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農林水産省

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第20回運営会議・シンポジウム



期   間:令和7年11月12日(水曜日)~14(金曜日)
開催地:日本・滋賀県
構   成:シンポジウム(11月12日)、運営会議(11月13日)、現地視察(11月14日)
主催:INWEPF日本(農村振興局)、滋賀県
参加者:INWEPFメンバーの政府関係者・研究者、関係団体、大学生等(約230人)

  • 15か国(バングラデシュ、カンボジア、エジプト、インド、イタリア、日本、ケニア、韓国、ラオス、マレーシア、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム)、3国際機関(FAO、MRC、IWMI(オンライン))。
  • 国内行政関係者:農林水産省、滋賀県、近隣府県、町職員
  • 学識研究者:法政大学尾木名誉教授(尾木ママ)、京都大学渡邉名誉教授、 京都大学中村教授、近畿大学松野教授、近畿大学木村准教授、鳥取大学清水教授、滋賀大学松下教授、滋賀県立大学松田教授、東京大学乃田准教授、東京農工大学福田教授
  • 関係団体:国際協力機構(JICA)、日本水フォーラム、農研機構、水資源機構、ADCA
  • 企業関係者:ADCA会員企業、水管理関連企業等

概   要:

  • 11月12日、「INWEPF20年の歩みと今後の展望~効率的かつ環境に配慮した水田農業の展開を通じた、強靭かつ持続可能な農林水産業と食料システムの実現へ~」をテーマとしたシンポジウムを開催。会場前では民間企業、滋賀県等のブース展示により、スマート水管理機器、田んぼダム用堰板枠、世界かんがい施設遺産、世界農業遺産等を紹介。基調講演では、尾木名誉教授(尾木ママ)、中村教授(京都大学)、Ms. Busadee Santipitaks(MRC・CEO)の3名が登壇。取組発表では、清水教授(鳥取大学)、滋賀県、エジプト、韓国、ラオス、マレーシア、スリランカ、ベトナム、FAOが発表し、渡邉名誉教授(京都大学)が総括。
  • 11月13日、INWEPF運営会議を開催。年次行動計画(2025年~2026年)の承認、第21回INWEPF運営会議開催地(韓国)の採択、松下教授(滋賀大学)、乃田准教授(東京大学)による発表等に加え、第11回世界水フォーラムに向けた本会合の成果として「滋賀宣言」の発出を議論(後日、メンバー国と調整の上、採択)。また「多面的機能とFVCの強化」「気候変動に対応したかんがい排水システムの近代化」「水利用効率・水生産性の向上」の3つのテーマに分かれてWGを実施。
  • 11月14日、日野川第一段揚水機場(滋賀県近江八幡市)、琵琶湖博物館(滋賀県草津市)において現地視察を実施。琵琶湖揚水かんがいの歴史(国営・県営土地改良事業を含む)や、土地改良区の取組、「魚のゆりかご水田」等を紹介。

報道情報

結果概要

シンポジウム(11月12日)

