このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

農業農村整備事業に係る生物の生息状況調査(令和6年度調査)

1 趣旨

   農業用用排水路やため池、水田などは農業生産のための施設であると同時に、様々な生きものにとって重要な繁殖・生息の場ともなっていることから、農業農村整備事業の実施は農村地域の生物多様性に影響を与える側面を有しています。

   このため、平成13年度の土地改良法の改正を踏まえ、環境との調和に配慮した農業農村整備事業の推進を図る必要があり、そのためには、農村地域における生物の生息状況及び経年変化を的確に把握することが必要となっています。

   この一環として、全国の国営土地改良事業地区等における生物の生息状況等を把握するため調査を実施しています。

2 調査内容

   対象生物種         :魚類、両生類、甲殻類、貝類等
   地域別調査地区数:北海道 24地区、東北 11地区、関東 6地区、北陸 7地区、東海 1地区
                              近畿 3地区、中国四国 9地区、九州 9地区、沖縄 2地区
   調査地点            :ダム、ため池、頭首工、揚水機場、排水路、農地等

   なお、取りまとめに当たっては、希少種の生息情報等を公にすることによって、環境保全に支障を及ぼすおそれがあるため、地域別に整理しています。

3 調査結果(令和6年度)

 (1) 魚類
      生息状況調査において、148種の魚類が確認されました。
      そのうち、希少種はドジョウ、ニホンウナギ、ミナミメダカ等、49種が確認されました。
      主な確認種:オイカワ、カワムツ、ギンブナ、タモロコ、ヌマチチブ、モツゴ等

地域 調査地区 確認種 うち希少種 地域 調査地区 確認種 うち希少種
北海道 12 32 12 近畿 3 17 5
東北 9 59 15 中国四国 8 85 16
関東 3 31 5 九州 5 42 13
北陸 6 49 10 沖縄 - - -
東海 1 30 10


 (2) 両生類
      生息状況調査において、22種の両生類が確認されました。
      そのうち、希少種はアカハライモリ、トノサマガエル、ナゴヤダルマガエル等、7種が確認されました。
      主な確認種:ツチガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエル、ニホンアマガエル等

地域 調査地区 確認種 うち希少種 地域 調査地区 確認種 うち希少種
北海道 6 5 3 近畿 2 10 3
東北 5 10 3 中国四国 3 9 2
関東 5 8 1 九州 7 10 2
北陸 4 9 2 沖縄 - - -
東海 1 1 1

 (3) 甲殻類
      生息状況調査において、46種の甲殻類が確認されました。
      そのうち、希少種はオオナキオカヤドカリ、ハクセンシオマネキ、ヤシガニの3種が確認されました。
      主な確認種:サワガニ、スジエビ、テナガエビ、モクズガニ等

地域 調査地区 確認種 うち希少種 地域 調査地区 確認種 うち希少種
北海道 2 3 0 近畿 3 8 0
東北 7 12 0 中国四国 6 31 1
関東 3 10 0 九州 3 9 0
北陸 5 10 1 沖縄 1 3 2
東海 1 7 0


 (4) 貝類
      生息状況調査において、48種の貝類が確認されました。
      そのうち、希少種はオオタニシ、マルタニシ、モノアラガイ等、20種が確認されました。
      主な確認種:カワニナ、サカマキガイ、ヒメタニシ、モノアラガイ等

地域 調査地区 確認種 うち希少種 地域 調査地区 確認種 うち希少種
北海道 6 6 3 近畿 2 5 2
東北 9 20 9 中国四国 7 25 10
関東 3 13 4 九州 2 14 4
北陸 4 11 3 沖縄 - - -
東海 1 4 0


(5) 地域別生息分布図
     上記の確認種のうち、オイカワ等を対象に地域別の生息分布図として整理しました。
     なお、生息分布図は生息状況調査を実施した地区における結果であり、その地域全体を網羅したものでは
   ありませんのでご注意ください。

     生息分布図(令和6年度)(PDF:926KB)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課計画調整室

担当者:環境計画班
代表:03-3502-8111(内線5515)
ダイヤルイン:03-3502-4167

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader