食料・農業・農村政策審議会果樹・有機部会 第4回(平成31年4月8日)議事録
1.日時及び場所
平成31年4月8日(月曜日)13時29分~14時29分
農林水産省 本館7階 共用第1会議室
2.議事次第
- 開会
- あいさつ
- 有機農業推進に向けた主な論点について
- その他
- 閉会
3.議事録
午後1時29分 開会
- 嶋田課長補佐
予定の時刻が参りましたので、ただいまから食料・農業・農村政策審議会の第4回の果樹・有機部会を開催させていただきます。
会議開催に際しまして、いつものことでございますけれども、傍聴の皆様も含めまして、携帯電話は電源をお切りいただくか、マナーモードに設定していただきますようよろしくお願いいたします。
最初に、資料の確認をさせていただきます。
本日の会議もプレスリリースでご案内させていただきましたように、ペーパーレスという形にさせていただいております。
委員の皆様方のタブレットには、順に0から、上のほうに振っていますけれども、0として委員名簿、01として議事次第、02として配布資料一覧、03が資料の1番ということで、有機農業の推進に関する議論の中間取りまとめ(案)というもの、資料の2としまして第3回の審議会の議事録、あと05番、これは参考資料ということでご発言の概要ということでつけさせていただいています。参考資料の2が第1回の資料、07が第2回の資料、08として第3回の資料という形でつけさせていただいております。こちらのほう、ファイルがないとか、開けない、それから動作不良があるというふうなことがもしございましたら、ご指摘いただければ対応させていただきますが、特段ございませんでしょうか。
ちょっと対応しますので、少々お待ちください。
よろしいでしょうか。
それでは、次に進めさせていただきます。
また、本日の審議会でございますけれども、ご都合により4名の委員がご欠席で、1名の委員が遅れて参られるとの連絡がございまして、遅れて参る委員も含めて出席は11名となります。
髙島委員がご都合により遅れてご参加になると連絡をいただいております。
なお、ご案内でございますけれども、ご参加いただいておりました山形県の結城委員でございますが、4月1日付で県のほうでご異動がございまして、山形県の村山支庁にご異動なされたというご連絡をいただきました。本日の委員名簿では、結城委員につきましては山形県の農業技術環境課の前課長という形で記載をさせていただいているところでございますので、ご了承いただければと思っております。
なお、食料・農業・農村政策審議会の審議会令第8条におきまして、審議会は、委員及び議事に関係のある臨時委員の3分の1以上が出席しなければ、会議を開き、議決することができないとされておりますけれども、本日の出席者は11名、髙島委員がもしご参加にならなくても10名でございますけれども、出席者は全体15名の3分の1を上回っておりますので、部会を開催させていただけますと幸いでございます。
それでは、開会に際しましてご挨拶をさせていただきたいと思いますけれども、本日、大変申しわけございません。農林水産省生産局長の枝元でございますけれども、国会の都合で審議会に参加できない状況になっておりますので、かわりまして、生産振興審議官の菱沼から挨拶をさせていただきます。 - 菱沼審議官
皆様こんにちは、菱沼でございます。
今お話にございましたとおり、本来でありますと生産局長の枝元からご挨拶ということなんですが、ただいま決算委員会というのを国会でやっておりまして、その質疑対応ということで欠席ということになりましたので、私のほうからご挨拶させていただきたいと思います。
まずは、新年度早々お忙しい中、本部会にご参集いただきまして、誠にありがとうございます。本日で第4回目というようなことになるわけでありますが、この部会も昨年の12月17日にキックオフを始めまして、今はもう第4回目を迎えることになりました。その中でいろいろとありましたが、生産者の方々からのヒアリングだとか、委員の先生方からさまざまな課題などを頂戴いたしました。
制度の中身についてどうなっていくのかといったことだとか、生産・流通・実需の中で諸課題というのはさまざまあるんだけれども、これをどういうふうに対応していくのかといったようなことがございました。
これらの論点につきましては、前回の第3回で論点をいろいろと出していただいたというようなことでございます。本日は第4回ということでございますので、部会長の先生のほうから、この論点を踏まえて、中間取りまとめ(案)をご審議いただくということでさせていただきたいと思っております。
願わくは、我々そういった取りまとめでいけば、その中身をしっかりここの推進方策として、我々しっかりやっていかなきゃいけないということになっていくわけでございますので、どうぞ短い時間でございますが、許す限りご議論いただきまして、中間取りまとめ(案)をしっかりまとめていただきたいというふうに思っております。
どうぞよろしくお願いします。 - 嶋田課長補佐
ありがとうございました。
それでは、部会の審議に入らせていただきますので、以後の進行につきましては部会長から進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。 - 上岡部会長
皆様こんにちは。新年度でございますけれども、ご出席賜りましてありがとうございました。
ただいま菱沼審議官のほうからもご挨拶いただきましたところでございますけれども、昨年の12月から審議を開始いたしました有機農業の部会でございますけれども、最初の2回で有機農業にかかわる生産者の皆様、流通・小売にかかわる皆様のヒアリングを行ってまいりました。その後、第3回の審議会のほうで有機農業の推進に関する論点をいくつか整理いたしまして、今回第4回目でございますけれども、一旦取りまとめを行う予定としてございます。
本日は、その内容につきましても委員の皆様にご確認いただき、ご意見を賜りますようお願い申し上げたいと思います。本日も、どうぞよろしくお願い申し上げます。 では早速ですが、まず事務局から、前回の議事録の確認と参考資料について簡単にご説明をお願いいたします。 - 及川課長
