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農林水産省

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令和元年度第3回(現地調査)議事概要

1.日時及び場所

日時:令和元年12月13日(金曜日)
場所:静岡県下

2.議事

(1)開会
(2)挨拶
(3)意見交換
(4)まとめ
(5)その他
(6)閉会

3.議事概要

議事概要(PDF : 196KB)

 

(3)意見交換
(松田委員)
「森町とうもろこしの里地区」の「水田の3倍活用」はすごい取り組みだと思った。なぜレタスとトウモロコシを選んだのか。きっかけとなる出来事があったのか。

(遠州森鈴木農園(株))
約60年前から地域ではレタスが栽培されていた。当農園では約10年前にほ場整備をした際にレタスの栽培を決めた。トウモロコシは水田を休耕させないようにするため、当農園の会長や有志が集まって色んな作物を作っていた中、たまたまトウモロコシが上手く育った。それがスタートだった。

(松田委員)
そうすると、トウモロコシを定着させたのは貴農園なのか。

(遠州森鈴木農園(株))
当農園だけでなく、会長と会長の旧知の仲間とともに頑張ってきた。

(平松部会長)
「甘々娘(かんかんむすめ)」と「甘太郎(かんたろう)」の品種を選んだ理由は何か。

(遠州森鈴木農園(株))
当初は「ハニーバンタム」というトウモロコシを栽培していた。その後種苗会社から色々提案があり、それが「ピーターコーン」という品種で、ドンと売れるようになった。この次に種苗会社が提案してきたのが「甘々娘(かんかんむすめ)」だった。糖度がとても高く、森町の気候にぴったり合っていた。それから15年くらいずっと「甘々娘(かんかんむすめ)」を栽培している。

(染谷委員)
「水田の3倍活用」に驚いた。今一番問題になっているのは遊休農地だが、本地区での状況はどうなのか。

(遠州森鈴木農園(株))
この辺では遊休農地は1haくらいだと認識している。当農園の会長は農業委員でもあったので、荒廃農地ゼロを目指して頑張ってきた。

(染谷委員)
町全体としてはどうか。

(森町)
町の北部は山間地。山間地では急峻なところを利用して茶の栽培が盛んに行われていたが、やはり高齢化が問題となっており、機械化もできないことから、茶園に関しては荒廃した農地が見受けられる。

(柚木委員)
先ほど見させていただいたFOEAS(フォアス)の導入率はどのくらいか。また、コストはどの程度か。

(加藤委員)
堆肥作りもポイントだと聞いたがどうか。

(遠州森鈴木農園(株))
当農園のトウモロコシや米、稲わらを牛に食べさせ、フンを近くの堆肥センターで堆肥にしている。これをレタスの苗に入れ、リサイクルしている。

(加藤委員)
畜産は牛が中心なのか。
(遠州森鈴木農園(株)代表取締役)
豚もいる。

(松本臨時委員)
先ほど、トウモロコシの播種時期が1月末からと伺ったが、1月末は直播か、それとも苗を作るのか。

(遠州森鈴木農園(株))
直播。

(松本委員)
この地域は、直播で育つくらい気候が温かいのか。

(遠州森鈴木農園(株))
直播してビニールを被せて、温かくする。

(松本委員)
私の農場もトウモロコシを作っているが、1月末は直播ではなく苗を作って植えているので、気になって質問させていただいた。

(遠州森鈴木農園(株))
苗だと植え痛みする。結局、直播した方が早く収穫できるということがわかった。

(松本委員)
発芽率も結構いいのか。

(遠州森鈴木農園(株))
9割位を目指している。

(静岡県)
先ほど柚木委員からご質問のあったフォアスについて。森町トウモロコシの里地区のフォアスの面積は25ha。これは1期事業の分であり、2期事業を令和3年度から計画している。また、県内では63.9haの実績があり、今後147ha程度の計画がある。また、施工費について、静岡県における暗渠の平均施工単価は10aあたり20.9万円であり、フォアスは10aあたり22.0万円。フォアスの方が1.1万円ほど高い。

(長谷川委員)
トウモロコシを食べてみたいと思ったが、夏場の時期にここ(森町)に来ないと食べられない。作れば作るだけ直売所で売れるという話があったが、トウモロコシの栽培は今後どうしていくのか。トウモロコシだけ何かするというのもなかなか難しいと思う。今後も、直売所という形でやっていくのか、もう少し違う販売方法を考えているのか。また、トウモロコシを使ってスイーツを作る等色々な展開の仕方もあると思うが、そういうことは考えているのか。

