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農林水産省

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大阪府 農と水を支えた人 行基

行基の灌漑事業

大阪府堺市
668年~749年(天平21年)

行基坐像(複製)
行基坐像(複製)

狭山池
狭山池(大阪狭山市)

行基は、奈良時代の僧侶で、天智天皇即位の668年和泉国大鳥郡蜂田郷(現・堺市西区家原寺町の辺り)で生れました。父方の高志(こし)氏は百済系(渡来人)の豪族、母方の蜂田氏は中臣(なかとみ)系の豪族でした。 

行基は15歳の時に出家し、法相宗飛鳥寺の高僧・道昭について修行しました。38歳の時から各地を巡り民間布教に努めました。その一方、土木技術を習得した行基は、彼を慕い集まった庶民と共に、苦しんでいる人々を救うため、ため池や農耕かんがい施設を造りました。ため池、用水路に始まる土木工事は、さらに堀川、波止場、橋、道路へと拡大していきました。 

大阪府内には行基が造ったとされる「ため池」が、狭山池(大阪狭山市)、久米田池(岸和田市)、鶴田池(堺市)など数多く残されており、これら施設は時代を超えて地域住民に恩恵を与え続けています。行基は749年、大勢の民衆に惜しまれつつ、82歳の生涯を閉じましたが、行基が築いた業績は人々に語り継がれ、今でも行基菩薩として慕われています。

参考情報

  • 参考文献:坂本太郎・平野邦雄編 『日本古代氏族人名辞典』(吉川弘文館)
    『没1250年特別展 行基』(堺市博物館)
    『行基の構築と救済』(大阪府立狭山池博物館)
    吉田靖雄編 『行基と律令国家』(吉川弘文館)
    千田稔著『天平の僧行基』(中公新書)

担当

大阪府 環境農林水産部 農政室 整備課 計画指導グループ
TEL:06-6941-0351
FAX:06-6210-9599

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338
FAX:03-5511-8251