農業環境対策課長の及川でございます。よろしくお願いいたします。
では、座って説明させていただきます。
お手元の資料で04番と書いてある資料2でございます、第3回食料・農業・農村政策審議会果樹・有機部会でございますけれども、議事録、事前に各委員にも確認していただきましたが、こちらで最終版とさせていただきたいというふうに思っているところでございます。
なお、これまでの委員のご発言概要につきましては、05、参考資料の1番として論点ごとのご発言概要をまとめさせていただきました。こちらも必要に応じてご覧いただければ幸いと思っています。
以上でございます。 - 上岡部会長
ありがとうございます。
ただいまのご説明について、委員の皆様から特にご質問はございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、次の議題に進みたいと思います。
前回、3月の部会では有機農業の推進に関する論点整理を行いまして、今回それを踏まえた取りまとめを行う予定でございます。この取りまとめにつきましては、前回の部会で詳細に基本方針について議論するというよりも、有機農業を推進するにはこのような点を考慮すべきではないかという意見をまとめる形にするということになったかと思います。 また、取りまとめのたたき台につきましては、部会長である私が作成させていただくということでご承認いただいていたところでございます。
これを受けまして、今回、部会長(案)といたしまして、お手元の資料1を作成いたしましたので、まずはこちらについて説明をさせていただければと思っております。
それでは、お手元、資料1のほうをご用意ください。
まず冒頭ですけれども、部会長としましては、今回の取りまとめは、表紙に記載しておりますように、中間取りまとめとしてはどうかと考えております。その理由もあわせ、ご説明をさせていただきます。
まず、おめくりいただいて1ページですけれども、こちらのほうは検討の経緯と概要をまとめてございます。
本部会は、12月の第1回会議の際に大臣からの諮問をいただきまして、有機農業の推進に関する基本的な方針に対する議論を開始したところでございます。
2に記載をしておりますが、その後、前回までの3回の審議会で、生産者の方、それから事業者の皆様のヒアリングと委員の間での議論を重ねてまいりましたが、その中では、これまで農林水産省や都道府県などが行ってきた個々の施策に対する評価や意見にとどまらず、有機農業の推進の目的や関連制度など、有機農業推進の枠組みに対しても根本的な意見が出されたと思ってございます。
この議論の状況を2ページ以降にまとめてございます。2ページをご用意ください。
2ページ目でございますが、前回の部会でまとめた論点を再掲しております。
今回、審議会で議論された論点は3つございましたけれども、大きく「目的」「制度」「生産~流通~消費までの諸課題」に関することでございまして、それぞれの記載のようなポイントが議論されたと、前回部会で整理したところでございます。
具体的には3ページ以降に記載をさせていただいているのですが、3ページをお開きください。
先ほどの3つの論点の、まず1つ目の「目的」に関する議論について整理をしたものでございます。
有機農業については、現在、日本の耕地面積の1%に広げることを目指して、平成19年度から目指しているわけですが、取組拡大が進められているところですが、部会での議論では、もちろん有機農業を広げること自体というのはよしとしつつも、取組を拡大すること自体が目的ではなく、有機農業の特徴ですとか優良性ですとかを踏まえて有機農業が広がれば、農業・農村の発展や課題の解決にどうつながるのか、しっかりと整理して、推進目的を明確化すべきという議論が行われたと整理してみました。
その下ですけれども、左側には第3回の部会で農水省の資料に記載してありました、現在の有機農業推進法の第3条の基本理念の一部を掲載してございますが、この中で、例えば第1項をご覧ください。下線部ですけれども、有機農業は農業の自然循環機能を大きく増進し、環境負荷を低減すると書かれておりますが、このような特徴を踏まえれば、部会で議論のありましたように、有機農業の取組拡大というのは持続的な生産環境を維持していけること、また多方面で現在取り上げられておりますけれども、SDGs、世界が2030年までに目指す開発目標の達成にも貢献することなどについてもっと訴えられるのではないか、このような整理をもっとすべきではないかというふうに思ってございます。
また、その下でございますが、下線部です。農業者が容易に有機農業に従事することができるようにすると書かれていますが、部会での農水省の説明にもありましたように、農業に新規参入される方の多くが有機農業に取り組んでいるとのことでしたので、このような取組を進めることが農業全体の中での人材育成や生産者の定着促進につながるんだ、あるいはそれが効果的なんだと整理できるのではないかというふうに思っております。
続きまして、左側の第2項ですが、有機農業が消費者の需要に対応した農産物の供給に資するものであるとの記載がありますが、部会では、国内にも既に多くの外国産の有機農産物が輸入されていることや、他方で、最近では国産有機農産物の輸出がふえたり、インバウンド向けの需要があったりということで、非常に実需者のニーズも変化しているという議論がありました。
ここでは、農業者や関係者が容易に生産、流通、販売に取り組むことができるようにして、消費者が容易に有機農業で生産される農産物を入手できるようにすると記載されていますが、部会では、生産者と流通関係者の連携とか加工事業者の方との連携などによってコストの低減、あるいは安定供給などがもっとできるのではないかというお話もありましたので、こういう需要の変化に応じて農業者の方と流通・販売などにかかわる方々との連携についても、その意義や目的を再整理できるのではないかというふうに考えました。 続きまして、その下、第3項でございますが、次のページの制度にもかかわってくることなのですが、有機農業の推進は、消費者の理解の増進が重要であるとされているところですけれども、この第1回部会では、消費者は「有機JASマーク」や「有機農業」という言葉は知っていても、それがどのようなものか十分理解している方は少ないのではないかということも議論になり、消費者にわかりやすい制度にする必要があるという議論がなされたところでした。
