山梨県 峡東地域
農林水産業システムの名称 「峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム」
◇平成29年3月 日本農業遺産認定 ◇令和4年7月 世界農業遺産認定

扇状地の傾斜地において、土壌や地形、気象等に応じた、ブドウやモモなどの果樹の適地適作が古くから行われ、独自のブドウの棚式栽培が開発され、現在まで継承されている。
峡東地域は、日本のブドウ栽培発祥の地とされ、ブドウ「甲州」は、平安時代にはすでに栽培されていたとも言われている。また、モモ、スモモ、カキなども古くから栽培され、江戸時代にはすでに果樹の産地として知られていた。
扇状地の傾斜地において、それぞれの土地に適応するために、多様な果樹を栽培するとともに、独自の技術が考案された。中でも約400年前に考案されたブドウの甲州式棚と疎植・大木仕立てを組み合わせた栽培は、降水量の多い日本の気候に適応するために開発された技術で、現在日本各地に普及している。
また、果樹園に自生する植物を利用した草生栽培は、土壌の流亡防止や有機物の補給だけでなく、多様な生物の生息に大きく貢献している。
果樹農業は、枯露柿やワイン醸造などの果実加工、約120年前に始まったとされる観光果実園などとともに発展し、多様な文化・祭事とともに世界に誇る特色ある地域を形成している。
(写真左:我が国固有品種「甲州」ブドウ / 写真右:峡東地域の「モモ」 )
参考
〇峡東地域世界農業遺産推進協議会フェイスブック(外部リンク)
〇山梨県ホームページ(外部リンク)
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
FAX:03-3502-7587