 (1)開会式・基調講演

  •  滋賀県立県民交流センター(ピアザ淡海)において、「INWEPF20年の歩みと今後の展望~効率的かつ環境に配慮した水田農業の展開を通じた、強靭かつ持続可能な農林水産業と食料システムの実現へ~」をテーマとして、INWEPFシンポジウムを開催しました。
  •  開会式では、冒頭、INWEPF紹介動画を放映し、青山農村振興局次長が開会挨拶を行いました。続いて、滋賀県(共催)から世界農業遺産「琵琶湖システム」等に係る動画を放映し、東副知事が挨拶を行い、最後にMarco Arcieri・国際かんがい排水委員会(ICID)会長が来賓挨拶を行いました。
  •  基調講演では、尾木直樹 法政大学名誉教授(尾木ママ)、中村公人 京都大学教授、Ms.Busadee Santipitaks メコン河委員会(MRC)CEOが登壇しました。
  •  尾木直樹氏(尾木ママ):水田農業が持つ教育的な力の発信、水田農業の多面的機能を活かすことの重要性等について話され、大人と子供のパートナーシップを大切に、水田・水環境の未来を切り開く重要性を発信されました。
  •  中村教授(京都大学):個別農家レベルの水管理について述べた後、地域組織(WUG : Water Users Group)による水管理について、3つの事例(排水再利用による琵琶湖の水質保全、ベトナムにおける組織的な間断灌漑(AWD)によるメタン排出削減、琵琶湖流域におけるブロックローテーション灌漑による節水)を紹介しつつ、環境保全と気候変動への適応・緩和に重要な役割を果たしうること、 ICTベースの自動化は水管理労力の低減に資する一方、水管理組織(WUG)の維持・強化のための制度設計が今後一層重要になるであろう旨を発信されました。
  •  Ms.Busadee Santipitaks(MRC・CEO):MRCの概要、戦略的優先事項、メコン河下流域の農業の現状・課題、日本との共同事業の進捗・今後の計画について述べた後、INWEPFは、水効率改善、気候変動への適応等、共通の目標を有するため、今後は共同研究や政策協調を強化していきたい旨を発信されました。

 (2)取組発表

  •  日本、韓国、マレーシア、FAO(当室の拠出金事業成果)、ベトナム、ラオス、エジプト、スリランカから、コメの自給に向けたかんがいインフラの更新、気候変動適応・緩和策としての間断かんがい(AWD)の推進、持続可能な水管理とスマート農業等について発表が行われました。
  •  日本からは、清水教授(鳥取大学)が、「INWEPF20年の進捗と今後の展望」について発表しました。ネットワーク拡大、社会・経済・環境の変化に応じたテーマ設定、国際社会への発信の継続、幅広いSDGs目標への貢献等を通じて、INWEPFが世界の水田農業・水環境に係るプラットフォームとして重要な役割を果たしてきたこと、変化する様々な課題へ対応していくため、水田かんがいが持つ多様な機能や水利用特性、包括的な水利用効率の評価の重要性を再認識しつつ、各WGで重点的に取組を推進していくこと、成果を国際社会へ積極的に発信し、水田農業のポジティブな側面への国際的な理解醸成を図るために、「滋賀宣言」の発出を議論すること、等を発信しました。
  •  ラップアップでは、渡邉名誉教授(京都大学)が、革新的なアプローチが示され価値のある発表であり、水田農業はエコシステムサービス、文化、景観の維持、コミュニティの強靭化に極めて重要な役割を果たすことを再認識したこと、INWEPFは価値の高い役割を果たしており、この強化は複雑な課題へ対応していく鍵となること、ICID等他の国際機関との更なる連携に期待する旨が述べられた。
    シンポジウムスケジュール(PDF : 439KB)
青山次長による挨拶 東滋賀県副知事による挨拶
青山 農村振興局次長による挨拶 東 滋賀県副知事による挨拶
尾木氏による基調講演 参加国代表者による集合写真
尾木ママによる基調講演 参加国代表者による集合写真


運営会議(11月13日)

 (1)運営会議(前半)

  •  INWEPFタイが、令和6年12月にタイにおいて開催された「第19回INWEPF運営会議」の結果を報告しました。
  •  INWEPF日本が、「INWEPF第7フェーズ戦略及び年間行動計画(2025-2026)年」について提案し、全会一致で承認されました。また、令和7年9月にマレーシアで開催された「第4回世界かんがいフォーラム及び第76回ICID執行理事会」における、INWEPF主催のサイドイベントの結果を報告しました。
  •  乃田准教授(東京大学)から、「INWEPF20年の成果~SDGsの下で多面的機能から生態系サービスへ~」と題して、これまでのINWEPF各国の取組が多様なSDGs目標に貢献していることが紹介されました。
  •  松下教授(滋賀大学)から、「地域・産業間における水資源の最適配分による持続可能な農業の実現」には、労働、資本、エネルギー等の多要素を考慮した包括的な枠組みが重要である旨が指摘されました。
  •  日本水フォーラムの朝山チーフマネージャーから、令和9年3月にサウジアラビア・リヤドで開催予定の第11回世界水フォーラムの概要について紹介されました。