部会では、このように有機農業の特徴や優良性を踏まえますと、有機農業が広がることが何につながるのか、そうするためにはどういう制度がよいのかという議論がなされましたので、目的に関する議論は冒頭のようにまとめさせていただいたところでございます。 続きまして、4ページ目をお開きください。
こちらは、先ほども申し上げた制度に関する議論でございます。特に表示との関係も意識してまとめてございます。
先ほど3ページの最後にもあったんですけれども、部会では有機農業について消費者の理解が重要であるという議論が行われてまいりました。
その消費者視点で有機農業を見ますと、農水省からの説明資料にもあったところですが、「有機農業」と定義される取組は、有機農業推進法で定められている取組と、それから有機JASが取れる取組というものが違っていまして、わかりにくいというお話がございました。
また、同じ取組をしていても有機JASを取らない方が結構おられて、表示も、言い方も異なっているなどから、生産者にとっても、消費者にとっても制度がわかりにくいという議論が何度も行われたかと思います。
これに関連した議論の内容を大きくまとめますと、5つのポイントがあるだろうということでございます。
右側の三角のイラスト部分と照らし合わせながらご覧いただければと思うのですが、まずは丸囲み数字1のように、有機農業の取組水準が異なっていることがとてもわかりにくいというお話がございました。特に最近は、3ページで記載しましたように、輸出、インバウンドなど消費者、あるいは実需者のニーズも変わってきておりますので、ここは国際的な水準も踏まえて整理がいま一度必要なのではないかという議論だったということで整理をいたしました。
続きまして丸囲み数字2でございますが、特別栽培など減農薬・減化学肥料での栽培方法と有機農業とは技術も手間も異なりますので、そこは明確に違うものと整理して、有機農業は有機農業で伸ばしていく必要があると。
一方で、他方の減農薬ですとか、減化学肥料の農法、これもやはり大切なことでございますので、こちらはこちらでどう伸ばしていくかを別途区別して検討してはどうかという議論がありましたので、そのようにまとめさせていただいております。
続きまして、丸囲み数字3についてですが、有機JAS、日本農林規格を満たす中身というところですけれども、有機JASを取得できる取組はしているけれども、取得しない理由については、コストや栽培記録の手間といったところが議論になったところでございます。
第3回の部会では、栽培記録は宮沢賢治先生もやっていたということで、できない話ではないんではないかというお話などもあったところでしたので、認証取得にかかる手間というものを減らしていき、認証取得をしやすくすべきという議論があったかと思いますので、そのように整理をさせていただいております。
続きまして、丸囲み数字4についてですが、有機農業に新規で参入してくる生産者が非常に多く、現場で技術や資材などの情報を伝えてサポートしていくことが必要というお話がございました。このような支援体制が必要ということで、こちらのほうはまとめてございます。
しかしながら、既に一定の顧客があって新たに有機認証を取得する必要がない方などもおられるという議論が第2回部会ではございました。そのような方をどうしていくべきかという課題もあったと思いますので、丸囲み数字5として、三角の上の部分でございますけれども、丸囲み数字5に整理をしてございます。
続きまして、ちょっと長くなりますが、説明、先へさせていただきます。5ページのほうにまいります。
こちらは、有機農業の推進施策に関して行われた議論をまとめてございます。
まず人材育成に関してですが、先ほども少し触れましたけれども、部会では若い世代が有機農業の世界に入ってきているということがございまして、その方たちをこれからどうサポートをしていくかという議論が何度もなされました。
また、ヒアリングを行いましたJAたじまさんの例などもありましたけれども、地域で有機農業に取り組むことで生産者同士が相談できるということですとか、地域全体の活性化につながるという議論がございましたので、それを支える仕組みを検討すべきではないかということでまとめてみました。
続きまして、その下、技術開発についてですけれども、第1回の生産者の皆様からのヒアリングですけれども、こちらのほうでは、雑草対策という話がございましたし、さまざまな作物の技術開発、あるいは有機農業向けを意識した育種の議論、こういったものも出されたところでございますので、その議論をまとめてございます。
それから、上から3つ目ですけれども、農地の確保についてですけれども、これは地域でというところにもかかわってくることでございますが、特に団地化が重要というお話が一貫して行われたところでございます。
これは飛散防止、農薬の飛散防止ということだけではなくて、耕作放棄対策、あるいは技術の共有などの面もあるという議論がありましたので、その議論をまとめてございます。
続きまして、その下、販路開拓や流通の合理化についてでございますが、先ほどの目的のところでも少し触れましたけれども、ニーズの多様化に伴いまして、需要の高いものを生産者がもっとつくれるように、また旬の時期に収穫したものを安定的に供給するためになど、さまざまな面で生産者の方が単独で販売するだけではなくて、流通・加工・販売などに取り組む方との連携を進めていく必要性の議論というものがございましたので、そのように整理をさせていただいております。
最後に、一番下のところですが、消費者との関係についてですけれども、そもそも有機農業をわかりやすいものにするということは前提でございますけれども、他方で消費者にも有機食品を選んで買うということが生物多様性ですとか環境保全などの産地の取組を支えることになるんだということをわかりやすくメッセージとして伝えて、エシカルな消費ができる賢い消費というものを促すべきではないのかなという議論が行われたところでございます。
冒頭でも申し上げましたように、SDGsとのかかわりもございますし、消費者基本法とのかかわりもございます。というところでございます。
他方で、学校給食への利用ですとか、学校教育との連携、産地とのコミュニケーションなどを通じまして有機農産物の需要を喚起していくことも必要であるという議論が多くなされました。
これらの議論を、簡潔ではありますが、最後にまとめてございます。
以上が5ページでございます。
次に、6ページ目をご覧ください。
今回の部会の議論というのは、5ページのように個々の施策にかかわることも多くありましたけれども、3ページ、4ページのように、そもそも論のような議論も数多くあったかと思います。有機農業を何を目的に推進していくのか、どういう制度、体系のもとで進めるのかといった有機農業の枠組み次第で今後の有機農業の推進の方向性や、あるいは打ち出し方というのは大きく変わってくると思います。
したがいまして、私としては、ここまでの部会の議論を踏まえまして、ここを整理すべきではないかという段階で取りまとめとしてしまうのではなく、まずは農林水産省に対し、これまでの議論を踏まえて枠組みの整理をいま一度行っていただきまして、その整理が終わった後で取りまとめを行ったほうがよいのではないかという考えに至りました。 そのため、冒頭でも申し上げましたが、本日の会議での取りまとめは、中間取りまとめとし、この後、農林水産省のほうで、例えば自治体ですとか有機農業にかかわる皆様ですとか、現場の関係者のご意見も伺った上で枠組みを整理するようお願いをし、その整理が行われるまで審議は一旦休止してはどうかと考えております。
後ほど委員の皆様のご意見を賜れればと思っております。
ただし、部会の審議を休止したからといって、全国各地で有機農業の取組を広げる、推進する取組はとめてはならないというふうに思いますので、農林水産省を初め、関係各省、自治体の皆様、関係者の皆様におかれましては、引き続き現行の基本方針に基づいて有機農業の推進体制の整備や取組面積の拡大をどんどん進めていただきたいというふうに思ってございます。
その際に、今回の中間取りまとめや各回の議事録などもご参照いただきまして、速やかに取り組める事項があれば取り組んでいただけるとありがたいというふうに思っておりますので、これを4として追記をさせていただいております。
以上のような形で、今回の審議の中間取りまとめとしてはどうかと考えております。その上で案とさせていただいております。
私のほうからの資料の説明は、ちょっと駆け足ではございましたけれども、以上になりますけれども、今回はこのたたき台を部会でご審議いただきまして、果樹・有機部会名で「案」をとりたいと思っておりますので、ご審議をいただきたいというふうに思います。 これから先は、委員の皆様からのご意見を賜りたいと思っておりますけれども、よろしいでしょうか。
今日は皆様から一言ずつ、この取りまとめについてご意見をいただきたいと思うのですが、私としまして、大幅なご意見等の変更というよりは、もちろん追加するべき事項、取りこぼしている事項がございましたらご意見いただければと思いますけれども、お気づきの点、あるいは今後の対応に関することでも結構でございますので、順番にご意見を頂戴したいというふうに思っております。
それでは、ちょっと最初で申しわけありませんが、佐藤委員からご意見を賜れましたら幸いでございます。 - 佐藤委員
佐藤です。よろしくお願いします。
今上岡委員からあった話で、私もほぼ賛成というふうに考えております。
ただ、有機だけではなく農業全体を考えていただいて、すぐには実現はしないのかもしれないんですが、いわゆる団地化というのを有機だけではなく全体的に、日本全体的に団地化というか、区域を決めていければ、それぞれいい結果が出てくるのではないかなというふうに思います。
あとは消費者の皆さんに理解をいただいて買っていただく。つくる側も心を込めてそういったものをつくっている。なので、食べる側の人もそういう意味を知っていただくということで、相互理解があってなおかつ成り立つのではないかなというふうに思いますので、消費者の方にもわかりやすく。もちろん、農業者にとってもわかりやすい進め方ができればいいのではないかなというふうに思います。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
では、柚木委員、お願いいたします。 - 柚木委員
ありがとうございます。
私も、上岡部会長がこれまでの議論を踏まえた形でわかりやすくまとめていただいたというふうに思っております。
その上で、これから農林水産省のほうでのいろいろなご検討等に向けてということで何点かお話をさせていただければと思います。
1点目は、前々から申し上げておりますが、有機農業の生産振興ということを地域の振興対策とセットで進めていただければというふうに思っております。特に、中山間地域等の中で耕作放棄地対策で何をつくっていいのかわからないといったようなことがあるわけでありますけれども、逆にまたそういう地域が有機農業の適地ということもあろうかと思いますので、その点を検討視点として置いていただければというのが1点目であります。 それからもう一つは、環境保全型農業の交付金について、有機農業の生産に対する支援対策としての環境保全型農業の直接支払の観点を、現場にわかりやすく整理をすることが有機農業推進の対策としても必要ではないかなというふうに思っています。
最後、3点目であります。この委員会でもいろいろお話がありましたが、有機農産物の生産が、旬のものというか、季節性で生産される時期が限られていることから、それを有効に活用していくためには加工の部分が非常に大事だと思います。そういう点からも、農地としての団地化の話と同時に、農産物加工事業者等々の連携を含めた、有機農業の産地化ということもぜひ念頭に置いて今後の検討を進めていくことが大事ではないかと思っております。