(遠州森鈴木農園(株))
現在、トウモロコシを使ったアイスを作っており、直売所やインターネットで販売している。トウモロコシも当農園のHPから買えるようになっている。これから100%直売というのもどうかと思っている。実際、今年は東京の市場に出して向こう(東京)でPRを行った。それによってネット注文が増えている。

(松下委員)
県内のフォアスについて、何軒の農家が導入しているか。

(静岡県)
具体的には把握していないが、一番最初に取り組んだ菊川市にある2軒の農家で、効果が非常に高いということで広がった。表作と裏作を、鈴木農園のように一緒の農家がやっている場合もあるが、場所によっては、「水稲を単作でやっている農家に裏作期間だけ農地を借りたい。冬に裏作をやるのでフォアスを入れて欲しい。」という要望があり、地域全体で裏作を行うためにフォアスを使っている場合もある。

(松下委員)
フォアスを導入した場所はわかるが、裏作は別の農家がおこなっていたりするので、農家戸数が出てこないということと理解した。

(渡辺委員)
3点ほど教えていただきたい。1点目は、森町の中で、鈴木さんのような担い手と、兼業農家はどのくらいの割合になっているのか。2点目は、静岡県全体のほ場整備率と森町のほ場整備率はどの程度か。3点目は、コシヒカリの単収と販売方法はどのようなものか。

(遠州森鈴木農園(株))
今年は天候が良かったということもあり、コシヒカリの単収は9.7俵。販売は、3割をJAに出荷、4割は直売や固定客向け。残りは米屋に出荷している。

(静岡県)
静岡県のほ場整備率について、現在30a区画以上の区画整理が終わっている農地は47.9%。全国平均を若干下回っている。

(森町)
町のほ場整備率はよくわからないが、60~70%くらいは行っているはず。県よりも整備が進んでいる。農家数は、認定農家が70戸、少しでも農家の収入があれば農家になるので、データの収集方法からすると747戸。実際はこれほどではないが、本当の兼業農家って言い方がなかなかできない。若い青年の方も、農協で青年部というのがあるが、22名いる。若い方も頑張っていらっしゃっているという状況。

(渡辺委員)
担い手は、町全体の農地面積のうちどのくらい耕作しているのか。国全体では、担い手が農地全体の55%くらい耕作しているという数字は出ているが、森町はどのくらいなのか。

(静岡県)
農地については、隣接している認定農家に耕作をお願いすることが多い。そういう意味では国よりも率は高いと思われる。

(渡辺委員)
そうすると、鈴木さんのような担い手のカバー率が高めということか。

(静岡県)
然り。現在、一宮というところで基盤整備を進めているが、補助事業の要件があり、担い手への集積要件がある。正直、担い手も条件の悪いところではなかなか引き受けるのが難しいと思うが、地域のことを考えて引き受けていただいている。私たちのところに相談があれば、近くの担い手を紹介しているのが現状である。

(加藤委員)
静岡県に伺いたいが、フォアスによりほ場からの排水が早くなり、結果として河川の方の水位が上昇しすぎて、河川への排水が追いつかないという状況がある。県としてはフォアスを入れるような地域が増えてくれば、排水のための河川の整備を増やさざるをえない。河川整備と事業を一体化しないと、河川に近いところではフォアスを入れられないということはないのか。

(静岡県)
ケースバイケースだとは思うが、今日見ていただいた森町は比較的早くから排水路整備も進めていた。しかし、自然相手であり、河床をどこまで下げられるかということもある。

(加藤委員)
フォアスの導入によって、農業用排水路設計の前提となる降雨確率を10年から15年、20年と、見直していくことはありうるのか。

(静岡県)
そこまでは考えていない。

(4)まとめ
(渡辺委員)
静岡県は、気候条件とか地理条件が非常に恵まれていると感じた。私どもの地域のことを考えると、冬場に田んぼが乾くことはあり得ないので、それだけでもとてもうらやましい。コメだけでなく、施設園芸等に積極的にチャレンジしているところも大いに見習うべき。森町でも同じことだとは思うが、平場以外の中山間地域のこれからの農業展開がどうなるのか。中山間地域を守るために中山間地域等直接支払や多面的機能支払等の支援制度があるが、そのような制度をせっかく用意しても、それを受けて農業をやる人がいなくなるということを考えると、そこはなかなか大変なのかなと思う。その辺についてこれからいろいろ勉強させていただきたい。今日受けたカルチャーショックを持って帰りたい。特に浜松土地改良区での市町村の支援の話と今日ここでの農業展開を見させていただいて、行政へ意見を申し上げる時のいい材料ができたと思っている。

