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更新日:平成24年7月27日

担当:消費・安全局畜水産安全管理課水産安全室

ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A

  1. クドアとは、何ですか?
  2. クドアが寄生したヒラメを食べるとどうなりますか?
  3. クドアによる食中毒はこれまでどのくらい発生していますか?
  4. クドアの寄生を防止するためにどのような対策がとられているのでしょうか?

 

 1.クドアとは、何ですか?

クドアは、魚の筋肉に寄生する粘液胞子虫(注)です。その生態は、よく判っていませんが、多毛類(ゴカイ)と魚類との間をいったりきたりして各々に寄生しているといわれています。しかし、ヒトなどのほ乳類には寄生しないということです。
クドアの一種Kudoa septempunctataは、ヒラメに寄生することが知られています。(以下「Kudoa septempunctata」を「クドア」と称します。)クドアが寄生したヒラメを食べて、クドアが寄生することはなかったものの、一過性の嘔吐や下痢が起きた事例が報告されています。

 

(注)粘液胞子虫

粘液胞子虫は、クラゲやサンゴが所属する刺胞動物に近い後生動物というグループに属しています。これらは、極囊とよばれる袋をもった胞子を多数作りますが、この胞子が粘液に覆われていることから粘液胞子虫と呼ばれています。ほとんどが魚の寄生虫で、ヒトなどのほ乳類には寄生しないということです。

 

クドア

独立行政法人水産総合研究センター提供

Kudoa Septempunctata

 

  2.クドアが寄生したヒラメを食べるとどうなりますか?

クドアが人の体内で成育することはありませんが、クドアが寄生したヒラメの刺身を食べた後、数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を示し、軽症で終わった事例が報告されています。

現時点では、どのくらいの量を食べると症状を示すかは明らかになっていません。

 

 3.クドアによる食中毒はこれまでどのくらい発生していますか?

平成21年6月から23年3月までの間に厚生労働省が実施した全国調査では、食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を示し、軽症で終わる原因不明の有症事例が198件報告され、135件で食事のメニューにヒラメが含まれていました。

この事例に関連したヒラメからは既に知られている食中毒菌や海洋生物毒などは見つからず、多くに共通してクドアの寄生が見つかりました。

これらのことから、食中毒の原因物質のひとつとしてクドアが関与していると言われています。

厚生労働省が食中毒事例として集計するようになった平成23年6月から、平成23年12月までの間に、クドアを原因とする食中毒件数は33件と報告されています。

 4.クドアの寄生を防止するためにどのような対策がとられているのでしょうか?

クドアがどのようにしてヒラメに寄生するのかは、今のところ判っていません。

クドアが寄生したヒラメによる食中毒の防止には、

(1)養殖段階においてのクドア保有稚魚の排除、

(2)飼育環境の清浄化、

(3)養殖施設における出荷前のモニタリング検査

を組み合わせた対応の検討が必要といわれています。

そこで、農林水産省では、クドアが寄生したヒラメが出荷されることを防ぐため、ヒラメ養殖・種苗生産施設において実施すべき対策を取りまとめました。

また、農林水産省は、

(1)養殖施設等でのヒラメへのクドアの寄生防止対策の開発、
(2)養殖施設等で簡便・効率的にクドアの寄生の有無を判別できる技術の開発

等の取組を開始しました。

これらの取組の成果を活用し、クドアの防除対策の確立に努めてまいります。

お問い合わせ先

消費・安全局畜水産安全管理課水産安全室
代表:03-3502-8111(内線4540)
ダイヤルイン:03-3502-8098
FAX:03-3502-8275

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