以上3点です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
青山委員、お願いいたします。 - 青山委員
青山です。
まず、取りまとめで大変ご苦労いただきました委員長に敬意を表したいと思います。
いろいろな意見が出た中で、これだけ取りまとめるのは大変だったかと心中お察しいたしますが、よって整理が行われるまで一旦休止にするということは賛同いたしたいと思います。
一方で、今回いろいろなヒアリングを聞かせていただいて、有機、オーガニックを取り巻く環境が本当に大きく変わっているなということを感じました。したがって、スピードというものも大事なのかなというふうに思います。
そこで、取りまとめの対応についてという最終ページの6ページのところで4番として、最終的な取りまとめを、枠組みの整理が行われるまでの間ということを書いていただいているんですが、最終的に取りまとめをおよそどれぐらいの時期に行うとか、あるいはどこに一番重点を置いて取りまとめを行うかというようなサジェスチョンというか、そちらのあたりは示したほうが国民にとってもわかりやすいので、少し可能な範囲での、時期なり、テーマなりを追加できるものでしたら、していただけるとよいのかなと思いました。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
井村委員、お願いいたします。 - 井村委員
大変よくまとめていただきまして、ありがとうございます。
私も、一旦整理して、休止するということには賛同します。
ただ、青山さんもおっしゃったように、ぜひスピーディーに次の一歩をぜひ進めていっていただきたいなと思います。
それで、今回の中には反映できなくても、次の議論でもいいんですけれども、資料を送っていただきまして、まず地域の農業振興という視点と、もう一つは産業としての農業という、この2つの視点でぜひ有機農業を進めていっていただければなというのを思います。 それと、もう一つは表示のところなんですけれども、4ページ目の丸囲み数字5番に表示のあり方を検討すべきというところがあるんですけれども、格付というところであるとか、有機の認証は取っているんだけれども格付をしていないとかというのと、あと販売チャネルによる表示のルール。例えばインターネット、あと直売所で直接売る場合の表示、あとスーパーに並んでいる。この辺の整理というのは1回しなければいけないのかなというふうに思っています。
それと、最後になりましたが、ぜひ新規というのもあるんですが、有機農業に転換する。今現在、本当に企業的でなさっている農家が有機に転換していくということもぜひ重きを置いていただきたくて。そうなったときに、今までやっていらっしゃったいろいろな有機のなりわいがあるんですけれども、ぜひ誰も置き去りにしないというか、そういうきめ細かい、1つの方向に振ってばーっといくんではなくて、やはりきめ細かく、誰も置き去りにしない、そういう方向性を持っていただければなと思いました。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
大山委員、よろしくお願いします。 - 大山委員
今日の資料の取りまとめ、本当にありがとうございます。
それで、私がこれを拝見していて思ったことがいくつかあるのですが、1つ目は、有機農業推進法の基本理念のところをいくつか再度整理し直しているわけですけれども、今回の部会での議論を踏まえて、有機農業のさまざまな機能や効果ということが積極的に書かれています。例えば生物多様性の維持・増進とか、地球温暖化防止につながるといったことですが、これらは、ある面で農業者の、農業経営の枠を超えたところに目的を設定しているわけですので、農業経営者に、農業者にだけその役割を期待するというものではないと思います。農業は非常に地域的な面もありますが、社会全体にもっと意識を、意義を喚起するように、そのような農業が有機農業だということをもっと言ってもよいのではないかと思います。有機農業の役割や機能には、農業者の役割や努力の枠を超えたところまであると思いますので、そう思います。
それから、2つ目は、最初の部会のときに申し上げましたけれども、今回は耕種部門に限定してということで議論が進んだわけですけれども、いま一度、例えば稲作とか、畜産的な土地利用のところまで視野に入れていただきたいと思っています。経営面においても土地利用面においても大きな部分を占めるからです。例えば生物多様性の維持というときに、まとまった有機的管理の土地利用があってこそカバーできるのだと思います。今後、再整理するときにそこまで視野に入れて検討いただけたらと思います。
あともう一点は、先ほど上岡部会長からもお話がありましたけれども、消費者にわかりやすく伝えるための普及啓発の推進、取組をもっとすべきであると思います。その際に、有機農業は農業者だけではなくて、いろいろな関連事業者、いろいろな人がかかわっていると思いますので、そういった人たち全体で、要するに有機農業界と言ったらよいのかもしれませんが、有機農業界全体でのプロモーションということも今後検討していけたらよいのではないかと思います。
以上です。ありがとうございます。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
勝又委員、お願いいたします。 - 勝又委員
部会長、取りまとめありがとうございました。
私のほうから大きく2つ意見というか、感想を述べさせてください。
私ども、いつも消費者、生活者の方々の消費とかの研究をさせていただいているんですけれども、ここ数年、本当にモノからコトにお金の使い方というのが変わってきているということが大きく出ております。その中で農業というところを見たときに、私は有機農業というのがコトというところの消費に一番近いところだと思います。今大山先生もおっしゃっておりましたけれども、そういったときに例えば取りまとめの5ページ、有機農産物の需要を喚起していくことというところの物ですけれども、もしかしたら物だけじゃなくてサービスとか、その周りにあるものというのの需要喚起というのも非常に可能性があるのかと思っております。
