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農林水産省

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和歌山県有田・下津地域

農林水産業システムの名称 「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」 

◇令和7年8月 世界農業遺産認定


有田・下津地域のランドスケープ

(写真:有田・下津地域のランドスケープ)

400年以上の歳月をかけて築き上げ、受け継がれてきたみかん栽培文化。

有田・下津地域では、400年以上前からみかん栽培のために石積み階段園を築き上げてきました。17世紀中ごろには、より有利な販売ができるよう日本初のみかん共同出荷組織「蜜柑方」(みかんがた)が組織されました。こうした地域の取り組みにより、みかん栽培は日本で初めて生計の手段へと発展を遂げ、現在に至るまで海岸部から内陸部へと広がる壮大な景観を形成してきました。
農家は、日当たり、気温、土壌といった土地ごとの自然条件の違いに応じた多様な品種の選定や栽培技術、地域内での苗木生産による産地の基盤形成、貯蔵技術(蔵出し)等により、高品質な温州みかんを生産しています。
また、長いみかん栽培の歴史の中で、みかんの豊作を祈願する「みかん祭」といった伝統行事が生まれ、石積み階段園を中心とした特有の生態系が育まれています。

栽培管理の様子

(写真:石積み階段園での栽培管理の様子)

蔵での貯蔵の様子

(写真:蔵での貯蔵の様子)

お問合せ先

農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室

担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)