野村農林水産大臣とアルバロ=ラリオ国際農業開発基金(IFAD)総裁との会談について
令和5年1月25日
11月17日(木曜日)、野村農林水産大臣は、訪日中のアルバロ=ラリオ国際農業開発基金(IFAD(イファッド))総裁による表敬訪問を受け、今後、世界の食料安全保障の強化に向けて我が国とIFADが連携を深めていくことを確認しました。表敬の具体的な内容は以下のとおりです。
- 野村大臣は、世界の食料安全保障が課題となる中、各国が持続可能な農業生産を実現することが重要であると述べた上で、自然環境にも配慮した持続可能な農業を実現する我が国の取組を紹介しました。また、こうした取組には開発途上国にとっても有益なものがあることを示唆しつつ、世界の食料安全保障の実現に日本の知見・経験を効果的に活かすに当たってIFADとの連携強化の必要性を強調するとともに、我が国が議長国を務める2023年のG7農業大臣会合等における連携など今後の協力をラリオ総裁に呼びかけました。
- これに対し、ラリオ総裁から、世界の食料安全保障に向けた我が国のリーダーシップに対する謝意が示され、来年のG7農業大臣会合の議長国を支えるためIFADとして最大限尽力したい旨が述べられました。また、ラリオ総裁は、世界の一部で起こったことが連鎖的に世界全体に影響を与えている現状を指摘した上で、先進国と開発途上国が手を取り合い、技術の共有や民間部門の農業への投資促進などを通じて、開発途上国の小規模農家への支援や持続可能なバリューチェーンの構築を図ることが重要であることを強調しました。
【参考1】
国際農業開発基金(IFAD) 小規模かつ貧困が最も深刻な地域を優先に、開発途上国からの要請に基づき、食料増産、所得向上、健康・栄養・教育水準を改善し、持続性のある生計が営めるような農村開発プロジェクトへ長期・低利での融資等で支援する活動を行っている。
【参考2】
アルバロ=ラリオ国際農業開発基金(IFAD)総裁 IFADで副総裁補として財務管理部門を統括したのち、2022年10月にIFAD総裁に就任。IFAD就任以前は世界銀行グループの一部である国際金融公社(IFC)にて資金・市場管理首席及び主任ポートフォリオ担当者として務めた。
お問合せ先
輸出・国際局国際戦略グループ
担当者:国際連合班
代表:03-3502-8111(内線3503)
ダイヤルイン:03-3502-8498