それに付随しまして、その上のところですけれども、有機農業に取り組む生産者、加工業者、流通事業者等とありますけれども、その「等」がすごく重要で、それはもしかしたら旅行関連であったりとか、非常に大山先生のおっしゃったとおりですけれども、多様なところと組めるというのが有機農業の非常に強みだと思いますので、そちらというのもぜひ支援の中に入れていただけたらというふうに思っております。
それからもう一点、これから表示等々も検討なさっていくというところですけれども、海外の仕事をさせていただきますと、圧倒的に日本の表示というのは読めないというのがございます。ですので、ヒアリングなども必ず海外にしていただいて、マークに関しましても、もしおつくりになるとしたときも、それが日本版と海外版で違いますということがなくて、世界に通じるようなものにしていく規格というのが非常にわかりやすく有効ではないかなというふうに思います。
以上でございます。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
佐伯委員お願いします。 - 佐伯委員
佐伯でございます。
本当に取りまとめ、ありがとうございました。非常に多岐にわたった議論だったと思うんですけれども、本当に切り落としながら大事な部分だけ残してくれたなという感じをしておりますので、本当に感謝申し上げます。
1つ、目的のところで、農業全体の中で有機農業を推進する目的を明確化していくというのは、これは皆さん、委員の共通した認識だったと思いますので、ここが一番重要な目的の中に入ってくるんで、ここを入れてくれたことが私、非常にありがたく思っております。
制度についてなんですけれども、制度については4ページ目の丸囲み数字2になるんですけれども、この辺が具体的に進めていくときに、今までのやってきた環境保全型農業等との、施策とのどれぐらいのギャップを生むのかというのが皆さんかなり心配されるところ、要するに特別栽培とか、各都道府県のいわゆる環境保全型農業の認証ですとか、そういったものと有機農業は一線を画すということは私も当然賛同するんですけれども、それをどのように、今までやってきたことを、環境保全型農業をやってきた人たちにさらにもう一歩深めていくためというか、決して必ずしも有機でなければならないと私は思わないんですけれども、要するに環境に配慮した農業ってどうやって認識してあげるのというのは、今後課題としてこれは残っていくだろうなと思いますので、この辺が現場との理解のすり合わせをしていかないと、ちょっと混乱を来すんじゃないかなと思っております。
それと、あとは具体的な施策の中では、たくさんあります。たくさんありますが、これはむしろ次の最終取りまとめの中で具体的な施策というのは盛り込まれていくべきだと思いますけれども、1つは直接支払とはどうあるべきなのかとか、有機のです。それから、これは今農業全体の課題になっている流通という問題ですけれども、まだまだ有機農業は点在していますので、さらに、従来の農業に比べるとまだ点在している流通というのをどういうふうに合理化していくのかとか、先ほどほかの委員からありました旬をつなぐ加工への、いわゆる支援というのをどういうふうにやっていくのかとか。ただ、マーケットは伸びている、確実に伸びてきているんで、そういった意味では、ヨーロッパをまねをするとか、アメリカをまねをするというのではないんですけれども、なぜ彼らがオーガニックなものを求めるのかということは我々も真摯に学んだ上で、その具体的施策に生かしていかなければならないなというふうに感じております。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございます。
三浦委員、お願いします。 - 三浦委員
取りまとめの方向性については、特に私からも申すことはありません。上岡先生のお取りまとめに対して敬意を表するとともに、ぜひこの方向でやっていただきたいと、こういうふうに思います。
コメントいくつかなんですが、5ページに大きな枠というものがありまして、これ自体、そんなにここはというところはないんですが、先ほど来、ちょっと皆さんからご意見ありますように、農業経営の視点というのをうまく入れ込んでいったらいいかなというふうには考えました。
例えば、3番目に農地の確保・集団化というのがあるんですが、私はコメやダイズの研究もしていて、特に新規就農者や新しく入る方が、そういう土地利用型の作物などをやる際には、どうしても農地の大きさって非常に必要なんです。それを、では一遍にぽんと担保できるのかと言われると、なかなかそれってできないじゃないですか。そういう際にどうするんだろうというところを、この中に「農地の確保」って書いてありますけれども、どうやって確保していくのかとか、施策的にどうするのかとか、そういった視点で、経営できないとなかなかそこに入っていけないというのがあると思うので、例えばそういう点からも農業経営というものが重要かなと。ここでは「飛散防止措置や生産技術の共有などの」って、まあ、多分「など」の中に入るとは思うんですけれども、そういう点もかなり必要なんじゃないかなというふうに感じました。
それから、あと最初のご説明のときに、最後の消費者への情報伝達の話で、食育の話であるとか教育の話を少し触れられたと思うんですが、この辺について具体的にどんな形にしていくのかみたいなところは、ぜひとも今後ご検討いただきたいなというふうに思います。これは義務教育の中でどうするかというのもあるでしょうし、専門教育の中でどうしていくのかというようなところもあると思うんですけれども、これは決して有機農業だけではなくて、先ほど佐藤委員からも話ありましたように、農業全体のことを考えてどうしていくのかという、そういう教育どうしていくのか。これは、たしか前のときに同じようなことを言って、文科省とのいろいろすり合わせもあるので、なかなかちょっと難しいねなんていう話をたしか四、五年前の委員会で言われたような気がするんですが、そこら辺あまり縦割りにならずに、うまく協力していく体制になれればなというふうに感じました。
