人の手で作るウナギの赤ちゃんの育て方
ウナギを取り巻く状況について
皆さんは、ウナギは好きですか。ご飯の上にウナギの蒲焼を乗せて食べるととてもおいしいですよね。
皆さんが食べているウナギは、ウナギの子供(シラスウナギ)に餌を与えて大きくした、養殖のウナギがほとんどです。
シラスウナギ
日本では『ニホンウナギ』という種類のウナギが養殖されています。
ニホンウナギ
天然のニホンウナギは、日本から約2,000kmも離れた海域で産卵をします。
卵からふ化したウナギの赤ちゃんは、海流で運ばれながら成長し、シラスウナギとなって日本などの河川や沿岸にたどり着きます。
こうして長旅を終えて天然の水域を泳いでいるシラスウナギをとって、養殖に使っているのです。
ニホンウナギが日本などへやってくるまで
こうした天然のシラスウナギがとれなくなってしまうと、養殖できるウナギも減り、皆さんの食卓に届くウナギも減ってしまいます。
そこで、天然のシラスウナギを使わなくても養殖ができるように、シラスウナギを人の手で(人工的に)作る研究が進められています。
ここではその研究の成果として、人工シラスウナギの作り方についてご紹介します。
人工シラスウナギの作り方
シラスウナギを作るには、卵が必要です。
メスのウナギにホルモンを与え、卵を作ってもらいます。
メスのウナギにホルモンを注射している様子
産まれた卵に別に採取しておいたオスの精子を加えて受精させ、30時間ほどでウナギの赤ちゃんがふ化します。
ふ化直後は自分のおなかについている栄養(卵黄と油球)を使って成長します。
ウナギの受精卵
ふ化して間もないウナギの赤ちゃん
おなかの栄養は8日ほどで無くなるため、そこからは餌を与えなければなりません。
餌はニワトリの卵などを材料にしたものを与えています。
栄養だけでなく、ウナギの赤ちゃんの食べやすさにも気を配って作っています。
ウナギの赤ちゃんに餌をあげている様子
メスのウナギにホルモンを注射している様子
産まれた卵に別に採取しておいたオスの精子を加えて受精させ、30時間ほどでウナギの赤ちゃんがふ化します。
ふ化直後は自分のおなかについている栄養(卵黄と油球)を使って成長します。
ウナギの受精卵
ふ化して間もないウナギの赤ちゃん
おなかの栄養は8日ほどで無くなるため、そこからは餌を与えなければなりません。
餌はニワトリの卵などを材料にしたものを与えています。
栄養だけでなく、ウナギの赤ちゃんの食べやすさにも気を配って作っています。
ウナギの赤ちゃんに餌をあげている様子
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水産庁増殖推進部研究指導課
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ダイヤルイン:03-3502-0358
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