 (2)WG会議

  •  「多面的機能とフードバリューチェーンの強化」をテーマとするWG1(リード国:マレーシア)、「気候変動に対応したかんがい排水システムの近代化」をテーマとするWG2(リード国:韓国)、「水利用効率・水産性の向上」をテーマとするWG3(リード国:日本)に分かれて、WG会議が実施されました。
  •  日本がリード国を務めるWG3会議では、 松野 近畿大学教授が議長となり、バングラデシュ、エジプト、タイ、ケニア、インド、IWMI(オンライン(農林水産省の拠出金事業の成果))、スリランカ、フィリピン、ラオスが、水利用効率・水生産性の向上に関する取組事例等を発表しました。
  • WG1会議「テーマ:多面的機能とフードバリューチェーンの強化」
    発表国:タイ、マレーシア、フィリピン、インド、ネパール、スリランカ
  • WG2会議「テーマ:多面的機能とフードバリューチェーンの強化」
    (発表国・機関:タイ、マレーシア、フィリピン、インド、ネパール、スリランカ)
  • WG3会議「テーマ:水利用効率・水生産性の向上」
    (発表国・機関:バングラデシュ、エジプト、タイ、ケニア、IWMI、スリランカ、インド、フィリピン、ラオス、日本)


(3)運営会議(後半)

  •  各WGの議長から、WG会議における議論の結果が報告され、WG3に関しては、松野議長が、各国・国際機関からの発表内容について紹介し、今後の議論の方針について説明しました。
  •  INWEPF日本が、本会合の成果となる、今後の持続的な水田農業の発展に向けた取組方針「滋賀宣言」(最終案)を説明し、各国・機関により議論がなされました。(※後日、各国と調整が整い最終化・採択に至りました。)
  •  次回「第21回INWEPF運営会議及びシンポジウム」について、韓国(アンサン)で開催することが採択されました。その後、次回会議の開催地となるアンサン市について紹介がなされました。

運営会議アジェンダ(PDF : 434KB)
滋賀宣言(英文)(PDF : 168KB)
滋賀宣言(和訳(仮訳))(PDF : 180KB)

運営会議(全体)の様子 (WG3)松下 滋賀大学教授による発表
運営会議(全体)の様子 松下 滋賀大学教授による発表
(WG3)松野 近畿大学教授によるラップアップ WG1参加者による集合写真
松野 近畿大学教授によるWG結果報告 WG1会議参加者による集合写真
WG2会議参加者による集合写真 WG3会議参加者による集合写真
WG2会議参加者による集合写真 WG3会議参加者による集合写真
髙野 INWEPF日本事務局長による閉会挨拶 運営会議 xenntai
髙野INWEPF日本事務局長のよる閉会挨拶 運営会議 全体写真


現地視察(11月14日)

  •  日野川第一段揚水機場(滋賀県近江八幡市)
    ・近畿農政局及び施設管理者の日野川流域土地改良区から、琵琶湖揚水かんがい歴史、土地改良区の概要、施設管理の現状と課題、再生可能エネルギーの導入等について説明を行い、揚水機場内のポンプ設備を視察しました。
  •  琵琶湖博物館(滋賀県草津市)
    ・博物館職員から、琵琶湖の歴史、琵琶湖周辺の水田稲作・水環境、水田で産卵する湖魚のために琵琶湖から水田へ遡上できる水路を整備した「魚のゆりかご水田」、「琵琶湖システム」等について説明が行われました。
    その後、博物館内において、「魚のゆりかご水田」、「琵琶湖システム」等に関する展示物を視察しました。
日野川第一揚水機場での説明の様子 用水機場ポンプの説明の様子
日野川第一揚水機場での説明 揚水機場内のポンプの説明
琵琶湖博物館での説明 琵琶湖博物館内の視察の様子
琵琶湖博物館での説明 琵琶湖博物館内の視察

お問合せ先

農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室

代表:03-3502-8111(内線5560)
ダイヤルイン:03-3595-6339

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