静岡県 掛川周辺地域
農林水産業システムの名称 「静岡の茶草場農法」
◇平成25年5月 世界農業遺産認定
(写真:粟ヶ岳の茶文字と茶畑(掛川市))
茶草は茶畑の土壌を豊かにし、土壌流出を防ぐ等の効果から地域の茶栽培に欠かせないものであるとともに、豊穣祈願のお供えとして地域の伝統文化の中にも利用されています。また、茶草を刈り取ることで維持されてきた草地には希少な生物が数多く生息しています。美味しいお茶を作るための農家の取組が同時に豊かな動植物を育んでいます。
(写真左:茶草場に生息する地域固有種のカケガワフキバッタ(掛川市)/ 写真右:せんがまち棚田(菊川市))
茶畑の周りの草地(茶草場)から草を刈り取り茶畑に敷く伝統的な茶草場農法を継承。草刈りにより維持されてきた草地には、希少な生物が多数生息。
静岡県の掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町の4市1町では、県の特産品であるお茶の栽培を「茶草場農法」と呼ばれる独自の伝統農法で栽培しています。茶畑の周りに点在する草地(茶草場(ちゃぐさば))からススキなどの草を刈り取って、秋から冬にかけて茶畑に敷く農法で、茶草を敷くことで樹勢が良くなり、美味しいお茶になると言われています。茶草は茶畑の土壌を豊かにし、土壌流出を防ぐ等の効果から地域の茶栽培に欠かせないものであるとともに、豊穣祈願のお供えとして地域の伝統文化の中にも利用されています。また、茶草を刈り取ることで維持されてきた草地には希少な生物が数多く生息しています。美味しいお茶を作るための農家の取組が同時に豊かな動植物を育んでいます。
(写真左:茶草場に生息する地域固有種のカケガワフキバッタ(掛川市)/ 写真右:せんがまち棚田(菊川市))
活動状況の評価
認定地域は、自らが策定した保全計画に基づき、農林水産業システムの維持・保全のための活動を行っています。活動状況については、定期的に世界農業遺産等専門家会議で評価・助言を行います。認定地域はこの評価・助言の内容を踏まえて新たな保全計画を策定し、これに基づき、引き続き農林水産業システムの維持・保全を行っていきます。
静岡県掛川周辺地域への助言事項(平成29年9月1日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 71KB)
静岡県掛川周辺地域への助言事項(令和3年6月7日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 147KB)
保全計画
〇保全計画(外部リンク)
参考
〇世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会ホームページ(外部リンク)
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
FAX:03-3502-7587