(古谷委員)
今日は色々な素晴らしい事例を拝見させていただいた。今後、全国的に施設の老朽化への対処の問題が出てくるだろうと思う。担い手が減っていく中でどのようにお金をかけていくかという難しさが、気候条件に恵まれている静岡県でもあるということを実感した。水田でのICT活用もそうだが、結局こうした事業の裏には担い手の不足というのが根源的な問題としてあるのだろうと感じた。最後、森町の鈴木様のほ場で見せていただいたものは、私もとても驚いた。だがこれは森町だからできたことであって、渡辺委員もご指摘だったように、このような取組を新潟でやりましょうと言っても上手くいかないだろうということもあるわけで、全国的な視点で一律の支援をするというのはむしろ難しいように思えた。地域によって特性があると思うので、それに適応したきめ細かな支援ということで、細分化されていく方向にならざるを得ないのではないかと感じた。

(長谷川委員)
最初の三方原の事業を見て思ったが、この地域を考える上では地震のことを相当考えなくてはならない。色々と写真やグラフがあったが、特にこの地域の場合は農業用水だけでなく工業用水もあるということなので、もし何かあったときに非常に甚大な被害を受ける可能性がある。そう考えたときにこれからの土地改良事業を考えていく上では、地震への対応というのをかなり優先的に考えなければならないということを強く感じた。水田のICT活用については、今年度、3年間の実証研究が終わるという話だったが、データがたくさん蓄積されていけばいくほど不具合も減るだろうし、時間の節約にもなるだろうし、使い勝手もよくなっていくので、色々なところに広げていって、それをどれだけ個性的でいいものに作り上げていくかが重要であると感じた。鈴木さんのところの話は皆さんのおっしゃるとおりであり、とにかくすごいと思った。

(清水委員)
農作物を作るだけでなく売ることで農家や生産者の生活が維持されるだけではなく、地域も維持され、防災という面においては農業に従事してない人にも大きく関わってくる。その部分をどう伝えていけば理解していただけるのかということを改めて考えた。水稲もレタスもトウモロコシも全てブランド化されていると考えたとき、ブランドはどうすれば変わっていく消費者に対応できるのか、農作物や農作物を育てる側の価値をどう伝えていくかということを考えた。水をどう配るか、どう末端まで届けるか、水が足りないところもある。一方で、最後は水がいらないときにどう水を切るかというのが本当に大きな課題だと思う。そういうことに対しても農業農村整備事業の大切さや技術開発の必要性を感じた。

(松田委員)
全体を通して思いつくのが多様性。冒頭で渡辺委員もおっしゃったが、秋田県においてはこのような農業展開は難しいと思った。実際、静岡では秋田県では考えられないような事業展開をしていて、そこに多様性があると思った。その多様性に対する解決策はそれぞれ違うと思うが、どう仕掛けをつくるかということが今後問われる気がした。その多様性の中には気象という条件もある。営農をどういう方向で継続したいのか、営農の多様性に対してもどういう仕掛けで受け止めることができるのか、あるいは支援できるのかということではないかと思う。多様性への対応力は、今の担い手とともに将来の担い手層を確保していく仕組みをいかに今のうちに作っておくかということであり、ICT技術もいわばそのひとつで、鈴木さんのように水田を二十数haやっている方々は、マンパワーを使うか、あるいはICT技術で少ない人数で対応するかということになるだろう。一方で、ICT技術を使わない人の作業を効率化するというのを、多様性を考えた場合にどのような方法があるのかということも、今後求められるのではないかと思った。渡辺委員の言葉を借りると、積雪地として改めてカルチャーショックを受け、地元農業をどうするか考えなければいけないと思った。