それから、あと整理の際に2つほどなんですけれども、1つは特別栽培と有機農産物の間というのはかなり差がありますよという話、皆さんいろいろな面からご指摘があるのですが、生産者自体はどう意識しているのかなと。特別栽培やっている農家と有機栽培やっている農家というのは、どう意識の違いがあるのかな。例えば、環境保全という面に対して、多分有機栽培農家って割と気にしているような気がするんですけれども、特別栽培農家さんって本当に環境に対して意識しているのか、それともコスト的なものなのかとか、いろいろその辺違いがあるんじゃないかと思うので、そういう何か意識調査をしていただければなというのが1点と。
あとこの中にもありますが、輸出とかインバウンドでニーズがありますよという書かれ方をしているんですが、なかなかどういうニーズがあるのかというのが我々、特に技術開発している者にとっては、こういうニーズがあるんだったらこういう技術開発するとか、あるいはこういう品目を対象に研究を行えばいいとわかるんですが、なかなか聞こえてこないというか、我々もなかなかそういう情報がないので、例えばお茶が今売れていますよとか、そういうのはあるんですけれども、その辺の情報をぜひとっていただければというのが要望でございます。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
山内委員、お願いします。 - 山内委員
内容につきましては私も異論ございません。取りまとめ、どうもありがとうございました。
意見が2点、質問が2つあります。
1つ目の意見は、先にも出ましたが、目標、目的のところで私自身も、有機農業が持っている日本の農業全体の維持への役割、あと関連して農村地域、中山間地域のコミュニティの維持などの機能も明確に入れていただいたらよろしいのではないかと思います。
2点目ですが、資料の施策の販路開拓、流通合理化の中に書いてはあると思いますけれども、特に消費者のところでは価格の問題が出ておりましたので、多分価格はニーズとか合理化の中に含まれていることかと思いますが、明確に言葉を「価格」と書くかどうかはお任せいたしますが、含まれているということは、皆さんで論議してきたところでもありますので、私は明確にしたらいかがかと思います。
質問です。一点目は、有機農産物の国際水準についての確認です。4ページの三角形の絵で見ると、国際水準は丸囲み数字4のところに線が引いてある太い紺色、ここが欧米の基準と同じと聞いた記憶がありますが、それで正しかったでしょうか。
質問の2点目は、中間取りまとめのあとの具体的な取り組みについて、言及可能な範囲でかまいませんので教えてください。加えて、時間軸についてもお願いします。つまり、年内に何をするのか、2年以内なら何ができるとか、といったことです。
取り組みとしては、法律改正の必要なもの、法改正はしないが制度変更で進められるものなどがあると思います。たとえば、環境保全型の支払でしたら単価変更は法改正無しにできるのではないかと考えます。生協で取引している生産者には特別栽培に取り組んでいる方が多いので、今回、特別栽培のあり方は「別途検討すべきではないか」という課題として、論議の俎上にのりましたので、今後、どのように取り扱われていくのか関心があります。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
皆様からのさまざまなご意見をいただいているのですけれども、まずは、そうしますと、ご質問に関して事務局何かございますか。 - 及川課長
各委員の皆様のご意見については、部会長取りまとめでございますので、事務局のほうから申し上げることは何もございませんが、今山内委員から質問という形でいただきましたので、質問の部分につきましてだけ答えさせていただきたいと思います。
まず国際水準の考え方です。4ページ目でございます。おっしゃるとおり、いわゆるコーデックスが決めた基準というのがありまして、それを今有機JASのほうがそれに準拠しているということです。この丸囲み数字4番の太い線のところが、いわゆる国際水準という形になるところでございます。
丸囲み数字2でございます。あくまでも、今日皆様、各委員の合意を得まして取りまとめられたらということの前提でございますが、あまり、先ほどの2年、3年というわけじゃなくて、おおむねこの夏に我々としても予算、次年度の予算要求という形で取りまとめるものでございますが、その1つの目安となるんではないかなというふうに考えているところでございます。
内容につきましては、かなり根本的な議論として、制度、目的といったところもございます。何をするということのお約束はなかなかできるものではございませんけれども、まずは、今回各委員から、取りまとめいただいたものを積極的に現場によくよく、こんな議論があって、このような取りまとめになった、このような整理がなされたんだということであって、まさに各委員からありました、地域の方々が、ああ、有機農業というのはこういう価値があるんだ、こういう意味があるんだ、農政上、もしくは地域振興上、こう役立つんだということのディスカッションを踏まえながら、じゃ、こういうふうなことが必要ではないかといったところを数多くかき集めるというのがまず1点。
第2点目としては、ビジネスの話がありました。流通・加工といったところ。また、勝又委員からありました、流通・加工だけじゃない第三、第四のサービスといった方々にも、今回市町村のネットワークということでいろいろとそういった点も動かそうという状況でございます。これも上半期までに動かしていきますんで、そういった流れの中で、そういった地域振興とビジネスといったところの議論を市町村が有機農業に取り組んでネットワークをつくっていく運動の中でそういったご意見をいろいろ聞きながら、幅広くもう一回エビデンス、またご意見、お考えといったものを集約した形で、先ほど言った予算要求をしていく夏を1つのめどとして農水省としては取りまとめていきたいなというふうに考えているところです。
