を可能とする目標価格と市場価格の差を補填する不足払い制度が設けられた。
1996年農業法では、それまでの生産調整を条件とした不足払い制度が廃止され、これに代わる措置として、農家に対する直接固定支払い制度が導入された。
2002年農業法では、目標価格と市場価格の差額の一部を補填する価格変動対応型支払い制度が導入された。 
2008年農業法では、価格変動対応型支払い制度のオプションとして、価格の下落ではなく、収入減少に対応して補填を行う平均作物収入選択プログラムが導入された。
2014年2月に成立した2014年農業法では、直接固定支払い制度、価格変動対応型支払い制度、平均作物収入選択プログラムが廃止され、価格損失補償、農業リスク補償が導入された。

 

(1)価格支持融資制度

穀物等を担保とした農業者への短期融資制度で、その仕組みは次の通りである。
1.農業者は、穀物を担保として政府から融資を受ける。
2.市場価格が融資単価(ローンレート)を上回る場合、農業者は融資を返済し、穀物を返却してもらう。
3.市場価格が融資単価を下回る場合、農業者は返済を免除される代わりに穀物を政府に引き渡す。

  • 適用対象作物:小麦、トウモロコシ、コメ、大豆等

 

価格支持融資制度の仕組み

価格支持融資制度の仕組み

  • Aの場合:融資額と利子を返済し、農産物を市場価格で売却。
  • Bの場合:担保の農産物の質流しを行い融資の返済免除を受けるか、市場価格での融資返済を行いローンレートとの差額分を得るとともに穀物を引き取る。

 

(2)価格損失補償(PLC)

市場価格が参照価格(生産コスト等を勘案して設定)を下回った場合に、参照価格と市場価格の差の一部を補てんするプログラム。

価格損失補償

 

(3)農業リスク補償(ARC)

当年収入が保証収入(直近5カ年の最高、最低を除いた3年の平均収入の86%)を下回った場合に、保証収入と当年収入の差の一部を補てんするプログラム。収入の取り方は、農場単位又は郡単位で農家が選択。
農業リスク補償 

2. 2014年農業法のあらまし

(1)名称:The Agricultural Act of 2014

(2)適用期間:2014年から2018年までの5年間

(3)主な内容:

  • 巨額の財政赤字の削減要請と、高水準でも農産物価格の推移を背景に、直接固定支払い制度、価格変動対応型支払い制度、平均作物収入選択プログラムを廃止。
  • 価格変動対応型支払い制度に代わって価格損失補償、平均作物収入選択プログラムに代わって農業リスク補償が導入され、農家はどちらかのプログラムを選択。

お問い合わせ先

大臣官房国際部国際地域課

代表:03-3502-8111(内線3471)
ダイヤルイン:03-3502-5929