(柚木委員)
効率的な農業経営を進めていくことと農村地域のあり方との関係は、今回の基本計画見直しの中でも大きなテーマとなっている。今まで産業政策重視になりすぎていたのではないか、もっと地域政策を大切にすべきではないかという意見があり、企画部会の中でも議論している。今回の現地調査で効率性の高い農業を進めていくうえで、基盤整備事業の重要性、とりわけ農業の場合は水管理が不可欠であり、そのための基盤となる水利関係施設の老朽化がかなり進んできていることについて、早急に手を打つ必要があると感じた。同時に水管理を含めてICTやスマート農業を取り入れていくにあたり、農地の利用集積・集約化を進めていくことが重要であると感じた。外国人材の雇用も日本の農業には欠かせない状況になっていくと思う。そうなると外国人材を地域で受け入れる体制づくり、環境整備を、特に農村部においてしっかりとやっていく必要があると感じた。
静岡県の場合も担い手として規模拡大を望む方がいる一方で、農地を貸し付けている人の農地や営農に対する関心が薄れてきている状況が見受けられる。そういうところをどうしていくか。長期に農地を貸し付けている人の中には農地を売りたいというニーズがあるが、借りている側からすればコスト的には借りている方が楽である。そうなると、農地を買い受けて貸し付けるという機能をどこかに持たせる必要がある。今の農地中間管理機構は借りて貸す仕組みだが、農地の所有権を手放したいというニーズが増えていくとすれば、そのような農地に対して、一定の基盤整備を加えた上で、担い手に貸し付けるという仕組みを考えていく必要がある。
農地の利用率については105%という目標があるが、実際には大きく下回っている。利用率をどうあげていくのか。達成するためには労働力の問題や機械化の問題等色々あるだろうが、適した作物や輪作体系を提唱していくことが大切である。

(松下委員)
効率性ということで話を伺っていたが、「効率」の中にも様々な概念があるのだと実感した。ICTのように人手をできるだけかけない形で時間に余裕をもたせていくという意味での効率の上げ方もあるが、鈴木さんのようにひとつの土地を何度も有効に使って効率を上げるというやり方もある。これからどんどん人が減っていき、担い手が少なくなる中で、いかに上手く回していくかが大事になってくる。効率性という言葉に色々な意味を含め、手広く手厚く考えられる施策を打っていかなければならない。

(加藤委員)
末端の土地改良区における水の使い方がいろいろあるということを教えてもらった。これに対して基幹的な施設整備がみえない。ICTで末端の土地改良区のデータが見えてくるのではないかと思うが、それに合わせた形で供給される水の管理が、今後出てくるキーワードである。また、鈴木さんがやっているような高付加価値型の農業・農地をつくればつくるほど、災害のリスクも高まってくる。そのリスクをどう減らすかを土地改良事業のなかで考えていかなければならない。

(松本委員)
皆さんの力や先代の努力があって、作物が育っている大切さや水の大切さを学ぶことが出来た。私の農場は夏場の夜中に水管理をする必要があるが、水田のICT活用を拝見し、労働時間の削減につながると感じた。弊社も土地利用率は、1年に2.5回転させているが、地域の共通課題として規模拡大をするには人材確保が必要である事を改めて認識した。

(染谷委員)
三方原用水の歴史に、まだ荒地だったところを開拓した県民性、心意気に感動した。そして、このように行政と土地改良区が一体となっているところがあるのかということに感心した。自分のところは麦と大豆でせいぜい年2作、今度は知恵を絞って2年3作に取り組んでいるが、鈴木さんは1年3作。私は驚かされ、こうやって一人ではなく、みんなで町全体を盛り上げていることに感心した。自分たちも参考にしていきたい。

(横田委員)
トウモロコシはたくさん売れるけど大きな収入にはならないということだったが、そのトウモロコシを通じてたくさんの人が来て町全体が潤い、それを見た若い農業者が農業をやっていこうという良い循環がある。フォアスに限らず基盤整備を通じて農業全体がいい循環に繋がっているような気がする。このようなことがとても重要な時代に来ていると思う。これから先、気候変動などで営農が難しくなるなかで、基盤そのものを気候変動に強くするということも大事であるが、農業をやる人たちそのものが気候変動、環境変化に強くなっていくことが重要であると思う。