以上です。 - 上岡部会長
ありがとうございました。
ご質問に関しては、山内委員よろしいでしょうか。大丈夫ですか。今のご回答でいいですか。 - 山内委員
特別栽培についてはいかがですか。 - 及川課長
特別栽培も含めて議論をしていきます。 - 上岡部会長
よろしいでしょうか。
委員の皆様方のご発言に対して、さらにもう少し意見を述べたいという委員がおりましたら、ぜひ挙げていただければと思うのですが、いかがでしょうか。
よろしいですか。そうしますと、今課長のほうからもご説明申し上げたとおり、農業の中での有機農業の位置づけをしっかりしていくというところですとか、地域振興とともに団地化も含めて、そういったところを意識していくということ。それから、スピードも必要だよというご意見もありましたので、この点に関しましては農林水産省のほうで各関係者の皆様にヒアリングをいただいて、できるだけスピーディーにできるところはできるところで進めていただきながら、次の再開ができるように進めていただきたいなというふうに思っている次第でございます。
あと皆様から出ているのは、消費者との関係というところも大きくあったかと思いますので、これは文部科学省さんに限らず、農林水産省のほうでも食育の関係もありますし、あるいは消費者庁との関係もあると思いますので、ある関係する省庁と足並みをそろえてというわけにはいかないと思いますが、関係するところはぜひ協力いただいて進めていただきたいなというふうに思っている次第でございます。
皆様から一通りご発言をいただいたのですけれども、どうしても最後にこれをちょっとやっぱり言っておきたい、今後の進め方の上でも言っておきたいということがございましたらいただきたいのですが、大丈夫でしょうか。
おおむねこれまで、第3回目までの議論の中でも、いろいろとご意見賜っているかと思います。
いろいろご意見をいただいて、こういったところを入れたほうが本当はいいんじゃないかということもあったかとは思うんですけれども、それにつきましては、細かい修正につきましては、申しわけありませんが、部会長にご一任いただくということでよろしいでしょうか。大幅には内容としては変更なしということになるかと思います。
それから、この今日の取りまとめ(案)でございますけれども、こちらを適宜微修正をさせていただいた上で、今回配布いたしました部会長名の中間取りまとめ(案)という「(案)」をとらせていただきまして、果樹・有機部会の名前で中間取りまとめということで公表してよろしいでしょうか。
ありがとうございました。
それでは、そのようにして、本部会の中間取りまとめとしてホームページのほうに掲載を行いたいというふうに思っております。
それでは、最後に本日の部会の議事録の取り扱いにつきまして、事務局のほうお願いいたします○嶋田課長補佐 事務局でございます。
今回取りまとめということで審議いただきましたけれども、部会の審議は一旦休止というご案内をいただきましたので、部会の議事録につきましては事務的に作成して、委員の皆様方にメール等でご連絡させていただいて確認していただいて、その確認がとれた段階で事務局にてホームページに掲載という形で対応をさせていただきたいと思います。
ということでご審議いただければと思います。 - 上岡部会長
以上のご説明でよろしいでしょうか。今後の対応としましては、そのように対応をお願いしたいと思います。
今日はちょっと早かったんですけれども、以上で本日の部会の審議を終了したいと思います。農林水産省には、中間取りまとめを踏まえた対応をよろしくお願い申し上げます。 では、進行を事務局のほうにお返しいたします。 - 嶋田課長補佐
速やかなご審議、ありがとうございます。
では、最後になりますけれども、今回取りまとめをいただいたということで、最後に菱沼審議官のほう、すみませんが、ご挨拶をいただけますか。 - 菱沼審議官
皆様、部会長を初め、委員の先生方、誠にありがとうございます。本日は中間取りまとめということでまとめさせていただきました。誠にありがとうございます。
我々は、よかったなというだけじゃなくて、今度我々に仕事が来るということでございまして、キャッチボールの球を我々が受けとめたというようなことで、これをしっかりやっていかないと。まさに最終ページの3ポツにありますように、宿題が我々のところに来ているということでありますので、これからさまざまな方々とのヒアリングを行うといったようなことで、早く枠組みをしっかりまとめていきたいと思っております。
そういった中で、ずっと、まとめたり、勉強ばっかりしていると有機農業が進みませんので、有機農業もしっかり推進させていくということを同時並行的にやっていかなきゃいけないというふうに思っています。
議論の中でいつまでどうするんだというお話もございましたけれども、まさに我々施策を今講じていく中でいけば、今年の8月末までに概算要求というのをしていかなきゃいけないわけでありますので、そういったヒアリングをしながら、施策はどうしていくのかといったようなことをまとめつつ、予算要求なりもやっていかなきゃいけないと思っています。
その予算要求の前には、官邸のほうにも成長戦略なり骨太方針というのがございますけれども、ああいったところに何とか有機農業の推進といったものがどういうふうにはめ込めるのかということも我々精力的にやっていきたいなと思っています。
いずれにしましても、しっかり早く、スピード感を持って我々枠組みを決めていきたいと思っています。そういった暁には、皆様のほうに速やかにご報告できることを申し上げまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。
本日は、誠にどうもありがとうございました。 - 嶋田課長補佐
では、以上で果樹・有機部会については終わりになります。ありがとうございました。
では、また事務的な件とかございましたら、また委員の皆様に個別にご連絡させていただきますので。
どうもありがとうございました。。
午後2時29分 閉会