(平松部会長)
農業農村整備事業は農業振興のための産業政策、地域振興のための地域政策、これらが車の両輪で、それらを下支えしているのが国土強靱化である。
国土強靱化は農業農村整備事業の最優先課題である。災害対策にはハード面の整備とソフト面の整備があると思う。ハード面の整備は比較的目に見えやすい。ソフト面は万が一災害が起こったときの事業継続計画(BCP)を作る上でも押さえておく必要がある。
森町で見せていただいた収益性の高い農業は、まさに農業振興と地域振興の両輪となるいい事例である。こういった事例は要因分析をして波及させることが大切である。ある地域で上手くいったものが、そのまま他の地域で上手くいくとは限らないということもあるので、できるだけ優良事例はたくさん集めて要因を分析し、それを情報発信し、使えるところは使っていくことが今日の部会でも大切であると感じた。以前、武山委員がおっしゃっていたが、最近は労働生産性の向上ばかりが注目されており、土地生産性の向上があまり注目されていない。森町では、土地改良事業により農地排水を制御し、土地生産性が上がって、生産性の高い農業を展開している。やはり、労働生産性と土地生産性の2つの観点が重要であると改めて感じた。

(静岡県)
今回は良いところばかりを見ていただいたが、静岡県に担い手が多いというわけではない。これから非常に困難な時代に突入するだろう。所有者不明の土地の問題もあるほか、都会に出た人が静岡県に戻ってこないという現実がある。このような中でいかに担い手を確保するかが非常に大きな問題であると思っている。一番大切なのは、鈴木さんのような儲かる農業の姿をしっかり見せることである。後継者が育っていることがひとつの目安になるため、そのような現場を私たちが支えていくことが大事である。たとえば、ICTは水管理の労力を低減させる効果はあるが、農業をやろうといった若い人たちはなかなか入ってこられない。農業は技術が必要だからである。農業は土地、水や気象条件等を全部把握しないとできないが、そもそも土地改良はそういった条件をひとつひとつ整えて、誰でも農業ができるようにしてきた歴史がある。水管理も誰でも出来る形にしてあげなければネックになってくる。静岡県の農業は、これから農家の子孫が農家を継ぐ時代ではなくなってくる。もちろん農家の子孫が農家になってくれるのが一番良いが、外から入ってくる人たちにいかに静岡県に魅力を感じてもらい、静岡県の農地で農業をやってもらうかを考えていかなければならない。これができる基盤を作っていくことが大事である。今日のご意見を参考に取り組ませていただきたい。

(遠州森鈴木農園(株))
周りの景色が変わらないことを目標に、担い手を育てながら一生懸命頑張っていきたい。

(森町)
「森町の主な産業は何か」とよく聞かれるが、私は「農業」と答えている。森町の農業はそれくらい先進的に取り組んでもらっている。これはもちろん農家の努力であるが、その背景には国や県からの支援があり、土地改良や基盤整備がある。今後ともご支援を賜りたい。森町に素晴らしい農業があるということはありがたいことである。いま、農業の魅力を発信し農家以外の方にも就農してほしいという意見もあった。鈴木さんのお父さんが若い頃にベンツに乗ろうと言っていた。農業で十分な収入があるということを公言し、率先してそれを実現しており、それが今の形になっている。農業は過酷であり若い人たちからは敬遠されがちだが、そのような所を打ち破って確立されてきたので、これからは魅力として発信していきたい。皆さんのご意見の中で多様性という言葉があったが、条件が違う地域においてそれに合った農業をしていかなければならないという話はもっともである。これはまちづくりも同じ事であると思う。森町がどのようなまちづくりをしていくかと言えばやはり、森町の個性を活かし磨いていき、森町らしさを出していくことが大事であると話を伺いながら感じた。これは農業にも通じる部分である。これからもこのような気持ちで取り組んでいきたい。

(5)その他
(農村振興局整備部長)
色々な刺激を受けた一日だった。今、農業が良い意味で変わり目に来ていると感じている。今後、次期土地改良長期計画の策定を行うことになるが、長期的なことも視野に入れた上で計画を作らなければならないということを学んだ。現場で直接お聞きした声を活かしながら、今後の部会において将来のことについての議論が深まればと思っている。


以上

お問合せ先

農村振興局整備部設計課計画調整室

代表:03-3502-8111(内線5514)
ダイヤルイン:03-6744-2201
FAX番号:03-5511-8251

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